連日激しい批判を浴びているルシェンブルゴは、今日こそグティを先発させるだろうと思っていた。が、出てきたのはグラベセンとパビロガルシア。ルシェンブルゴは、まだわからないのか、と思いながらゲームを見た。今日のセンターバックはウッドゲートとファボンだ。しかしそのウッドゲートがオウンゴールを犯し、前半24分に先制されてしまう。最悪のデビューだ。
レアルは攻守ともにパッとせず前半を0-1で終える。これでやっとわかったのか、ルシェンブルゴは後半頭からグティを入れる。ただ交代がパブロガルシアでなくグラベセンだったのはやや疑問。それはともかくレアルは後半23分までに3点をとるのだ。ラウルが2点を決め、ロビーニョも初得点を挙げたが、勝負の流れを作ったのはグティだ。2点目に目につながるすばらしいスルーパスを出したほか、中盤で基点になりビルバオの選手達をイラつかせた。ジダンがいなければグティ、移籍したフィーゴ、ソラリのようなクリエイティブナ選手が不可欠だということがわかったろう。「魔法の4角形」もくそもない。
しかしもうひとつのドラマがあった。
ウッドゲートはプレッシャーに耐えられず二枚のカードをもらって退場させられるという失態を犯したのだ。ここからビルバオが冷静に戦っていればどうなっていたかわからない。しかしビルバオは焦り、熱くなり、ファウルを連発。逆にラウルに3点目を決められ、精神的に崩壊した。 10人のレアルは残る25分間を自信に満ちて戦い、昨シーズン2敗したビルバオを下した。
CLをはさんで3連敗。今日の前半の流れが変えれなければ、レアルは窮地に陥っただろう。ルシェンブルゴはグティに救われた。今夜から彼に足を向けて寝てはいけない。
[リーガ3節 レアル-ビルバオ 3-1]