それはまさに無言の「さよならだった」
まず最初に電話に出なくなり
次にメールのレスがこなくなった
私はせめて少しだけでも声が聞きたくて
電話をかけたけれど
電話の向こうでは無機質な留守番電話の
メッセージだけが繰り返し流れた
返事ください。
逢いたい・・・・・
そんな言葉も
もう彼の気持ちを揺り動かすものはなかった
なぜなぜ自分の頭の中は真っ白になり、
疑問符だけが回りつづけた
どうしてどうして
この間まであんなに仲良かったのに
あんなに愛し合っていたのに・・・・
本当にそう??
少しは彼の態度に感じていたんじゃないの?
うすうす
感づいていたんじゃないの?
「そんなこと無い!!」
独り言の声は思いのほか大きくて
自分自身ビクっとした・・・・
「今は忙しいだけよ・・・」
自分で自分を納得させるにはあまりにも
無謀だった
理論的でもなんでもない
私は携帯を握り締めたまま
何をしていいかわからず
虚空を眺めていた
今までの彼との思い出が走馬灯のように
頭の中を駆け巡った。
やがて私は歩き出したがどこにいっても彼との思い出に
満ち溢れていた
街を流れる音楽は彼との思い出の曲ばかりだった
だんだん携帯を握り締めている手は
震えてきた
悔しくて悲しくて苦しくて
何がなんだかわからずに涙がでてきた
電車にのると前の席に座っていた老夫婦がいぶかしげな顔で
こちらをみていた
気がつくと・・・・・
携帯をにぎりしめ
携帯をにらみつけ
私は泣き出していたらしい
「はい」
赤いスカートをはいた小さな女のこが
チューリップ模様のハンカチを差し出してくれた
「どこかいたいの?」
私はその親切にたえきれず、答えることもせずに次の駅で降りてしまった。
ふと気づけば彼の行きつけのお店のある駅・・・・
「お互いさ・・・別れてもストーカーみたいなのはやめような」
まだ、お互いの心が近くにあったときのささいな会話が
ナイフのように私の心につきささった。
私は急ぎ足でその店の前を通り過ぎた・・・・
行く充てもなく
あてども無く
ただ、足は次の駅を目指していた。
店からはいつもの弾き語りのギターの音が聞こえていた。
談笑の声
私だけ変える場所がない・・・・
孤独感孤立感にさいなまされ始めた・・・・
「もういや!!」
もう何もかもが嫌になってきた。
嫌われたなら嫌いだといって欲しかった
こんな蛇の生殺しみたいなのは嫌だった・・・・・・
もう一度だけ携帯のリダイヤルボタンをおした・・・・
でも怖くて結局きってしまった。
街に家々には灯りがともり始め
子供達が大きく手をふってここのうちに帰り始める・・・・・・・
そのとき大きく携帯が震え始めた・・・・
「か・・・彼からだ・・・・」
私はおそるおそるメールを開いてみた・・・・
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まず最初に電話に出なくなり
次にメールのレスがこなくなった
私はせめて少しだけでも声が聞きたくて
電話をかけたけれど
電話の向こうでは無機質な留守番電話の
メッセージだけが繰り返し流れた
返事ください。
逢いたい・・・・・
そんな言葉も
もう彼の気持ちを揺り動かすものはなかった
なぜなぜ自分の頭の中は真っ白になり、
疑問符だけが回りつづけた
どうしてどうして
この間まであんなに仲良かったのに
あんなに愛し合っていたのに・・・・
本当にそう??
少しは彼の態度に感じていたんじゃないの?
うすうす
感づいていたんじゃないの?
「そんなこと無い!!」
独り言の声は思いのほか大きくて
自分自身ビクっとした・・・・
「今は忙しいだけよ・・・」
自分で自分を納得させるにはあまりにも
無謀だった
理論的でもなんでもない
私は携帯を握り締めたまま
何をしていいかわからず
虚空を眺めていた
今までの彼との思い出が走馬灯のように
頭の中を駆け巡った。
やがて私は歩き出したがどこにいっても彼との思い出に
満ち溢れていた
街を流れる音楽は彼との思い出の曲ばかりだった
だんだん携帯を握り締めている手は
震えてきた
悔しくて悲しくて苦しくて
何がなんだかわからずに涙がでてきた
電車にのると前の席に座っていた老夫婦がいぶかしげな顔で
こちらをみていた
気がつくと・・・・・
携帯をにぎりしめ
携帯をにらみつけ
私は泣き出していたらしい
「はい」
赤いスカートをはいた小さな女のこが
チューリップ模様のハンカチを差し出してくれた
「どこかいたいの?」
私はその親切にたえきれず、答えることもせずに次の駅で降りてしまった。
ふと気づけば彼の行きつけのお店のある駅・・・・
「お互いさ・・・別れてもストーカーみたいなのはやめような」
まだ、お互いの心が近くにあったときのささいな会話が
ナイフのように私の心につきささった。
私は急ぎ足でその店の前を通り過ぎた・・・・
行く充てもなく
あてども無く
ただ、足は次の駅を目指していた。
店からはいつもの弾き語りのギターの音が聞こえていた。
談笑の声
私だけ変える場所がない・・・・
孤独感孤立感にさいなまされ始めた・・・・
「もういや!!」
もう何もかもが嫌になってきた。
嫌われたなら嫌いだといって欲しかった
こんな蛇の生殺しみたいなのは嫌だった・・・・・・
もう一度だけ携帯のリダイヤルボタンをおした・・・・
でも怖くて結局きってしまった。
街に家々には灯りがともり始め
子供達が大きく手をふってここのうちに帰り始める・・・・・・・
そのとき大きく携帯が震え始めた・・・・
「か・・・彼からだ・・・・」
私はおそるおそるメールを開いてみた・・・・
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