井川美術館２ 「生き物たちの原型」

井　　川　　美　　術　　館

Young  man  be  not  forgetful  of  prayer  .

その２

「生き物たちの原型」

 

どこが　”たま～に、更新”　や！！と、怒らないで下さい。　　実は、何ヶ月かぶりで「２連休」を頂き、さて、家族でなにしようかと、はじけていた時に、娘の「すず」が、高熱を出してしまい、どこにも行けず、熱が下がったかどうかが気になって、なかなか寝付けない、あわれな父が、「やけくそ」の様にBlogの更新をしている、と思ってお許し下さい。　

 

では、今回は我ながらちょっと恥ずかしい、学生時代の作品。

タイトルはなし。　「ペニス・ケースをしたドンキ・ホーテ」とでも言おうか・・。　

　１９歳くらいの作品。美術学生になったばかりの時の作品。　これ、ちょっと変わってるのが、よくよくみると、「デッサンが狂ってる」んです（笑）。　そう、”わざと”　です。　「手」の付いてる位置が、めっちゃおかしい（笑）。　下絵を描いてて、デッサンが狂ってしまって、でも、その狂ったデッサンが面白くて、狂ったまま色付けして絵の具をのせていった。　「美術研究？」の授業で、「セザンヌ」という画家の画面構成を学んでいた影響だろう。　ちょっと、現在の「生き物たち」を思わせる　”雰囲気”　なないだろうか・・・。

 

次は

おおおっ！「絵画」って感じがする？！こんな作品もあったんか・・・と、自分でもびっくりする。　これは、下絵なしで、友人のもらった「抽象画の描きさし」のキャンバスに、その「抽象画」のもようが人の顔に見えたので、人の顔にしてしまった・・という作品。

 

　

これは　”労多くして功少なし”　だった作品。　出来栄えもイマイチ・・・。　描くのに、物凄い時間がかかったわりに、ムダにゴチャゴチャしてて、おもしろくない！！タイトルは「少年・京橋が見る夢」。　２４～５歳の時の作品で、仕事と格闘しながら、「使命感」だけで描いた。　ただ、「京橋」とか、「少年」とか、今でもよく使うイメージはこのころから始まっている。　あと、画面の中の　”ゴチャゴチャ”　の中には、「生き物たちの原型」がチラホラと・・・・。

 

次は高校生時代の作品。

・・・・どこかで見た事のある作風・・・・。そう、スペインの画家「ミロ」だ。

この当時、物凄い　”ハマ”　っていたのが「ミロ」だった。まったく、おかしな高校生だった事がよく分かる。　こんな感じの水彩画ばかり、毎日描き続けていたのが懐かしい。　ひどい時は、１日に数十点立て続けにやってた。　「おなか痛いから・・・」とか言って、学校をサボって（笑）。　こんな事をしていたから、頭のいい大人になれなかったのだろう。

 

「立ち上がる電気」

前回にも、部分を紹介しましたが、全体はこんな感じ。　２０代後半の作品。　分割した画面に、「具象画」＆「抽象画」＆「書」。　こんなスタイル、あまり見た事ないでしょう？？　現在の「井川スタイル」の完成です。　「生き物たち」も登場しています。　この作品では、「書」が上手くいってる。

「書」の心得のある方が見れば一目瞭然ですが、「書の基本」を全く無視している（笑）　というか、”心得”　のない僕が書くから、自然とこうなる。　まさに、「文字を書く」ではなく、「文字を描く」という感じだ。　自分ではとっても満足している。　文面は大好きな「大江健三郎」さんの「洪水は我が魂に及び」という作品から。　このコーナーのサブ・タイトルにしている「Young  man・・・・」もこの小説から。

 

という事で、今回は「生き物たちの原型」となる作品のいくつかを紹介しました。

お楽しみ頂けましたか？？

それでは、そろそろ「すず」の様子を見に行くとしよう・・・・。

あ、「冷やピタ」をわすれない・・　（めっちゃ独り言）

 

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