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まずは何をしよう

「双六岳・鷲羽岳」山日記 2/4(双六岳編)2024/08/01~02

【初日「双六岳・三俣蓮華岳経由三俣山荘テント場へ】
  先ず新穂高温泉登山口からの登山計画の場合には、如何に新穂高温泉登山口無料駐車場に車を止めるかが最大のポイントとなる。此処に車を停められないと徒歩で約1時間かかる登山者専用無料鍋平駐車場に車を停めなくてはならぬからだ。
 この1時間はバカに出来ない。当初の初日登山計画に“スタート前行程1時間”、下山日登山計画に“ゴール後行程1時間” ざっくり1割方の計画が追加されて体力に負荷されるからだ。その自体を確実に避けるために前泊の到着時間を早めた訳だが、夏山の人気は計り知れずあえなく登山者専用無料鍋平駐車場に停めざるを得なかった。

過去の経験上
平日の19時前なら絶対に駐車できると確信して家を出た
だが、満車の立て看板が待っていた
この時間帯で満車のはずがないとばかりに
看板を横目で見ながら駐車場に入った
しかし、1周したが空きはなかった
満車だ!
あえなく登山者専用無料鍋平駐車場に向かった

 新穂高温泉登山口無料駐車場を利用する登山者は沢山居ることは間違いない。笠ヶ岳・雲ノ平方面と槍ヶ岳方面に向かう登山口だからで、かつ山で連泊する登山者も多く車の出入りの回転率も悪い。途中登山者に聞いた話だと夏山シーズン中は慢性満車だそうで、何時に来たから停めることが出来るという訳でなく、帰る登山者が出たときが停められる唯一のタイミングのようだ。後は登山者がいない天候が悪いときである。

私より後から来た方が駐車できたと登山道の会話の中で判った
これはまさしくタイミングの問題だ
「運が良い人だ」と思ったと同時に複雑な気持ちも湧いてくる
先に着いた俺が停められない……
「運が悪いのか」
と、
気落ちする
気分を切り替えるため、脳みそから振り払った

 さて、天候は申し分なく気持ちの良い1日を過ごすことが出来た。気持ちの良さのピークは双六岳山頂手前の台地・天空の滑走路を歩いているときが最高潮だった。詳細を以下に記述していく

双六岳山頂へ向かう天空の道                 Img5077
 


----- 目次 -----
日程
基本情報(水場、トイレ、駐車場、山小屋、テント場、食事のメニュー)
出会い・アクシデント
コース紹介
〔新穂高温泉鍋平駐車場 ~ 新穂高登山センター〕
〔新穂高登山センター ~ わさび平小屋〕
〔わさび平小屋 ~ 鏡平小屋〕
〔鏡平小屋 ~ 弓折乗越〕
〔弓折乗越 ~ 双六小屋〕
〔双六小屋 ~ 双六岳〕
〔双六岳 ~ 三俣蓮華岳〕
〔三俣蓮華岳 ~ 三俣山荘テント場〕
1日目が終わって

では、目次に沿って……

【 日程 】
7月31日
(渋滞なく所要時間5時間、ガソリン満タンで帰宅まで給油不要)

 自宅発13:30 → 一ノ宮御坂IC → 松本IC → 新穂高温泉鍋平駐車場着18:30(車中泊)

・夕食は我が家の梅干しおにぎり2個&クーラーボックスに飲料水(下山時には氷溶けてホット状態)
・車で快適グッズはラジオと常備灯、歯磨きセット
・清潔なトイレ棟が駐車場にあり手洗いも問題なし(登山者用無料駐車場の区画は数個あり、登山口に遠い舗装されてトイレ棟がある駐車場を毎回使っている。区画で一番遠いと言っても、これから登山口まで歩かねばならない約1時間のことを考えれば50歩100歩)
 鍋平駐車場は混んでおらずガラガラ状態だったが、帰宅時の夕刻は満車状態であった。

8月1日
(双六岳に寄った行程を差し引いても前回よりも1時間ほど行程に遅れがあり、暑さの影響だと思われる)

新穂高温泉鍋平駐車場3:20 → 穂高センター4:05 → わさび平小屋 → 
鏡平小屋8:25 (食事&お喋り~8:50)→ 弓折乗越9:50 → 双六小屋11:30 → 双六岳12:57→ 三俣蓮華岳14:30 → 15:30三俣山荘テント場

*日の出4:55  *日の入り18:57
  注1:山のサイトで調べて8/1高低差を計算したら 登り:2,127m 下り:665m (但し、鍋平駐車場からの1時間は含めない)
  注2:歩きながら撮る写真の時間情報を元に行動時間を記述しているが、今回は移動行程時の写真撮影は殆ど行わなかったので記述した時間は当てにならない数値もある。

【基本情報】
(水場、トイレ、駐車場、山小屋、食事のメニュー)

①水場:「始めに当たって」で記述済み

②トイレ:小屋に綺麗な有料トイレあり
     鍋平駐車場・新穂高登山センター・新穂高登山センター近くの登山者用無料駐車場にも無料トイレあり

③駐車場:無料駐車場・有料駐車場多数あり
 新穂高登山センター近くの無料駐車場が一番良い場所だが、すぐに一杯になる。そこからあふれた車は、基本的に鍋平登山者無料駐車場になるが、穂高センターまで1時間のタイムロスになる。
 有料駐車場は、登山口に近い場所は非常に高いが、鍋平有料駐車場現在価格300円/日

④山小屋:食べる物については問題なし

⑤テント場:わさび平小屋テント場、双六小屋テント場、三俣山荘テント場あり。今回もテント場はあふれかえっていた。

⑥食事のメニュー 
 8/1昼飯:自宅から持参したおにぎり1個
 8/1夕飯:米1.5合炊いて梅干しのおにぎり作成&レトルトカレー


【出会い・アクシデント】
 登山道にはそれ程人が居ないのだが、三俣山荘テント場に着いてみればテントを張る場所を苦労するほど混雑していた。恐らくこの賑わいは、わさび平小屋、鏡平山荘の宿泊者の利用者が多く自然とタイムラグを形成して登山道は平準化して空いているが目的地の三俣山荘テント場で終結した結果だと思う。

《予想外の夏の暑さに参った》
  呼吸をするだけでも大変なのに、重い荷物を背負い坂を登っていく。修行だ!
足が疲れている訳ではない
身体が熱さで怠いのだ!
休めば身体が回復するようには思えない
休憩するきっかけが掴めなくてダラダラとゆっくり歩いている
犬のように吐く息の音を聞きながら……

《プロカメラマンだったかも?》
 小池新道で何度か前後して歩いた。今まで見たこともないどでかい三脚をバックパック中央に固定している背中を見て思わず話しかけた。「この三脚は4Kgある。」と聞いて、バランスを取るために中央に固定していることに納得した。(因みに、今回私の持参した三脚は約800g)年齢は70歳位で、本日は鏡池で写真撮影して下山するそうだ。
 歩きながら会話をしているときにはプロカメラマンとは思わなかったが、鏡池での撮影している様子がプロカメラマンとしか思えなかった。

「凄い三脚ですね! 重さはどのくらいあるのですか?」
「4Kgはあるよ」
「レンズはどのような物を使われているのですか?」
「今日は、足馴らしを兼ねた撮影なので、25-105mm一本のみで鏡池日帰りです」
「25-105mmレンズは山で一番使いやすいレンズですよね!」 
⇐プロ?とも知れず
生意気なことを言っている(>_<)

 鏡池に着いたときには、この方は既にでかい三脚を立ててスマホをいじりながら誰が見ても普通でない撮影をされていた。

鏡池に着くなり先ほど会話した方の姿を見て驚いた
撮影風景が普通でないことに(^_^;)
プロカメラマンと思われる……
私からの写真の話に、良く相手してくれたなと引いている私が居た
勿論、声など掛けられない雰囲気だった

 実は、帰りの鏡池でもBS山番組で見るイケメンNプロカメラマンを見かけた。同じように見える三脚を使って弟子と共に撮影していた。

《おまえナレーターかよ?》
 年齢62歳、横浜から公共交通機関を使って昨夜はわさび平小屋テント場で宿泊し、本日は三俣山荘テント場を目指す。この方はしゃべり方に特徴があり、落ち着いていて言葉が私の身体に絡み付いてくるような話し方をするので、凄く親近感を覚えた。例えれば、ナレーターのような話し方かな……
 弓折乗越で写真を撮ってもらったのが始まりで、テント場、鷲羽岳山頂でも時間を共にした。

弓折乗越で横に座るなり会話が始まった
人当たりの良い男で、凄い親近感を放っている
今までの行程の話を聞くとペースはかなり遅い
歩くのが遅いのか? 休憩時間が長いのか? 
は判らないので一緒に歩くことは止めた
人それぞれペースがある
 写真を撮ってもらい
テント場での再開を約束して先に歩みを進めた

 偶然にも、私がテント場の受付を済ましている間に5m程離れていたところにテントを張っていた。

明日の早朝目指す鷲羽岳の予定をお互い摺り合わせた
日の出前に山頂と言うことで夕飯の支度に取りかかり灯りを消した
山頂の小岩に座り日の出方向を見入る彼の姿を発見した
写真撮影が一段落したところで話しかけた
昨日より口数が少ないところを見ると、センチメンタルになっているのか……
記念写真を一緒に撮ろうと言ったら、「写真嫌いだ」と断られた代わりに撮影して貰う
テント場で撤収の片付けを一緒に行い
各々の目的地に別れた
彼は双六岳経由わさび平小屋テント場で、私は巻き道経由新穂高温泉登山口
チョコレート菓子を頬張りながら彼は別れの言葉を発していた
余韻の残る男だった(^^)/


《ちぐはぐな2人組》
 ナレーターと別れて弓折乗越を少し歩いたところの花見平で2人連れが、片方の老人に花の名前を教えていた。もう一方は山岳ガイド風の50代の男で、ガイドと金持ちのお客の関係だと決めつけた。

花の名前を知りたくて近寄った
ガイド風の男が教えてくれた「シナノキンバイ」と……
私からガイドに余り聞くのは悪いと想い老人と会話をした
ガイドされているのだろうから、一緒に歩く訳には行かないのでその場で別れた

 双六小屋で昼飯のラーメンを食べている2人を遠巻きに観察していたら、どうも友達関係のようだと感じた。
年齢差もあり
登山姿も別の品種だ!
だが、2人は友達だった
その後、2人と双六岳山頂の天空の滑走路を騒ぎながら歩いた
歓喜が心を一つにした瞬間だった!
双六岳山頂で別れた
2人は黒部五郎岳に向かった
ちぐはぐな2人の背中にエールを送った


続きは
「双六岳・鷲羽岳」山日記 3/4(双六岳編)
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