最近、中央線沿線の本屋で五木寛之:著~ポプラ社発刊の「人間の関係」をやっと手にいれた。ポプラ社の本は二十数年前に福岡で子供の文化や地域活動に興味を持っていたころに「ズッコケ探検隊・・・」?なる児童図書のすばらしさに感銘を受けた以来である。そのころは、教育、地域文化、情操に興味があり、地域に根ざす児童劇団活動に参加させてもらい、九州一円の学校回りをしていた。同時にRPGなるゲームのコンセプトなども個人的にプランを提出していた時期(劇団活動とは別)です。同時期にキー局の特集の企画書なども知人のつてで提出していた時期とダブる。もともと映像制作は通信機器サラリーマン前後にポストプロやCM制作で少しフリーで世話になったりした経験がありました。少しは雛形の企画制作流れは身についていたのでアルバイト気分の楽なスタンスで苦ではなかったし、楽しかった。(PVやラジオ番組など企画制作するのが趣味で)・・・話しはそれたが、ポプラ社の「ズッコケ・・・」はドラマや舞台でもありえる。と思っていた頃の興味あった本です。我国の子供の自立や情操には欧米化の躾や学校、家族、地域、ひいては教育より、わが国にあった、慣習に合う、児童図書がポプラ社の「ズッコケ・・・」にあるように思えます
・・・それから、今回の「人間の関係」五木寛之:著は、なるほど、それら(前記:「ズッコケ・・」を読んだ世代が親になる時代)に良書(捉え方は星の数かもしれないが)へのインデックスとも思える偏らない物の見方の本であると捉えました。わかりやすく優しい言葉はマスメディアの真骨頂でありますが、I_T(双方向性)とも放送(集団伝達)とも両刃の剣である、部分をいかに誤解を少なく、受け取り側の間口に洗練された言葉を選んで書かれた著書であるかは、この本を読んだあと見る夢であったり、人と接する場やあらゆるコミニケーションの場においてのヒントが盛り込んである。偏らないいざないの書である。絶賛ついでに言えば「五木寛之氏の白魔法」である。ハリーポッターが慣習を超えてヒットしたが、五木寛之氏の作品にはそれを超えるヒントが潜んでいるように思える。ぜひ、五木寛之氏にポプラ社より、のぶひろし:作でファンタジーを書いてもらいたいものである。かつて大航海時代から産業革命、植民地支配の時代の延長線のグローバルスタンダートより宇宙時代のナショナリズムの話でも手塚氏W3も藤子氏のドラえもんも、やなせ氏のあんぱん・・・星氏のボンボンと・・・もスピルバークもと杜子春も西遊記もこえた作品を短編でも読んでみたいものである。いったいその世界はどういう価値観がすべての喜怒哀楽の規範に人が関わりを持っている社会なのか?いずれにしろ、言葉の魔法は潜在意識を覚醒させる生きるヒントである。搾取攻撃」が黒魔法とすれば還元癒し守りは白魔法だとすればどちらもエネルギーはゆらぎの範疇である。高度成長期の躁の時代に勇気と情熱を与えた「青春の門」「かもめのジョナサン」、バブル崩壊、ソ連崩壊の鬱の時代に「大河の一滴」で無風の海でのヨットで帆の手入れをしつつ、風を待つような達観の丹田力のヒントを優しく歌い、「リトルターン」「ロストターン」のアジサシの物語。そしていま、「目的」「ねらい」を超えた、・・・つねに「・・・いや、まてよ・・・深呼吸・・・そして目を開く」ような物の見方、感じ方のヒントやコツをさりげなく惜しみなくわかりやすく書かれたインデックスが「人間の関係」であるように思えてしかたがない。次回の本が楽しみである。