ジダンもラウルもいない、まるでプチ・セレソンのようなレアル。ロビーニョもバティスタも、気分はまるでセレソンだから、自由にのびのびとプレーをする。しかし、ひと昔まえのような南米スタイルだという気がしないでもなかった。これで勝っていれば何も問題はなかったのかもしれないが、ホームでセルタに敗れてしまうとは…。前半7分に早々と先制され、センターバックの弱さを改めて感じた。ファボンは前半ロスタイムにも、PA内でハンドを犯し、PKを与えてしまい、後半は頭からセルフィオ・ラモスと代えられてしまった。もう当分、先発はまわってこないだろう。結局ファボンはチャンスをつかみそこなったのだ。何度も。2-2で前半を終えたので、レアルは早い時間帯に得点しなければいけないところだったが、後半39分にロビーニョが抜け出して決めたゴールは、ロナウドのプレーがオフサイドをとられて取り消された。このあたりもツキがない。そして逆に後半32分、左サイドのスローインが奥深く入り、そこからマイナスにもどしたボールをシュート、バーにあたって真下に落ちたがゴールインとの判定。仕方ないが、レアルはそこからロスタイムをいれて18分で得点しないといけない。だが、駄目だった。
今期のレアルは昨年とはまったく違う。よくも悪しくも、だ。代表に復帰したジダンはあてにできないが、ロビーニョ、バティスタは素晴らしい。問題のセンターバックもセルフィオラモスとエルゲラで、とりあえずはいける。フィーゴがいなくなって危機意識が薄れたからか、ベッカムは精彩がない。これならホアキンのほうがはるかに脅威だろう。結局、ペレスは金儲けに走りすぎなのだ。 それはともかくバルサは軽く2連勝しているのだから、レアルはこんなゲームをやっていてはいけない。
[リーガ2節 レアル-セルタ 2-3]