パク・シフ贔屓ぱくのしふ道

へっぽこ探偵団より愛を込めて

ロコレさんの記事より~

2017-05-11 15:29:21 | 韓国について

ロコレ

文在寅大統領に「日韓関係の改善」を期待する

光化門の左に見える青い屋根が大統領官邸。ここで文在寅大統領は執務を行なう

悪夢の9年

新しい政権をスタートさせた文在寅大統領が

選挙期間中に繰り返し強調していたのが、

「積弊(チョクペ)の清算」だった。

この「積弊」は、

「積もりに積もった旧来の弊害」という意味だ。

旧態依然とした韓国の悪弊を正していくことが

文在寅政権の課題となる。

同時に、

新しい政権にぜひ改善してほしいのが日韓関係だ。

韓国では9年間にわたって保守政権が続いたが、

この時期に日韓関係は極度に悪化してしまった。

2人の大統領……

李明博(イ・ミョンバク)は

政権末期の人気取りで竹島(韓国では独島〔トクト〕)に

上陸して日韓関係を台なしにしたし、

朴槿恵(パク・クネ)は

偏屈な対応で日本との首脳会談にまったく応じなかった。

この2人の大統領がおかした痛恨の誤り。

まさに「悪夢の9年」であった。

選挙期間中の発言

2015年の12月に日韓両国は

従軍慰安婦問題で合意に達したが、

韓国の世論は批判を強めている。

文在寅大統領も選挙期間中には

「日韓合意は間違いだった」と発言し、

見直しを日本政府に要求する姿勢を示した。

しかし、

日本が見直しに応じるはずがない。

最終決着を日本側が繰り返し強調したのも、

今後いっさい再交渉に応じない立場を鮮明にするためだった。

国家元首になれば、

文在寅大統領も「国と国との約束は絶対に守らなければならない」ことを

痛感するだろう。

しかし、

大統領になる前には

「日韓合意は間違いだった」という認識を示している。

そして、

5月10日に行なった就任式で文在寅大統領は

「選挙の過程で述べた約束を誠実に守る」と語っている。

果たして、

文在寅大統領は日本に対してどんな姿勢で臨んでくるのだろうか。

金大中大統領の教訓

戦後の日韓関係で最良の時期だったのは、

1998年に金大中(キム・デジュン)大統領と

小渕首相が「日韓パートナーシップ宣言」を結んだときだった。

金大中大統領は

歴史問題を持ち出さずに未来志向で日韓関係を良好に導いた。

同じ革新政権の文在寅大統領には、

ぜひ金大中大統領を見習ってほしい。

幸いに、

文在寅大統領はかねてから

歴史問題を分けて日韓関係を考える姿勢を示している。

そこが、

能力が欠けた朴槿恵前大統領との大きな違いだろう。

まずは、

文在寅大統領は早めに日本との首脳会談に臨むべきだ。

何よりも、

対話が欠かせないのである。

そして、

懸案の従軍慰安婦問題に関しては、

拙速に見直しを日本に要求するのではなく、

国内で日韓合意に至った経緯を検証することだ。

どこに問題があったのか。

そのことを国内で突き詰める必要がある。

そのうえで、

時間をかけて対応を決めていけばいい。

重ねて強調するが、

まず必要なのは日韓首脳の信頼構築だ。

その際には、

歴史問題を分けて考えること。

金大中元大統領の19年前の政治姿勢を新しい文在寅大統領もぜひ踏襲してほしい。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

康熙奉

康熙奉(カン・ヒボン)
1954年東京生まれ。

在日韓国人2世。

韓国の歴史・文化・社会や日韓関係を描いた著作が多い。

最新の著作は『朝鮮王朝と現代韓国の悪女列伝』。

http://syukakusha.com/2017/05/11/%e6%96%87%e5%9c%a8%e5%af%85%e5%a4%a7%e7%b5%b1%e9%a0%98%e3%81%ab%e3%80%8c%e6%97%a5%e9%9f%93%e9%96%a2%e4%bf%82%e3%81%ae%e6%94%b9%e5%96%84%e3%80%8d%e3%82%92%e6%9c%9f%e5%be%85%e3%81%99%e3%82%8b/


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