日本映画「おくりびと」オスカー受賞。
その演技指導をしたのが札幌納棺協会
札幌の葬祭会社を家宅捜索 無許可で仏壇廃棄の疑い
- 08/04/24 | 共同通信配信NEWS | 677 view
宮城県警生活環境課と泉署は24日、不要になった仏壇などを無許可で葬儀業者から有償で集め、処理施設に捨てたとして、廃棄物処理法違反の疑いで、葬祭会社「札幌納棺協会」の札幌市白石区の本社や仙台支店(仙台市泉区)など3カ所を家宅捜索した。
仙台市が今月、同法違反容疑で県警に告発。告発によると、同社仙台支店などは昨年夏から秋にかけ、宮城県内の葬儀業者や仏具店数店に「おたき上げにして供養後に焼却する」と持ち掛け、無許可で不用になった仏壇などを集め、仙台市の焼却施設と自社処分場に運んで処理した疑いが持たれている。処分料として1回当たり1万-5万円を取っていた。集めた仏壇などは約1・5トンに上るという。
「お焚き上げ」柱に急成長 強制捜査の業者
札幌納棺協会仙台支店の捜索で関連資料を押収する宮城県警の捜査員=24日、仙台市泉区
「お焚(た)き上げ」を名目に遺品などを廃棄物として無許可で収集・運搬したとして、宮城県警が4月、廃棄物処理法違反容疑で、葬祭関連業「札幌納棺協会」(札幌市)の本社と仙台支店(仙台市泉区)などを捜索した。同協会は独自のノウハウで遺体を棺(ひつぎ)に納める「納棺」と「お焚き上げ」を事業の柱に急成長した。遺品の収集・運搬は、遺族の心情に着目した「すき間産業」でもあった。
<多くの依頼集める>
納棺協会は1969年創業の株式会社で、仙台支店は98年に開設した。遺体を清め、白装束に着替えさせて棺に安置する「納棺」の技術や質が、葬儀業界で高い評価を受けていた。
葬送専門雑誌「SOGI」(表現文化社)の編集長碑文谷創さん(62)は「納棺協会は、遺体を湯で洗い清める『湯灌(ゆかん)』を儀式化させて請け負い始めた草分け的な業者」と指摘。仙台市内の葬儀業者は「高い技術を持つプロ集団。市内のほとんどの葬儀業者から納棺の依頼を受けていたはずだ」と話す。
<遺族も技術に感心>
昨年、父親を亡くし、協会のサービスを利用した泉区の会社員男性(48)は「協会の納棺士が、パジャマ姿の父の遺体を肌をあらわにさせることなく、白装束に着替えさせた。親類全員が納棺士の技術と心遣いに感心した」と振り返る。
男性は納棺士から遺品のお焚き上げも手掛けていると聞き、寝具などを依頼した。「『この業者なら間違いない』と信じた」と言う。
宮城県内の葬儀業者らによると、同協会が仙台支店を設けるまで「納棺」と「お焚き上げ」を専門に請け負う業者は県内になかった。仙台支店は葬儀業者を通じて遺族に働き掛けてもらったり、チラシを葬儀社に置いてもらうなどの方法で営業していたという。
<5年で3倍に急増>
協会は現在、全国17都道府県で支店や営業所を展開。民間信用調査会社によると、2001年7月期は約4億2200万円だった売上高が06年7月期には、3倍近い12億円に急増した。
SOGIの碑文谷さんは「納棺に加え、お焚き上げは核家族化の進展で遺品を引き取る遺族が減る中、処分したくても粗末にできないという心情とニーズを酌み取ったサービスだった」と指摘する。
納棺協会は「県警の捜査には協力する」としながらも、「お寺でお経を上げてもらった上で、自前の施設で焼却できない物に限って市の処分場に運んでいる」と説明。
廃棄物を無許可で収集・運搬したとの容疑については「供養した遺品類をごみと考えたことはなく、戸惑っている。札幌市でも同様のサービスを行っているが、市当局の指摘を受けたことはなかった」と言っている。
[札幌納棺協会への強制捜査]宮城県警が4月24日、本社と仙台支店、石巻営業所(石巻市)を捜索。仙台支店と石巻営業所は昨年夏から秋にかけ、仙台、石巻両市の許可を受けずに、仙台市内の葬儀社を通じて集めた仏具の木くずなど計1.5トンを仙台市の廃棄物処理場(青葉区)に運んだ疑いが持たれている。仙台市が4月16日、泉署に告発した。
2008年05月10日土曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/05/20080510t13026.htm
その演技指導をしたのが札幌納棺協会
札幌の葬祭会社を家宅捜索 無許可で仏壇廃棄の疑い
- 08/04/24 | 共同通信配信NEWS | 677 view
宮城県警生活環境課と泉署は24日、不要になった仏壇などを無許可で葬儀業者から有償で集め、処理施設に捨てたとして、廃棄物処理法違反の疑いで、葬祭会社「札幌納棺協会」の札幌市白石区の本社や仙台支店(仙台市泉区)など3カ所を家宅捜索した。
仙台市が今月、同法違反容疑で県警に告発。告発によると、同社仙台支店などは昨年夏から秋にかけ、宮城県内の葬儀業者や仏具店数店に「おたき上げにして供養後に焼却する」と持ち掛け、無許可で不用になった仏壇などを集め、仙台市の焼却施設と自社処分場に運んで処理した疑いが持たれている。処分料として1回当たり1万-5万円を取っていた。集めた仏壇などは約1・5トンに上るという。
「お焚き上げ」柱に急成長 強制捜査の業者
札幌納棺協会仙台支店の捜索で関連資料を押収する宮城県警の捜査員=24日、仙台市泉区
「お焚(た)き上げ」を名目に遺品などを廃棄物として無許可で収集・運搬したとして、宮城県警が4月、廃棄物処理法違反容疑で、葬祭関連業「札幌納棺協会」(札幌市)の本社と仙台支店(仙台市泉区)などを捜索した。同協会は独自のノウハウで遺体を棺(ひつぎ)に納める「納棺」と「お焚き上げ」を事業の柱に急成長した。遺品の収集・運搬は、遺族の心情に着目した「すき間産業」でもあった。
<多くの依頼集める>
納棺協会は1969年創業の株式会社で、仙台支店は98年に開設した。遺体を清め、白装束に着替えさせて棺に安置する「納棺」の技術や質が、葬儀業界で高い評価を受けていた。
葬送専門雑誌「SOGI」(表現文化社)の編集長碑文谷創さん(62)は「納棺協会は、遺体を湯で洗い清める『湯灌(ゆかん)』を儀式化させて請け負い始めた草分け的な業者」と指摘。仙台市内の葬儀業者は「高い技術を持つプロ集団。市内のほとんどの葬儀業者から納棺の依頼を受けていたはずだ」と話す。
<遺族も技術に感心>
昨年、父親を亡くし、協会のサービスを利用した泉区の会社員男性(48)は「協会の納棺士が、パジャマ姿の父の遺体を肌をあらわにさせることなく、白装束に着替えさせた。親類全員が納棺士の技術と心遣いに感心した」と振り返る。
男性は納棺士から遺品のお焚き上げも手掛けていると聞き、寝具などを依頼した。「『この業者なら間違いない』と信じた」と言う。
宮城県内の葬儀業者らによると、同協会が仙台支店を設けるまで「納棺」と「お焚き上げ」を専門に請け負う業者は県内になかった。仙台支店は葬儀業者を通じて遺族に働き掛けてもらったり、チラシを葬儀社に置いてもらうなどの方法で営業していたという。
<5年で3倍に急増>
協会は現在、全国17都道府県で支店や営業所を展開。民間信用調査会社によると、2001年7月期は約4億2200万円だった売上高が06年7月期には、3倍近い12億円に急増した。
SOGIの碑文谷さんは「納棺に加え、お焚き上げは核家族化の進展で遺品を引き取る遺族が減る中、処分したくても粗末にできないという心情とニーズを酌み取ったサービスだった」と指摘する。
納棺協会は「県警の捜査には協力する」としながらも、「お寺でお経を上げてもらった上で、自前の施設で焼却できない物に限って市の処分場に運んでいる」と説明。
廃棄物を無許可で収集・運搬したとの容疑については「供養した遺品類をごみと考えたことはなく、戸惑っている。札幌市でも同様のサービスを行っているが、市当局の指摘を受けたことはなかった」と言っている。
[札幌納棺協会への強制捜査]宮城県警が4月24日、本社と仙台支店、石巻営業所(石巻市)を捜索。仙台支店と石巻営業所は昨年夏から秋にかけ、仙台、石巻両市の許可を受けずに、仙台市内の葬儀社を通じて集めた仏具の木くずなど計1.5トンを仙台市の廃棄物処理場(青葉区)に運んだ疑いが持たれている。仙台市が4月16日、泉署に告発した。
2008年05月10日土曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/05/20080510t13026.htm
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