店で苺のソーダ水を見つけた。
それはまったくもってチンケな容器に収まって、乱雑に並べられていた。
だめだめ。全然分かってない。
苺のソーダ水は、こう。
それはまったくもってチンケな容器に収まって、乱雑に並べられていた。
だめだめ。全然分かってない。
苺のソーダ水は、こう。
やや細身で小振りの瓶に入ったそれを窓辺に掲げる。
見るからにジューシーで、きらきらとお日さまの光にピンクの濃淡が揺れる。
つるんとした薄い硝子の、丸い肩からきゅっとせり上がった小さな飲み口。
つるんとした薄い硝子の、丸い肩からきゅっとせり上がった小さな飲み口。
コルクの栓をぽんっと抜く。
キッチンの窓から緑の風が吹いて水玉のカーテンがふわり舞う。
猫が足元でその香りにゴロゴロと甘えてみせる。
窓に肘をついて外を眺めると姫リンゴの木が白く歌っている。
まぶしい空に目を細めて、木や花や土の匂いを確かめたら、口元にゆっくりと硝子の瓶を傾ける。シュワッと微炭酸。
五月の風が甘く頬を染める午後。
キッチンの窓から緑の風が吹いて水玉のカーテンがふわり舞う。
猫が足元でその香りにゴロゴロと甘えてみせる。
窓に肘をついて外を眺めると姫リンゴの木が白く歌っている。
まぶしい空に目を細めて、木や花や土の匂いを確かめたら、口元にゆっくりと硝子の瓶を傾ける。シュワッと微炭酸。
五月の風が甘く頬を染める午後。
こういう印象。
苺のソーダ水はイメージが大事なの。