「突然の電話」
「つわぁっ!つわぁっつわぁっ!!!」
「おっとぉ!一の妄が ”叩き” だしたのは、なんと自転車だぁ!!こいつは景気がイイ~!!ガシャガシャという自転車・転倒の音が夜の街に響きわたる~!!といった感じでしょうか!! まさに勢い!!勢いです!!戦いを前に、景気付けのつもりが、いよいよ本気だ~!!今や手に持つ ”棒” はすでに折れかけているぅ~!!!!」
軽快な「ケリー・糸3番(けりー・いと3ばん)」の ”実況中継” に
「Hiたかお」が振り向いた。 次いで「カイ・ヘビ」も、京阪モール・シャッター前の
人だかりと「サソリ」の動向から一旦注意をそらせて振り向いた。
「つわぁっ!つわつわぁっ!!つわつわつわぁっ!!」
「さあ~これは大変な盛り上がりになりました!!なぎ倒れた自転車の中には、チェーンが外れるサドルが歪むなど被害・続出!!!この展開、いったいどうなるぅ~!!自転車を取りに来た人は、この状況を目の当たりにして、いったい何を感じ、何を思い描くのかぁ!!どうする??持ち主ぃ~!!!!」
「あほか!!やめ、やめんかぁ!!!
あかん!あかん!!あかんがな!!」
とっさに怒鳴ってしまう「Hiたかお」。 「カイ」はこのはた迷惑な二人の登場に、
状況がつかめない。 「たかおさんの ”お仲間” って??・・・」。
「おい!ケリー!!一の妄!!分からんぞ!その行動!!取りあえず、静まれ!!意味不明やから!! カイさん、ヘビ、ボクの仲間、一の妄とケリー・糸3番です。 まいど、一の妄!!、まいど、ケリー!!忙しいのにありがとう!!まずは、倒れた自転車、元にもどそか!」
「OK!たかお!!おまえが見つからんから、イラついて暴れてしもたわ!助太刀に来たぞ。カイさん、ヘビさん、お初に、よろしゅう!!」とやっている行動と礼儀がちぐはぐの「一の妄」。
「はっはっはっ、こいつはまた、攻撃的な ”神様” ですな!!こちらこそ!!なんか、おれらまでどつかれそうやなぁ。」 とカイ。
「いえいえ、こいつが」と、自分の頭の上から生えた「ケリー・糸3番」をさして「一の妄」。「盛り上げるから、なんや ”うれしぃ” なって、暴れてしもただけですわ!すんません!片付けますわ!!な、たかお、手伝えよ!」
「イヤじゃ!!自分の事は、自分でせえよ!」と、ムッとして拒絶する子供口調で「Hiたかお」。
「その言い方、ムカつくな・・たかお、おまえ、口のききかたに気を付けろよ!」 こちらもムッとして「一の妄」。
「Hiたかお」は「なんでボクが・・・」とぶつぶつ言いながらも、
「一の妄」と一緒に自転車の片付けを始めた時、
京阪モール・シャッター前に集中していた「ヘビ」が、「あ!動いた!!」
と小声で告げた。
「え~それでは皆さん、時間も10分前に迫りましたので・・」
と、バインダーを持ったスーツの男が言った。 ちょっとの間にシャッター前には100名前後の人が集まりつつあり、行きかう人々はこの集団を訝しがりながらも避けて通っている。 スーツの男の足元には、いつの間にか いくつものダンボールケースが積み上げられている。
「あれが、 ”ビラ” やな」 と、この集団の中ほどで、田川が「斎元」に耳打ちした。 「そやな、めっちゃ多いな・・・」と、人だかりの頭越しに ダンボールの”中身” を早く見たそうな「斎元」。
「オフィス・和解マンの責任者がまだ到着されておりませんので、私の方から、今晩の作業手順、及び、ちょっとしたルールをご説明いたします。 ”ビラ” は一人1000枚。今から、いくつかのグループに別れて頂きまして、1グループ2~3名で配って頂きます。」
「なあ、おれら、一緒に応募したから、たぶん、同じグループやんなあ?」とボソッと田川。
「どうやろ?わからんで。決まってんかな?今から決めるんかな?」とこちらもボソッと「斎元」。
「配る地域はこちらから指定しますので、その地域内を配り切ったら、私のところに戻って来てください。配る際の注意ですが、特に一軒家のポストはいいのですが、マンションですね。マンションは集合ポストと、あと、マンション内のドア・ポストにも配布して下さい。オート・ロック式のマンションは、基本、入れませんので、無理はしないで結構です。23時よりいっせいにスタートして戴きますが、もし1000枚を時間内に配りきれなかったとしても、朝7時には私の所に戻ってきて下さい。日当は保証いたします。また、逆に、早く配り終わった場合も同じく、戻ってきて下さい。そこで解散になりますが、この場合も一日分の日当は保証されていますので、よろしくお願いします。早く終わったら、早く帰れますよ! ただ、間違っても、配り終わったからといって、勝手に帰らないように!必ず終わった時点で戻ってきて下さい!でないと、せっかく一晩頑張った努力が給料に反映されなくなってしまいますので、くれぐれも注意して下さい!何か、質問は??」
静寂。もしくは人だかりのあちこちでぼそぼそ話す声。
「無いようですね。さて・・・・そろそろ時間に・・・」と、うで時計を見て、「・・・なったんですが・・・・・オフィス・和解マンの責任者の方が・・・」と言って「あれ?遅いな・・・」と、本来ここで「雇い主より一言」を話すべき人がいない事に気がつき、即、折りたたみ式の携帯を開き、電話。一拍空けて、なぜか、人だかりの中から着信音。一瞬、集団の中に、「誰??」というざわめきが起こった。
「はい、もしもし。」
そう言って電話を取って、スーツの男に歩み寄ったのは、
「サソリ」だった。
「!!!!!!!!」
「おお・・・おい、カイさん、どうなってんねん??!!」と小声ながら、驚きを隠せない「ヘビ」。 「カイ」も「・・・・・・・・」と、目を泳がせるばかりで言葉にならない。 「????なんで・・・サソリが?・・・え??責任者って?・・・・ど、どうなってるんや??」 「Hiたかお」も、これは、さっぱりだ。 「サソリが?・・・・・??なんで?・・・・カイさん、取りあえず、見とくしかないですね・・・」 「そ・・・そう・・・やな・・でも・・ええ???」と「カイ・ヘビ」。
100名の集団から少し離れた駐輪場で、身を潜めながらうろたえる「カイ・ヘビ」達だったが、集団にも大きなどよめきが起こっていた。「ええ??ヤクザ??!!」。
「斎元」が、「うっわぁ~!最低やなぁ!!あのサソリのタトゥー!!ええ?あのチンピラが責任者ってぇ???」 と田川につぶやく。「ちょっと意外やなあ・・」と田川。「あ!よしお、見てみ、あのスーツの人もビックリしてんで!!」 「ほんまや!電話で話してただけで、どんな人かは、今始めて対面したって感じやな!」
「サソリ」はこう切り出した。
「おれが、責任者や!!」
つい、先ほどまで淡々と作業手順や注意事項を説明していたスーツの男は、今まで集まった人数の確認の為やり取りしていたのが、まさかこんな見るからに「チンピラ」丸出しの男だったとは、といった具合に恐る恐る「サソリ」に話しかけた。「・・・あ、あのう・・・あなたは、オフィス・和解・・」「そや!!あかんのかい!!」 いきなり怒鳴る「サソリ」に、スーツの男は小さくなってしまった。
「おれが、責任者や!!今晩、おまえらで頑張ってくばってもらう ”ビラ” は「和解マンからの警告」や!!ごっつい大事な内容やから、ちゃんと全部撒けよ!途中で捨てたりしたら、えらい事になるからな!!「警告」やからな!!おまえらも、一部づつ持って帰ったらええわ! とにかく、金はこいつらに」 と小さくなったスーツの男を小突いて「ちゃんと払ってんやから、しっかり撒いて、しっかり稼いで帰ったらええぞ!!以上!!!」
少しのどよめきのあと、かなりうろたえ気味のスーツの男を中心に、グループ分けが始まった。 駐輪場の「カイ」達は、この突然の現実が信じられず、さすがの「ヘビ」も、何度も「うう~ん??うう~ん」と考えるが、何もまとまらない。 「Hiたかお」もしかりだ。 「一の妄」と「ケリー・糸3番」は何を驚いているのかすら分からなかった。そして、この驚きの意味を「一の妄」に説明するゆとりを、「カイ」も「ヘビ」も「Hiたかお」も、持ち合わせてはいなかった。
とその時、突然に「カイ」の電話がなった。
「ん???こんな時に・・・誰?」
訝しげに液晶画面を見た「カイ」は
「非通知??だれ??」とつぶやきながら、通話。
ピッ
「もしもし?」
「もしも~し??」
「・・・・・もしもし、私は ”よも清” といいますが・・・・・」
よも清さんの登場
これは今後の展開が楽しみです。
ところで…
最近、こちらで よもさんをお見かけしませんが
お元気なのでしょうか・・・?
「よもさん」最近、静かですね~・・
mixiの方の更新もここしばらく無いようで・・
たぶん、僕と同じく、「決算前後」の関係で、
お仕事のほうでドタバタされてるんだと思いますよ。
ーよも清さん登場!!ー
なぜかの登場です(笑)要所要所で出てくる
よも清さん。「ムーミン」で出てくる「にょろにょろ」みたいなよも清さん!いろんな「絡み方」で頑張ってくれるんで、お楽しみに~
コメント、ありがとうございます
すすすすすす すんません!(ドタバタと走り込んで来る)
いやぁ~ もうあっちこっちで元気にはしゃぎ廻ってたもんやから、
ついついコメント残していくのを忘れてしもて・・・。
そんでもって、いろんなとこで いろんなことしてるねんけど、
なにせ毒のまわったTomoyukiがパワー全開で活動する
もんやから、ついつい行き過ぎた行動になってしまってる。
もしもTomoyukiに「ケリー・糸3番」が生えてたら、四六時中
「やりすぎ!やりすぎ!!やりすぎ!!!」と叫ばれてる
ところやで。 まわりのみんなは"見て見ぬふり"してくれてる
けど、きっと頭かかえてるに違いない。
「一の妄」に叩かれることで毒が抜けるんやったら、早いとこ
叩いてもろたほうが ええのかもしれん、その方が世の為や。
せやけど毒の抜けたTomoyukiには恐らく何も残ってへんやろ
なぁ、いわゆる”生ける屍"っちゅう やつや。
~~~~ 放置しておくといつまでもしゃべり続けそうなので、
ここで普段のTomoyuki に交代いたします。 ~~~~
暫くの御無沙汰、大変失礼 致しました。
こちらの近況については先ほど私の分身が申し上げたとおり
なのですが、コメントは残せないまでも物語の進展については
興味深く拝見させて頂いておりました。
思いまするに、最近の井川さんの作品は、「文字制限」という
枷が外れた事もあって 実にイキイキと、そして井川さんらしさ
が出ていますよね。
また、UPされるペースが以前よりも早くなり、ストーリーが勢い
良く、そして めまぐるしく進展していく今の状況は、読み手と
しては大いに歓迎できることだと思います。
しかし、 (これを言うと多くを望みすぎる事にはなるのですが)
次々と新しいストーリーが出てくるために、コメントしようとした
時には、既に新たなストーリーがUPされていて、小心者の私
にはいささかタイミングを失ったような感があって結局コメント
出来ずに終わったという事もありました。
無論、これは読み手側・コメントする側の問題であり、その不満
を書き手に求めるのは、責任転嫁も甚だしい事ではあるので
すが、私個人としては 「ゆきりんとぽちと子供たち」~「大点滅」
あたりのくだりについては、ここに来られる他の方々と 多くの
意見交換をしたかった との思いがあります。
(その間、音信不通だった者の言うべき意見ではないのですが)
これまでにUPされたストーリの中でも、比較的サラリと流れた
印象がある上記の2作品ですけれども、「生き物たち」を語る
上で重要な意味のある部分であったと思います。遅ればせ
ながらではありますが、後日 私の想いをコメントとして寄せ
させていただこうと思っています。
とは言え、井川さんの筆はますます絶好調!ストーリーは
思いもしない変幻自在の奇想天外な進展を見せてますます
期待が膨らんでおります。
( 正直これをどのように収束させて行く事が出来るのかと
不安になったりもしていますけれどね(笑) )
今後とも楽しい作品をどうぞよろしくお願いいたします。
なにげに「めっちゃ大阪弁」で・・・
しかも文章にすると不自然なくらいの完全話しことば(大笑)
毒がまわったままパワー全開とは、そりゃまた えらいこっちゃ
あ、その最初の方は「毒」がまわりきった方の ”分身Tomoyuki” さんでしたね!
こちらこそ!ご無沙汰しております!mix○iの「例の人」とのやり取り以来では?・・・それにしても、久方ぶりの登場なのに、「ばばばばあああ~っ」・・・っと、賑やかになりますね!
どこでどう「はしゃぎ廻って」おられたのかわかりませんが、その盛り上がりのままにやって来たような(笑)
物語の展開については、毎回 楽しんでくださっているだけでありがたいのに、その上過分なお言葉は、いやいや本当~に、もったいない限りで・・・・・
重ねて、ありがとうございます!!
「ゆきりんとぽちと子供たち」~「大点滅」を巡っての、Tomoyukiさんの所感、なんか楽しみですね~
「妙な」切り口での所感ではないでしょうね???ちょっとドキドキもんですね。
あの~、「誤字・脱字」はこのコメント以外でこっそりお願いしますね
ー過去の記事についてのコメントー
これは、僕はゆくやりますね~
最近、ちょくちょくお邪魔している「おっちーさん」という方がおられるのですが、(詩作や、小説の構成力や心理描写・情景描写は、ただものではない・・・とおもっています。興味のある方は僕のgooホームの ”注目の人” から飛べますよ~
ー正直、これをどの様に収束させて行く事ができるのかと、不安になったりも・・-
「収束」はしないでしょう
ちなみに、今回の「和解マン」をめぐってのエピソードももうじき「はんぱな収束」となります。「??」がいくつか残ったまんまで、次!
みたいな感じで・・・でも、一応、話しは繋がっている、という仕方で。
わあ! Tomoyukiさんの勢いに「乗せられて(笑)」、どんどん書いてしまった、だらだらと
とにもかくにも、お元気そうで何より!!!またmi○xiの方にも遊びに行きますね
ぐひひひひひ(ん?何?この笑い???(含笑))