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まずは何をしよう

連載③/5 果たして、里芋は、こんにゃくの様になるのか❓  2024/11/14

果たして、里芋は、こんにゃくの様になるのか❓
 連載③/5 2024/11/14

連載➀では、大枠の内容を掴んで貰った
と、思う
連載②からは、いよいよ、本文の始まりです
畑仲間からの1本の電話をトリガに、物語が始まります
連鎖③は、こんにゃく作りが頓挫して
リカバリーショットを考える過程の話ですが……
最後の”伏線”が気になる所です



🍄🍄🍄🍄🍄🍄
それでは、ここからが
ショート・ショート連載③の始まりです
🍄🍄🍄🍄・・・🍄・・🍄・・・・💦

【ショート・ショート(ノンフィクション)】

「果たして、里芋は、こんにゃくの様になるのか」 ③/5 末吉みのり

 🍄
 灰汁を作り終えて帰宅した末吉みのりは、昼食を駆け込み、庭にある植木の移植作業を始めた。腰に負担が来る植木の根っこを掘り上げるスコップワークも終わり、やれやれと椅子に腰掛けて新聞を拡げ、そろそろ明日のこんにゃく作りの道具の準備でもするかと思っていた矢先に、携帯電話がけたたましく私を呼んだ。
 携帯の画面からは、「井上親父が、早く電話に出ろとけしかけているように”井上親父”」と表示されている。
 携帯電話を耳に当てた瞬間に、「ごめんなさい」が、耳の鼓膜を突き抜けた。この一言で、電話の内容について察しが付いたが、「どうしたのですか?」と話しやすいように反応した。予想通り、こんにゃく芋が手に入らなかった誤りの電話であった。

 電話の内容は、「先ほど、農家の家にこんにゃく芋を取りに行ったら、先方の手違いで、先客の女性の方に、こんにゃく芋を全部持って行かれてしまって、私の取り分がなくなってしまった。」と、末吉みのりに怒りをぶちまけるような波長が鼓膜に響いてくる。
 「なければないで大丈夫ですよ」
「今から、明日のこんにゃく作りの持ち物準備を始めようと思っていたところなので、グッドタイミングですよ!」と末吉みのりは慰めるように返答した。

🍄🍄
 携帯電話を置いて考えた……
「さて、本日、午前中に造った”灰汁”はどうするか?」来年使えば良いかとも考えたが、ユーチューブで見た信頼できる?、できそうな!ユーチューバーによると、長く保存出来ないようなことを言っていたことを思いだしてこんにゃく芋を購入することを考えた。
 本のお礼を届けたときに、魔女に効いてみた。「近隣のお店で売っているところはないかと」
「店頭で見たことがない」と、如何にも私は近隣のお店のことなら全部知っているぞとばかりの顔をして答えられたら、諦めざる得ない気持ちになる。
 人差し指を夜空に向かって円を描き、先客の女性が持ち去ったこんにゃく芋の半分をこの場に移動させてきてくれないかと…… 思いながら、末吉みのりは、魔女の指先を見つめながら、もっともらしい相づちを打っていた。

 近隣での購入を諦めた末吉みのりは、ネット検索を始めた。改めてこんにゃく芋とはどういう物なのかを知った。ついでにネット購入も考えたが…… そこまでやる程でもないかとサイトを閉じた。
 ネットで手に入れることを諦めた私は、こんにゃく芋の種を購入して来年から造ることを考えていた。こんにゃく芋生育手段のネットサーフィンを始めたところ、こんにゃく芋は「サトイモ科」と言う単語が目に飛び込んできた。

 考えてみれば、里芋の八つ頭に形が似ているし、小芋も親芋の周りにかじりついている。特に末吉みのりを引きつけた物は、こんにゃく芋の切断面が真っ白で地肌感覚も見た目が里芋によく似ているところだ。
 「もしかしたら…… 」
と、考え込む!
「サトイモ科だし、切断面の肉質は写真からだが、よく似ている。これは、行けるか? しかし、気になる所がある。里芋は湿気がある土壌を好むが、ネットには、こんにゃく芋はどちらかというと乾燥した土壌を好むと書いてある。」
 腕を組んでも、解決に達する訳ではないが…… 腕を組んで、首をやや傾けた。「神様、私は悩んでいます。どうかお導きを」のポーズを取っている。
 
 この土壌の好みの違いは、肉質にかなり影響を受ける物だと末吉みのりは考えているために、踏ん切りが付かないのだ。環境が成長に与える影響は? 何パーセントだろうか? 元々持っている遺伝子の方が強いと思うが、
 人間だって、環境の違いで人物が変わる。でも、肉の特性が変わる訳ではない。果たして、里芋の肉質は水分の増減でどの程度変わるかである。
 末吉みのりとしては、取りあえず、摺り下ろした里芋の肉質が、こんにゃく芋のように、灰汁で固まってくれる化学反応をしてくれれば良いのだ。興味本心でやっているので、味に関しては二の次だ。それと、固まってくれないと、茹でるという次の過程に進めなくなり、楽しい時間が続かなくなってしまうことが怖い。

 「神様、仏様、魔女様」と、すがれる方には、全てすがってしまおうかと思ったが、答えは決まった。「やらないで後悔するより、やることだ! 楽しい時間が、途中で中断しても良いではないか!」

 里芋は、畑に捨てるほどあるし、先週末に造った”灰汁”も使えることが出来る事となった。

 🍄🍄🍄
 末吉みのりは、土垂れ(里芋の種類)を材料として使うつもりでいたが、八つ頭(里芋の種類)の品種の方が、こんにゃく芋に近いのではないかと頭を巡らす。八つ頭の方が、形状も似ているし、ほくほく感も勝っている。

 やれやれ、考えが纏まったところで、今週末は八つ頭を掘ることからスタートだ!

里芋品種”土垂れ”の写真です。(昨年撮影)


里芋品種”八つ頭”の写真です。(昨年撮影)


 今回は、此処までといたします。
 

🍄🍄🍄🍄・・・🍄・・🍄・・・・💦💦💦。。。💦

里芋で造ることになりました
ワクワクしますね!
私がネットで調べた限り
里芋を摺り下ろし、凝固剤で固めて
茹で上げたサイトは見つからなかった
美味しくないからやらないのだと思うし
バカな奴はいないのだ!
そもそも、固まらない現実が
ネットに載せたくても、載せられない邪魔をしているかも知れない
これって
サイトにない理由の…… 濃厚な現実かも
またまた不安になってきた
こんな事を終いに書いて……
「実は、連載③の最後に”伏線”があったんですよ!」
と、ならなおように
祈るばかりだ
 

🍄🍄💦💦💦。。。💦

神様・仏様・魔女様に乾杯
「丸くなるな星になれ」
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