クヮーダキ石(子どもを抱く石)
このキノコのような岩にもちゃんと名前がある。
私たちは「くゎー(子供)ダキ(抱く)石」と呼んでいる。
その名前にはちゃんとした由来がある。
コースタルリゾートができる前は、
茶花海岸(イチョーキ長浜)の波打ち際に位置していた。
なぜ「クヮーダキ」かというと、
この岩の下にのあるもう一ついの小さな岩があり、
子を抱いた親と子を連想させるもだったらしい。
三機のうちの一機が不時着し、
翼で子どもの岩石の方が砕け、今では目にすることができない。
他の二機は何度もその上を旋回し、仲間の無事を確認していたという。
暫くの間、「警防団「」と称する当時の青年たちがそれを見張っていたということだ。
飛行機を見たことのない島の住人達が大勢あつまっていたようだ。
定かでないが、話をしてくれる方から逆算すると80年程も前のことだ。
「自分が何歳の時」と断言できる誰かいないものだろうか。
そして、
島のあちらこちら、
他ににもっとこのようなストーリーの詰まった遺跡があるかもしれない。
小さなさな与論島に「ストーリー」は、まだまだたくさんある。
興味が沸き立つところである。