10月24日に登谷山で採取して持ち帰ったマムシグサの実。水を入れたペットボトルに挿して成長を観察した。どちらかというと日陰を好む植物なので、ベランダで日陰になりやすい部分(昼頃は少し直射日光があたる)に置く。
10月25日
10月28日 角度を変えて上から撮影。
10月31日
この時、反対側の写真を撮っていなかったことに気づき、この日から撮り始める。左が10月25日から撮影を開始した側面、右が10月31日に撮影し始めた側。熟し方にかなり差がある。日当たりや風などの気象条件はどちらも同じにしているが。
11月5日
10月31日の時点で気づいたが、熟すのが早い左側の中央やや下に、一か所実がぽろっと落ちたような跡がある。採取した10月24日の時点では気づかなかった。いつ実が落ちたのだろう?あるいは、実が熟す過程でそこだけ隙間が出来たのだろうか。
11月10日
右側もだいぶ熟してきた。
11月15日
左側は90%以上実が赤くなった。
11月20日
11月25日
左側は完熟、右側も90%以上熟した。右側にも左側と同じような隙間が出来ているようだ。
11月30日
両側とも完全に真っ赤になり、ぐるっと回して見ても、緑色の実は残っていなかった。左側の上部には早くもしなび始めた実がいくつかある。
以上は、採取したマムシグサの実を人工的な環境で(土無し、切った茎を水入りペットボトルに挿して)その熟し方を観察したので、本来の生育環境とは異なるから、熟し方の観察として適切かどうかは不明だ(個人的な興味から始めた観察なので、その点大目に見て下さい)。少なくとも家のベランダでは、緑色の実が完全に赤一色になるのに約1か月かかった。
では、自然環境にあるマムシグサの実の熟し方はどうだろう。こちらは採取したマムシグサが生えていた登谷山で目撃したほかのマムシグサの実の変化を、左10月24日、右11月7日と並べて比べてみた。
(1)10月24日は赤い実よりも緑の実の割合が多く、すくっと真っすぐ立っていたのが(左)、11月7日には誰かが茎を折ったのか、岩の近くに倒れていた。どのくらい放置されていたか分からないが、上の部分は実がなくなっている。鳥がつついて食べたのかな。
(2)10月24日はほぼ完熟状態だったのが(左)、11月7日には大部分の実が落ちていて枯れる寸前の状態だった(右)。不鮮明な画像で失礼。
(3)10月24日の時点で誰かに折られた状態のままぶらさがっていた完熟実が(左)、11月7日もそのまま茎についた状態で、一部実がとれていた。
(4)11月7日に変化を観察できた4本のうち、この子が一番良い状態だった。10月24日は4分の1ほどしか赤くなっていなかった実が(左)、11月7日には完熟して、葉は大部分が枯れ落ちていた。こちらも不鮮明画像で失礼。接写がうまくできないのは携帯電話カメラの問題か(わたしの腕の問題か)?
最後に、マムシグサの実についてネットで調べていたときに見つけた興味深い論文をご紹介したい。
『大石里歩子, 前田大成, 北村俊平 (2020) 日本の温帯林におけるサトイモ科カントウマムシグサの種子散布者
https://www.jstage.jst.go.jp/article/birdresearch/16/0/16_A1/_pdf
上記論文執筆者のお一人北村さんからは、果実が減っている様子は「食べられ方としては鳥が食べたものだと思われます。ネズミが食べた場合は周辺に食べあとが散らかっていることがほとんどです。」、また地面に倒れたり途中で折れている理由としては「シロハラなどの鳥が果序にとどま」ったためでは、とご指摘いただいた。北村さん、貴重なご意見ありがとうございました。
高校の生物学の成績は可もなく不可もなく、だったが、今回のマムシグサの実観察を通じて、植物への興味ががぜん湧いてきた。これからも不思議で面白い植物を見かけたら観察対象にしようと、楽しみにしている。
まさか実を食べたって事は無いですよね...
(ΦωΦ)✨
こんにちは。
チャリ~ン。(オトシガミさんの真似させていただきました)
正解は、
まったく美味しそうに見えないので食べなかった。
でした。食べていたら毒にやられて今頃入院中でしょう。ぞ~っ。
コメントありがとうございました♪
|||||||シュン
\( 'ω')/とぉー
本当に食べそうだったら全力で止めるから!
お顔拝見するまでに逝かれたら困るの私の方ですからねー😚
あら、ということは、今後もず~っと顔を隠し続けたら
わたしは長生きできるってことですね!?
じゃあ、チラ見せも止めて、しっかり仮面で隠そう。
ふふふ!
マムシグサの実
上の方から赤くなっていくのですね。
上から見られるようにかな?
対象は鳥さんをターゲットにして食べてもらおうとしているかもですね。
人間が食べると大変ですが、鳥さんやネズミさんは平気なんですね。
徐々に赤くなっていく様子は、見ていると面白いです^-^
ありがとうございます。
マムシグサの観察を楽しんでますね。
色が緑から赤へと日に日に変化していく様子には興味津々です。
真っ赤になったのは鮮やかな色ですね。🩸
その実から種も採れるのよね。
storytellerさんのおかげで、私もマムシグサの事を少し解るようになりましたよ。
いつか山でマムシグサを見つけたら、みんなに得意げに説明しちゃおっと!🤷
このマムシグサに興味ある方は結構いらっしゃいますよ。
このブログのハッシュタグに「マムシグサ」と打つと、記事にしてる人が沢山出ました。
珍しい植物の栽培は私もやってみたいな。
でも私は枯らしやだからな〜🤣
(; •́ɞ•̀)ノ
チラ見せが最高に萌えるんです(笑)
おはようございます。
そうですね、マムシグサは木ではなく地面から生えているので、
高いところにいる鳥に見つけてもらえやすいよう、
上から赤くなっていくのでしょう。
リンクした論文がとても面白かったです。
実を食べた鳥が吐き出す種から新たなマムシグサが育つ。
自然のなせる業ですね。
そうそう、シュウ酸カルシウムが毒になるのですが、
鳥やネズミは平気なんですね~。
コメントありがとうございました♪
おはようございます。
緑→赤一色になるまで約1か月かかりました。
これからはしぼんで枯れていくだけなので、
観察が辛いわ。
このままずっと赤々と毒々しい魅力を放っていてほしいのに~。
実からとれる種ですが、蒔いても芽が出るまで2~3年かかる、とか。
家で栽培する場合は球根を使うそうです。
栽培はしないけど~。もう今回だけで十分でわ 笑。
あら、わたしも枯らしやですよ。
そんな人におすすめの植物は、多肉!!
水遣りが少なくてすむので(冬の間は完全に断水)、楽よ~。いかが?
コメントありがとうございました♪
う~む。
リクエストにお応えできるか、しばらく考えさせてください。 笑。