友人に「あなたって恋愛体質ね」と言われた。そうなんだろうか。わたしはただ男の人にときめいて、一緒に濃密な時間を過ごしたいだけ。
若い頃から彼女はたくさん恋をした。傷つけたり傷つけられたり、危ない橋を渡ったり、沼に落ちそうになったり、つきまとわれる恐怖を味わったり。
それでも懲りずに恋をし続け、結婚後も夫に気づかれないように道ならぬ恋を楽しんだ。そして、離婚。
子ども達もそれぞれに自立し、一人 . . . 本文を読む
gooブロガーの今日のひとこと。テーマは「一週間お休みがあったら何をする?」
わたしは「一人旅に出る」とつぶやいたが、そういえばはるかむかし、一週間の旅(二人旅だったが)で今でも忘れられない経験をしたなあ、と思い出し、この記事を書いている。
大学時代パッケージツアーに参加して、つくづく自分は団体旅行に向いていないと悟って以来(よく言えば一人で . . . 本文を読む
★この物語は、それは一枚の名刺から始まった (5/17/2024) の続編である。★
彼女が入社後最初に関わったのは、遥か遠くにある国の諜報機関から依頼を受けた業務であった。
その国のある作家の小説が何者かによって日本語に翻訳され、その翻訳本に暗号が隠されているという情報を、かの国の諜報部員が入手した。その内容が国家機密に関係する可能性が高いため、表向きは探偵事務所だが裏では諜報活動を行ってい . . . 本文を読む
多肉寄せ植え鉢にいくつか花が咲いた。どれも直径1センチ~1.5センチの、とても小さくて可憐な花々。
今日は爽やかな日ね。一日快適に過ごせそうよ。蕾のままのあなた達も、早く顔をお出しなさいな。
見て、わたしのドレス。白地に赤いぽつぽつ模様が可愛いでしょ。これからの季節にぴったりよね。
あ~ん、わたし達のことも忘れないで~。黄色さんや白に赤ぽつさんのように花芽がびよ~んと伸びないので . . . 本文を読む
読書が趣味の彼女は、週に一度近所の公共図書館に足を運ぶ。たいてい一度に数冊借りて、面白いと思えば最後まで読み、合わないと思った本は途中で止める。なにより無料というのが、節約を心がける彼女にとってありがたい。
唯一の難点は、すべての本には大勢の人の手垢がついている、というところ。コーヒーや紅茶の染みならまだいいが、ひどく汚らしい、ぎょっとするような染みもある。そういうときはそこのページを触るのが嫌 . . . 本文を読む
そういえば、最近のアメリカってどんな歌が流行しているのだろう?
ふと思い、Youtubeで2022~2023年のヒットソングコレクションを聴いてみた。映像は無く、歌もタイトルのみでアーティスト名は分からない。
3曲目は"Calm Down"という歌だ。
あれ?このメロディーにリズム、そしてちょっとアクセントのある英語。なんだかインドの歌みたいだ。きっとそうだ!そう思ったら、目の前にインドの乾 . . . 本文を読む
母国の大陸(アメリカ)を離れ島国(日本)に移住した作家が、中国の友人に誘われて、「大西部」へと旅に出かける。ブルーバードを延々走らせ、中国語を漢話と呼ぶ人達が暮らす地へと。蔵文を話す蔵民。チベットだ。
作家である「かれ」は、母親を亡くした悲しみが癒えないまま、旅を続ける。友人が「天路」と呼ぶ、チベット高原の道を行く。
思うように言葉が通じないもどかしさ。それでも、日本語と中国語と、教科書で少し . . . 本文を読む
ゴールデンウィークの最終日、再び登谷山を歩いた。その時、見つけた不思議(不気味)な植物。
「なにこれ?」
一緒に歩いた人も首を傾げる。ネット検索してみたところ、ウラシマソウによく似ていたのでそれかな?と思ったら、マムシグサという説も出てきて、え~、どっちよお~、と悩んだ。
よく似ているウラシマソウとマムシグサ。その見分け方は:
マムシグサは、葉の柄からなる偽茎にマムシの背中を思わせる斑 . . . 本文を読む
テキサスに住んでいた時、ありがたくないニックネームをつけてもらった。それは、フラワーキラー(花殺し)。
親しくなった友人(わたしより少し年下の知的で素敵な韓国人女性)は花が大好きで、彼女の家の庭はいつも美しい花々で彩られていた。時々彼女はわたしに庭の花をプレゼントしてくれた、「お家に飾ってね」と。
ところが、せっかくいただいた花も、我が家に来たとたん、しなしなっとなっていつのまにか消えてしまう . . . 本文を読む