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まずは何をしよう

連載②/5 果たして、里芋は、こんにゃくの様になるのか❓  2024/11/13

果たして、里芋は、こんにゃくの様になるのか❓
 連載②/5 2024/11/13

連載➀では、大枠の内容を掴んで貰った
と、思う
連載②からは、いよいよ、本文の始まりです
畑仲間からの1本の電話をトリガに、物語が始まります



🍄🍄🍄🍄🍄🍄
それでは、ここからが
ショート・ショート連載②の始まりです
🍄🍄🍄🍄・・・🍄・・🍄・・・・💦

【ショート・ショート(ノンフィクション)】

「果たして、里芋は、こんにゃくの様になるのか」 ②/5 末吉みのり

 🍄
 はっきりとしない空模様が1日続いていたが、何とか天気が持ちこたえてくれたお陰で、本日の家庭菜園の作業ノルマをこなせた末吉みのりは、帰宅後の仕事が気になっているため、作業服に付いた土を振り払いながら、慌てて車に乗り込んだ。

  遅い昼ご飯をバタバタと口に放り込んで席を立った時に、携帯電話の点滅に気がついた。畑仕事で疲労した腰に、手を当てがいながら電話を手に取りタッチすると、井上親父からの不在着信を知らせる点滅であった。
 井上親父は、畑の大先輩で尊敬できる方なので”親父”と言う称号を私が勝手に付けている方である。
 すかさずリダイヤルキーを押す

 第一声、「あのなぁ!」
「こんにゃく芋が手に入るけど要るか? 要るなら知り合いの農家の家に取りに行くけれど」
 末吉みのりは、「こんにゃく芋」と言う聞き慣れない単語を携帯越しに聞かされて、暫く状況を把握するのに言葉が留まった。言葉が止まっている間に、田舎のおばあさんが釜土でこんにゃく作りをしている光景が、脳みそで再生されている。
 「手造りこんにゃくを食べてみたかったんですよ! 是非ともお願いします。」と、反射的に言葉が再生される。
「判った。今週末の土曜日に取りに行くことにするよ。」
こんにゃく芋を手に入れる作戦は、トントン拍子で進んでいった。

 🍄🍄
 こんにゃく芋が手に入る土曜日の朝を迎えた末吉みのりは、畑のラウンジで畑仲間の看板屋さんが煎れてくれた☕を飲んでいた。
 話題は、勿論、明日のこんにゃく作りの話で盛り上がっている。
「何、此処で造るのかよ」
「釜土を使えることは最高なんですが、電気が来ていないのでミキサーが使えないのが此処の難点です。ミキサーの代替え品としておろし金なのですが、疲れそうなので、すり鉢でやろうと考えています。」
「その、すり鉢も苦戦しそうだな。」
取りあえず、今日は灰汁を造ろうかと道具を準備してきましたよ。釜土に薪の灰もあるので」


 🍄🍄🍄
 末吉みのりは、☕を飲み干すと、”灰汁”造りを始めた。灰汁は、凝固剤として使う材料だ。購入品だと、石灰と言う奴を使うらしい。今回は、購入しないで自作する。兎に角、自分で出来ることは、人に頼らないのが末吉みのりだ!

 先ずは、「釜土から灰を掻き集めます。」
恐らくですが、造りたい”灰汁”の量ぐらいの灰を集めれば良いと思う。


「灰を通したお湯を濾過するために、底が開いている入れ物を用意することになるが、今回は洗浄したプラスチック製の植木鉢を使います。ユーチューブを見ると、一斗缶の底に穴を開けた物を使用していた。」

「植木鉢の底に、最初に稲わらを敷いて、タオルを2枚敷き詰めます。」
 末吉みのりは、稲わらを敷く意味が分からないが、ユーチューブで見た通りにやっている。何故なら、田舎暮らしで、その道の達人のような人だったので信用しきっている。(笑い)
 推測だが、稲わらに付いている”菌”を付けるためと勝手に解釈したところが、みのりらしい! これは、当てずっぽなので信用しないで欲しい。

「稲わらの上にタオル掛け」


「お湯を用意しておきます」

「灰を上から投入し終えたら、手のひらで押しつけて灰を堅くします。」
「灰を入れた容器の下には、濾過された水滴を貯める鍋を設置します。」

「上からお湯を注ぎ入れます。最初の内は、灰に水分を吸収されるが、徐々にお湯を加えていくと鍋に濾過されたお湯が落下します。


 「濾過された水分が垂れてきます」「心配の方は、2度越ししても良いと思います。灰汁が濃くなります。」
「お湯の量は、恐らく・・・・ たぶん・・・・ 灰の体積の2倍~3倍程度用意して流し込みます。」


「ペットボトルに入れて完成です。」
「この程度の茶褐色の色が出ているのが理想ですかね?」

左側のボトルは、1回目、2回目の2度濾過した物です。
右側のボトルは、新たに鍋を用意して、3回目、4回目の2度濾過した物なので、少し色が薄いですね


 明日の準備が整った末吉みのりは、一抹の不安を覚えた。こんな灰を濾過した物で本当にこんにゃくが固まるのだろうかと? 完成した”灰汁”を指に付けてなめてみた。「無味無臭だ。灰だから当然と言えば当然である。が、本当に固まるの?」
 ユーチューブの様にやったし、濾過した色も同じ茶褐色だったので良しとして、家庭菜園作業に向かった。

 今回は、此処までといたします。
 

🍄🍄🍄🍄・・・🍄・・🍄・・・・💦💦💦。。。💦

この時までは、こんにゃく作りにワクワクしていた
のよ
 

🍄🍄💦💦💦。。。💦

好奇心に乾杯
「丸くなるな星になれ」
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