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1584)私的岩手通史の旅 第157回(南北朝時代の岩手 第3幕)

2013年02月24日 | 私的岩手通史の旅
 1年前の昨日の前菜を見返したら「ひときわ新しい気持ちでいざ参内!」と記していました。あの朝の気持ちは今でも覚えていますが、ラジオ体操が流れる前には家を発ち午前様の日が多い最近では、あの新鮮な気持ちは彼方に行ってしまいましたね。-「辞めてやる!」会社に「いいねー」と返される(サラリーマン川柳)-



 南北朝時代の岩手県の続きです。南北朝時代は1335年に始まり、1392年の南北朝合体により終わりとなるのですが、その間は元号もそれぞれにあり、素人には非常にややこしいです。

 しかし作家の故宮脇俊三氏に言わせれば「2つの元号の並立が1392(明徳3・元中9)年まで続く。しかも南朝、北朝それぞれの事情で改元を繰り返すので非常にわずらわしい。しかし、そのわずらわしさこそ南北朝時代なのだろう。物差しの目盛のような「西暦」だけで済ますわけにはいかない」と述べています(「室町戦国史紀行」講談社)。

 それはさておき、この時代は岩手県内でも南朝方・北朝方分かれての戦いが多く繰り広げられました。その中には和賀氏のように南北両朝に分かれて血を流し合うこともありました。

(初冬の和賀川 -西和賀町沢内大野 2008/12/21-)

 歴史ドラマではよく河原での戦いのシーンが登場します。この地がその舞台となったかは分かりませんが、和賀氏が南北両朝に分かれて戦ったのは1340(暦応2・延元4)年のことです。まだ直接刃を交わす時代でしたから、相手には知った顔もあったことでしょう。

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