追憶の彼方。

思いつくまま、思い出すままに、日々是好日。

破茶滅茶総理(1)

2020年02月26日 | 国際政治
破茶滅茶総理(1)

国語辞典によれば破茶滅茶とは「常軌を逸しているさま」とある。
最近の日本の政治の動き、国会の様子を見ていると、トランプが共和党を「トランプ党=破落戸党」に変質させてしまったのと同様、日本でも破茶滅茶安倍総理が自民党・公明党及び官僚組織を飲み込んで破茶滅茶政権に変えてしまった感がする。総理は元より閣僚、官僚の答弁等を聞いていると全くのハチャメチャ,正に常軌を逸したかの如き様相を呈しており、滑稽を通り越し哀れと言うほかは無い。
破茶滅茶政権は2012年の第2次政権発足から既に8年目に入り、在任期間の史上最長記録を更新し続けているが、何か政治的遺産(レガシー)と言われるものがあったのかと言うと、在任中に解決すると豪語していた「北方領土返還問題」「北朝鮮拉致家族問題」は糸口さえ見えず暗礁に乗り上げたままの状況であり、経済の安倍を標榜する割には自慢のアベノミクスは金融の異次元緩和による円安で株高となったが、マイナス金利と言う大きな副作用を現出させ経済に歪みを生じさせておりその反動の大きさが日本の大きなリスク要因として潜在化しつつある。更に消費税増税にも拘らず放漫財政で懸案の財政再建は逆に財政悪化を続け,片や個人消費の落ち込みで経済悪化が懸念されル始末、目ぼしいものは何一つ無くアベノミクスは名前倒れで完全に失敗と言う惨状を呈している。
この政権にあるのは相次ぐ数々の疑惑や不祥事と、それに伴う政権、官僚のモラル低下と言ったマイナス面ばかりである。森友問題に始まり加計、桜を見る会、何れもが政治・公金の私物化が絡む犯罪に繋がるものばかりだ。今、早咲の「河津桜」開花が報じられているが、破茶滅茶政権が野党の鋭い追及の矢をかわすのに四苦八苦、国会で桜問題をかわす破茶滅茶総理の「かわす桜」の状況を毎日メデイアが伝えている。

ジャーナリスト青木理氏によると安倍は16年間成蹊学園で凡庸を絵に描いた様な学生生活を送ったが、大学時代の恩師でもある加藤節成蹊大名誉教授は、安倍政権の特質は「2つのむち、無知と無恥である」と述べている。即ち反知性的であると同時に、恥を知らない誰が聞いても分かるウソを平然と口にすると言うことである。
ネットで語られ、成程、的を射ていると同意できる破茶滅茶総理の特性は上記に加え「無能・幼児性・軽薄・虚言癖・無責任・無教養・エゴイズム(自分1st)・自己顕示欲・依怙贔屓」、更には「漢字が読めない、緩急・軽重の判断が出来ない」等もある。
漢字が読めない…ミスは誰にでもあり、揚げ足取りはしたくないが、昨年4月30日「退位礼正殿の儀」で、おそらく歴史に残る大失言・読み間違いをしてしまった。「国民代表の辞」のほぼ末尾、「天皇、皇后両陛下には末永くお健やかであらせられますことを,,,,,あれせられますことを願って…(巳)みません。…の所でで少し考え「いません」と言ってしまったのである。新聞は報じなかったが多くの雑誌やYou-Tubeの録画放映で有名になってしまった。「安倍の云々(うんぬん)→でんでん、背後→せいご、麻生の未曾有→みぞうゆう、踏襲→ふしゅう」は笑ってアホウ!で済ませることが出来る。しかしこの歴史的儀式と言う重要な席での総理の誤読は歴史上例が無くこんな人物が良く総理になれたもんだと末長く語り継がれるような大失態である。全て官僚や秘書が作った文書を代読しているだけなのでこのような問題が発生する。国会でも事前通告の無いイレギュラーな質問には頓珍漢な答弁で失笑を買い,或いは周囲を唖然・茫然とさせる答弁に出くわす場面が良く出てくる。
昨年2月衆院予算委で、立憲会派の小川淳也議員がブログ「破落戸大統領」で記したようなトランプの数々の暴挙を前面に打ち出して、「ノーベル平和賞に推薦するなんてことはありえないし、日本国として恥ずかしいことだと思いますが、総理はどう思われますか」と質問した。
これに対して安倍総理は驚く勿れ何とこう答弁したのだ。
「いま、同盟国の大統領に対して口を極めて批判をされたわけでございますが、米国は日本にとって唯一の同盟国であり、その国の大統領に対しては一定の敬意を払うべきだろうと、私はそのように思うわけであります」 「まあ、御党も政権を奪取しようと考えているんであれば、ですね、トランプ大統領はあなたが言うようにトンデモない大統領で、私も同感です。しかし、日本はアメリカの属国だから、“一定の敬意”で付き合わなければならない。  それができないのなら、野党は政権を担うことなんかできませんよ」 正に驚愕の発言、こんな露骨な本音を国会で言い放っていいのだろうか?「私は好んでトランプのポチになっているわけではない、 同盟国で無ければ敬意なんか払うわけがないと言い放ったのだ。この発言の反動として破落戸からカネ、カネ。カネ、の要求で返ってきたら国民の大きな負担・損失、大迷惑である。
有名な破茶滅茶発言を備忘目的で記すと次の通りである。
*** 大量破壊兵器がないということをですね証明できるチャンスがあったにもかかわらずそれを証明しなかったのはイラクであったということは申し上げたい。悪魔の証明を知らない破茶滅茶
*** ま、この、憲法についてですね、考え方のひとつとして、言わば「国家権力を縛るもの」だという考え方はありますが、しかし、それは嘗て王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方でありまして…。憲法のイロハを知らない成蹊大・法学部出身の破茶滅茶
*** 議会についてはですね、私は立法府、立法府の長であります。「山尾議員は議会の運営ということについて少し勉強していただいた方がいいと思いますヨ!」と野党議員を叱咤したうえで飛び出した中学生以下の破茶滅茶発言、山尾氏絶句。
*** 法律の説明についての私の説明は全く正しいと思いますよ。私は総理大臣なんですから…ネットでトンデモ発言一位に入った破茶滅茶発言。総理大臣が言えば正しいと本気で思っている。そう言えば私は森羅万象担当していると言う迷言もあった。
書いているこちらの頭がオカシクなって来たので次回へ

破茶滅茶総理(2)…「桜を見る会、検事総長人事、コロナウイルス問題」に続く
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破落戸(ゴロツキ)大統領

2020年02月22日 | 国際政治
破落戸(ゴロツキ)大統領

破落戸の国語辞典の定義は「他人の弱味につけこみ、ゆすり・たかり・嫌がらせなどをする無頼漢」とあり、まさにトランプの性格を語るのにピッタリの命名である。
怪しげなカジノや脅迫・脱税等悪知恵の限りを尽くして財を成したが、その演説やツイートから人間の品位・品格とは全く縁の無い下品・粗野を絵にかいた様な、一介の不動産屋像しか浮かび上がってこない。
キリスト教福音派を中心とする共和党支持者の多くは大統領に世界の尊敬を集めるような人格や教養、見識を望んでいるのではなく、他国へのゆすり、たかり等手段はどうあれ,如何に自分達の欲望を満たしてくれるか、「アメリカ1st」を達成してくれるかを期待しているのである。
しかし良く考えてみるとアメリカは常に「アメリカ1st」であった。
NATO、日米安保、米軍の海外駐留,中東への派兵何れをとってもアメリカの国益に沿ったものであり、世界の警察官を名乗って外国の為にボランテイア活動をして居る分けでは決してない。今迄は各国との摩擦を避ける為、自国1stをぼやかす手段として包み隠していたオブラートをトランプが破り捨て、明け透けに言い出したに過ぎないのである。
トランプが異質なのは強欲の度が過ぎアメリカ1stを通り越し、「自分1st、大統領選に勝つ為」だけが自己目的化され、「今だけ」良ければよいと言う政治を推し進めた為、長期的な視点が全く欠如してしまっている点にある。大統領に再選されることだけが最優先課題、「後は野となれ山となれ」だから極めて恐ろしい。
大方の選挙民の関心事は雇用とテロ(治安)にあり、彼らの視線は環境や世界平和には向いていない。
「TPPからの離脱」、「パリ協定からの離脱」、「イラン核合意からの離脱」、「国連人権理事会脱退」、「INF全廃の破棄」、米主導で形成した国際秩序を次々破壊したのも「アメリカ1st」=「自分1st」を実現する為である。TPP=農民、パリ協定=石炭・石油業界、イラン核合意=キリスト教福音派・ユダヤ教徒、全ては選挙対策である。これが行き過ぎてイランの英雄・革命防衛隊司令官を殺害してしまった為、自分の首に懸賞金迄かけられてしまい安閑としておれなくなった、自業自得と言うべきだろう。
イギリスのEU離脱をけし掛け、サポートし更には絶えずEU各国に内政干渉しEUを瓦解させようと画策しているのも、TPP離脱と同様に一対一の方が脅し・強請がし易い,当にTPP離脱と同じ発想と考えれば理解できる。

トランプは共和党を「トランプ党」に塗り替えてしまったように見える。共和党員は選挙でトランプの支持を得る為、僅かな良心もかなぐり捨て、完全に沈黙してしまった。「パワーによる秩序」と「強力な同盟関係による安全保障策」「小さい政府」が共和党の内政・外交の基本であるが、巨額の減税と国防費やインフラ投資を大幅に増やし、未だにメキシコとの国境の壁建設に未練を残している為、財政赤字は膨らむ一方である。この赤字を補填する為に始めたのが同盟国への「カネ、カネ、カネ、」の要求である。
「日本、ドイツ、韓国…米国の同盟国はコストが掛かり過ぎる」とし、同盟国の重要性を説くマテイス元国防長官の進言を受けつけず辞任に追い込んだが、マテイスの側近は「兵役を恐れ逃げ回っていたトランプ」が立派な元軍人に期待していたのは「同盟国に金の要求に行きます」と言う言葉だけだったと述べている。エスパー新国防長官はトランプのご機嫌を取る為、「韓国は同盟国であって、扶養家族ではない」と述べ、日韓には貿易赤字の削減を求め、新たな貿易協定を締結、更に「米軍兵士を韓国の傭兵にすべきでない」といった批判の声も無視して、昨年米軍駐留経費の負担を韓国に現行の5倍となる50億ドルを要求、今年から始まる日本との交渉でも現行の5倍の増額を求める意向が伝わってきている。トランプが再選された時には日本も重大な決断を迫られる時が来るかもしれない。
NATOにも不公平だと不満を投げつけ特にドイツには国防費をGDP比2%まで引き上げるよう要求している。同盟関係という意識は無く同盟国とのゼロサムゲーム、不動産屋的感覚での交渉と捉えているのである。

トランプが選挙用に作った赤い帽子のロゴ「Make America Great Again」はトランプが尊敬するレーガン元大統領の物真似である。トランプの場合は「アメリカの国益=自分の利益が第一」という意味だが、レーガンの「強いアメリカ」という場合には、少しは「アメリカを強くすることが世界の安定に役立つ」という意味合いも込められていた。レーガンは「アメリカは世界の警察官である」ということを前面に出し「共産主義」や「人種差別」への反対など、世界に目を向けた哲学も多少は持ち合わせていた。「You're fired(お前はクビだ)」を売り物にした低俗番組「アプレンティス」の司会者・トランプと保安官が活躍する西部劇の俳優・レーガンの違いだろうか。
メキシコ人を「レイプ魔」と罵って国境に壁を作り、ハイチ人は「みなエイズ」、ハイチを「野外便所国家」と言い放った。昨年7月、民主党のオカシオ・コルテスなど非白人の女性下院議員たちに対して「(彼女たちはもともと)どうしようもなくひどい国からやって来た」「この国に文句ばかり言っているなら出て行け」と追い討ちをかけた。 7月17日に米ノースカロライナ州で開かれたトランプ陣営の選挙集会は、「送り返せ!」「送り返せ!」の罵声が鳴り止まず、異常な熱気に包まれていた。トランプが、ソマリア難民出身の民主党のオマール下院議員を「悪意をもって反ユダヤ的演説を行った」と非難すると、熱狂的な連呼が始まった。トランプが野党の非白人女性議員に対して、「もと居た国に帰ったらどうか」と批判していたのを踏まえての愚かな聴衆の反応である。これは「人種差別+女性蔑視」発言であり、自由・平等を基盤とするアメリカ国家の価値観に反する。
トランプの戦術は、理想化された「古き良きアメリカ」へのノスタルジアを掻き立てることである。その基本にあるのは
白人保守層の「ナショナリズム、人種差別主義、宗教的原理主義」であり、今日これを、「アメリカ第一主義、移民排斥、キリスト教福音派」に置き換えたのである。 
最近の報道によればトランプの司法介入が一段と露骨になり民主主義瓦解の方向に進みつつあると報じている。
2016年の大統領選でロシアが大統領選に介入したとされる疑惑で検察は当時トランプの選挙顧問であったR.ストーンに対し7~9年の禁固刑を求刑したのに対しトランプが「不公平でひどい」とツイートした結果、司法省は4人の検察官を首にし求刑を撤回、結局裁判所は3年4か月の禁固刑を言い渡した。司法長官は司法への介入であると非難したがトランプはこれを一蹴、「自分が司法の最高指揮者、関与する権利がある」として裁判のやり直し,恩赦迄示唆し三権分立、民主主義の破壊行為は止まるところを知らない。
一般的に町のゴロツキは弱者や無抵抗な人間には至って強いが、敢然と刃向い、抵抗する相手には弱腰なものだがトランプも全く同じである。
メキシコに知性派の大統領が就任した途端メキシコの壁建設要求を取り下げ自分で建設すると言い始めたし、北朝鮮との罵りあい・チキンレースもトランプの完敗である。当初「ちびのロケットマン」と上から目線で臨んだが金正恩からトランプに対し「米国の老いぼれ狂人を必ず火で罰するであろう」とバッサリ切って捨てられ、北朝鮮は太平洋上での水爆実験の可能性まで言及したところで勝負有った、トランプは板門店迄出かける羽目に陥ってしまった。北朝鮮は着々と核保有の充実を図っており「正恩氏は優れた能力を持ち賢い」と迄言い切った。ロシアのプーチンに対しては「世界の第一線のリーダー」と持ち上げ、習近平はとても尊敬され毛沢東以上と迄述べている。その中国との貿易戦争も習近平の粘り腰に会い一進一退、互いに譲歩を余儀なくされており、がっぷり4っつに組んだままの体力勝負になっている。民主党大統領候補に出馬する富豪のブルンバーグ前ニューヨーク市長に対して「とても小さい、彼は討論で上に乗るための台が欲しいそうだ」とからかったが、ブルームバーグから「トランプは病的なうそつきだ。偽の髪、肥満度、スプレーで塗った日焼け肌など、何もかもうそだらけだ」と反撃を受けるとプッツリ口を閉ざしてしまった。
こういった中で、一番御し易い相手と踏んでる節があるのが日本の破茶滅茶総理。トランプが身の程も弁えずノーベル平和賞を欲しがっていたことは周知の事実だ。オバマがもらったのだから、金正恩とトップ会談をした自分がもらえないわけがないと考え、「自分に媚びへつらう男」破茶滅茶総理に推薦を頼んだのである。  日本政府の広報紙、読売・産経系メディアが言う「シンゾー=ドナルド」(オトモダチ関係)は、ただの虚像だ。破茶滅茶総理はトランプからなんでも言うことを聞く“茶坊主”と思われているに過ぎないのだ。 必要もない、役にも立たない兵器を法外な高値で兆円単位で買わされている。日本訪問の際は国賓として初めて天皇陛下に拝謁し、やれゴルフだ相撲だと下にも置かぬ歓待ぶりだったが途中立ち寄ったハワイでは日本では騙されないぞとの意味を込め「リメンバー・パールハーバー」とツイートし終始横柄に振舞った。これこそ日本の主権を牛耳る植民地宗主国の長として、その主従関係をこれ見よがしに見せつけるものだったと言えるだろう。一方破茶滅茶総理は、必死になって、トランプの“茶坊主”であることを日本国民に隠そうとする。昨年妥結した日米FTA交渉を恥ずかしげもなく「ウインウイン」などと言い張る。情けない限りである。
トランプは「フェイクな魔女狩り、モラーの捜査詐欺、不当な大統領弾劾などに反して、経済、雇用、軍隊、退役軍人、銃保持権利などもろもろを考えれば、オレの支持率は70%ぐらいはあるぞ。さあ、どうする?」と恐怖のツイートをしている。

 

破茶滅茶総理に続く
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破落戸(ゴロツキ)大統領vs破茶滅茶総理

2020年02月16日 | 国際政治
破落戸(ゴロツキ)大統領vs破茶滅茶総理

突然降って湧いたように日米両国に出現した、凡そ普通の尺度では測りきれない理解不能な日米両首脳,反知性主義といった簡単な表現では片づけられないような、異次元人間と言うべきだろうか。曽て我々が経験したことの無いような言動で世界の度肝を抜いている。
マインド・コントロールされてしまった一部支持者を除いて、多くの正常な神経の持ち主は、言葉を失い唖然・憮然・茫然自失に陥るか或いは先行きを悲観して一種ヒステリー症状を呈している。
この両者に共通する特性は数多いが、中でも「無恥」「無知」「虚言癖」「幼児性」「強欲・自分1st」「自己顕示欲・自惚れ」、数え上げたらきりが無い。この様なまるで自己抑制の効かない奇妙・奇天烈な人間が国のトップに居座り、選挙で多数を取れば、何をしても許されると勘違いして、強権を振るい始めた為、日本も世界も大多数の人間が右往左往の大混乱に陥っている。
 米紙ワシントン・ポストによれば、トランプが大統領に就任してからの2年間で、虚偽の発言や誤解を招く主張が計8158回、2年目に入ってペースが上がり、1日平均16・5回、選挙が近づくとそれがエスカレートする。
曰く「大統領就任式の参加者数は過去最大だ!」に始まり「500万人の不法移民がクリントンに投票した!」「米経済は史上最も好調だ」「民主党は犯罪者の集まりだ」、「神が見降ろしてこう言ってくださった。『あなたの演説で雨は降らせない』。実際、話し始めると......本当の話だが、雨がすぐに止んだのだ。あれは本当に素晴らしかった。その後、空は晴れ渡り、演説を終えて立ち去ると大雨になった」(実際は演説が始まると雨は降り始めた)。
自分の美化と政敵攻撃、事実の捏造が中心で止まるところを知らない。正常な神経の持ち主であれば虚偽を指摘されれば主張を取り下げるか、訂正するがトランプの場合は、延々と繰り返す。過去の発言と食い違っていると指摘されても一向に恥じるところが無く修正することなどあり得ない。  専門家の中には同じ文言を何度も繰り返していると、そのうち事実とは関係なく「真実」として受け入れられ始める。こうした「真理の錯誤効果」をトランプ大統領は利用しようとしているようだと言うが、もしこれが真実ならトランプは天才的な詐欺師であろう。
トランプが大統領に当選し。英国がEU離脱を決めた2016年、世界はポスト・ツゥルース(脱真実)の時代に入ったと言われている。世論形成に於いては真実よりもイデオロギーやアィデンティティー、政治信条更には個人の感情が重視され影響力を持つ状況、事実を軽視する社会の出現である。
「Post‐Truth」 の著作のある米哲学者は、家族や帰属する集団から孤立するのを恐れ「敵が話す真実」より「味方の嘘」を好む,或いは同調する人は三人に一人はいると述べている。トランプや安倍の支持率が絶えず3割超を維持している理由はある程度頷ける。公文書の改竄は日米で大きな問題になっているが、真実をコントロールすることは独裁に通ずることは歴史が物語っている。無知・無能・軽薄・無教養・依怙贔屓・エゴイズム・嘘言癖、トランプを信奉する日本の首相は独裁政治を通じていつか来た道を辿ろうとしているかに見えて誠に気が重い。 
 
この項続く
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