世界中から多くの人々がここバルセロナへやって来る。
地下鉄の階段を上がると、眼前に岩山のような教会の姿が見えてきました。あまりの大きさに息苦しさを覚えます。小雨模様の中、傘を畳み受難の門に向けて何回もシャターを切っている周囲の様子に、目が釘づけ状態から我に返り、慌てて鞄のカメラを取り出した。
<サグラダ・ファミリア教会>
奇才ガウディが建築家ビリャールの後を継ぎ2代目としてこの教会の建築に携わったのは今から120年ほど前。 ガウディーが残した設計図や模型を基に現在も尚建築が進められている。
<誕生の門>
門の上部には
4本の鐘搭が聳えている
ガウディが存命中に唯一完成した門。門が朝日に照らされるように設計されている。キリストの誕生から幼少期までの物語をいくつもの彫刻で表現し、人だけでなく、動物、植物など様々なモチーフから構成されている。
門は、誕生の門、受難の門
そして目下建築中の栄光の門の3つ。
完成時にはそれぞれに4本、合計12本の鐘搭がバルセロナの町に聳えることとなる。
<教会内部>
受難の門の内側。内部は工事現場そのもの。多くの資材が詰まれ、ヘルメットを被った作業員が建築に従事する傍らを見学者が行き来する。
内部には、多くの設計図やガウディが60歳を過ぎてようやく作られたと言う教会の完成模型(それまでは、完成形はガウディの頭の中にのみだった)が展示されている。
<完成したステンドグラス>
誕生の門とは対象的に直線的な彫刻が特徴。キリストの受難を表現したものだが、同一人物がこれほどまでに大きく表現方法を切り替えているところがとても興味を引く。 誕生の門のリアリズムに対し、この様に抽象化することで悲痛な内面世界を表現したのだという。
ガウディは、1926年教会へ向かう途中路面電車に轢かれてその生涯を閉じた。その時彼の服にポケットには受難の門のデッサンが入っていたと言う。
相当疲れましたが、この後も市内に点在するガウディの作品を見てみよう思います。
07.8.10 pm4:00