あいうえおの詩

空が好き 写真と音楽とつぶやきと

あ からはじまる語り唄

口笛で書いた草と風のノート~ただわけもなく『 小説ユーミン』翳りゆく部屋‐荒井由美

2023-03-31 | 邦楽


『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』
山内マリコ (著)

読みました。

◆松任谷由実さんから寄せられたコメント
これはノンフィクションというより、ルポルタージュに近いかもしれない。
山内マリコさんの獰猛な取材力とインタビューに、記憶のボタンが次々とクリックされ、
私は幼少期を、青春を、サーフィンしまくった。目眩く楽しかった。
これは多くの人たちが好きなサクセスストーリーの真逆だから、全くシンパシーが得られなかったとしても仕方ない。


ユーミンと言ったら、洋楽、GS、キャンティ そんなイメージがあったけど

小説の冒頭

由実は小さな手をひかれて、東北の田舎道を歩く
見渡す限り青空が広がる、気持ちのいい朝だった。
いつもとなりを歩くその人のふっくらした手のひらに包まれていると
不思議とすべてのことから守られている心地になり
由実は安心しきって彼女のやさしい歌声に耳を澄ました

月山の向こうから涼しい風が吹き降ろすと、田んぼの稲がさわさわ揺れ
葉擦れはせせらぎにも似た心地のいい音をたてた






由実には二人の母親がいた。実母の荒井芳枝、そして家政婦の宮林秀子である。
荒井呉服店の跡取り娘である芳枝は、近所の織物の仲買商の番頭を婿に取り、家業とPTA活動に熱心だった。趣味は芝居見物。家事と子供たちの世話はすべて家政婦に任せた。
宮林秀子は山形県出身。穏やかで優しい人格者だった。


そうなんです。
ふっくらした手のひらの女性は秀ちゃんこと、宮林秀子さん
山形県左沢(あてらざわ)出身

とても親近感が沸きました。
秀ちゃんに連れられて由実ちゃんが一緒に左沢に帰省したところから物語が始まります。




「母親は大正時代のぶっ飛んだモガ。赤い自転車がトレードマークで、近所でも評判だったと聞きました。小柄なひでちゃんはコロボックルみたいな人(笑)。
近所や少し遠くの川原に散歩に行く時には、童謡を歌ってくれました。実家の左沢(あてらざわ)に里帰りする時には、実の子供同然の私を一緒に連れて行ってくれた。森羅万象に何かが宿っている、というアニミズムのような感覚は、ひでちゃんから無言のうちに教わったような気がする」(松任谷由実)



そんな今は亡き、宮林秀子さんへのレクイエムだという曲を知りました。
この曲「ただわけもなく」


松任谷由実 - ただわけもなく (THE LAST WEDNESDAY TOUR 2006〜HERE COMES THE WAVE〜)


作詞:松任谷由実. 作曲:松任谷由実

かけのぼる 堤防の入道雲が
わくわく わいてた
はるかさらうように
きみと手をつなぎ
どこまでもゆけた

太陽のかげぼうしゆっくりのびて
夕立の音が そこまできてても
きみと過ごす日は
決して終わらないと思えた





初めて聴いた歌
背景を知って歌詞を読みながら
ユーミンの歌声を聴くと
涙が溢れてしまいます。




      ~~~  ~~  ~~



そして荒井由実としてデビュー



荒井由実時代の好きな1曲です。

翳りゆく部屋 (2022 mix)


作詞:荒井由実,作曲:荒井由実

窓辺に置いた椅子にもたれあなたは夕陽見てた
なげやりな別れの気配を横顔に漂わせ



初めてこの曲を手掛け始めたのは中学2年生15歳!!
プロコル・ハルムの「青い影」を聴き衝撃を

やはり天才です。




最初のタイトルは
  『マホガニーの部屋』

















最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (inspire1001)
2023-04-01 10:32:12
 四月になりましたね♪~
ユーミンの曲いいですね☆=CD何枚も持ってますよ。
曲を聴くといろんな昔のシーンが浮かび・思いだされます。
仕事しながら・車でも曲が流れてました^^
幅広く:いろんな曲を聴いて弾いて楽しんでます☆=
寒い冬は「春よ来い♪~」弾いてました。暖かくなりました~桜咲き お花見を楽しみましょう☆=
四月もぼちぼち頑張りましょうね
返信する
ユーミン (inspire1001さんへ)
2023-04-01 20:32:43
こんばんは。
4月1日は亡き義母の誕生日なんです。
ユーミン、第一線で活躍されていますよね。
本当にすごいことです。CDたくさん持ってらっしゃるのですね。
そうですね~思い出が蘇ったりしますね。
ピアノで「春よこい」いいですね。
こちらも、今週はかなりあたたかく春めいてきています。
桜ももうすぐです。
返信する
天才とまでは (こに)
2024-04-29 15:52:15
思っていなかったけれど、天才だったのですねー。秀ちゃんとの出会いも大きかったのですね。
これを読んでからしばらく古いCDを聴きまくりました。

正隆さんと恋人に…って本当かしら、疑ってしまいました。当時は恋人で、結婚もして、今は私生活とは別で仕事のうえでの大事なパートナーでいいのかな。
返信する
秀さんとの出会い (こにさんへ)
2024-04-30 19:54:05
こんばんは
コメントありがとうございます。

ほんとに中1とかもっと早くから音楽的才能があったのですよね。
天才ですね。
この本を読んで、ユーミンの日本的な感性にも触れることができ親近感も沸きました。
秀さんとの出会いも大きかったですね。
古いCD聴きたくなられたのですね。

正隆さんとは、今はもう音楽のパートナーという感覚なのでしょうね。
若い頃はお互い、私生活には立ち入らない?とか聞いたことがあります。
返信する

コメントを投稿