羽鳥音のテキトーな航海

艦これ他アニメイベントへの参加、登山、キャンプ等を趣味に持つ羽鳥音のテキトーなやつ。

三人の冒険記 第四話…

2008-01-29 22:35:11 | インポート
-友達とボクのお話-

呼んでいるような気がした…笑ってるような気がした…きっと何かが待っている…「156号線」

ボク達は目の前にある「156」に息をのんだ。

ボク:「すげーアップダウンだな」

リョー:「てかずっとアップじゃね?」

目の前に見える上り坂。まるでボク達を待ち構えているように…

遠くに見える山…あれこそがゴール…

オック:「行こう!」

オックーの一言で気合いをいれた。これが運命…それならその運命を打ち破ってみせる…と

しばらくして今度はお腹がすいてきた。そういえば朝から何も食べてない。コンビニでもコーヒーしか飲んでいない。

ボク:「どっかコンビニとかないかな」

ただ長閑な道が続くだけ…店やコンビニが見当たる気配すらなかった…

リョー:「コンビニで何か食べるか、買っとけばよかったな」

時間は朝の8時45分。普段は絶対寝ている時間だ。

しばらく走っていると右側に小さな店を見つけた。

ボク:「お、あれ店じゃね?」

リョー:「よるか?」

オック:「よったほうがいいと思う」

三人は小さな店によった。

そこはコンビニとはいえないほど小さな店で、中には菓子とかが売っていたが、なぜかパン系は一つもなかった。

仕方なくポテトチップスを買った三人はついでに自販機でコーヒーを買い、しばらく休憩した。

ボク:「朝からポテチかよ」

オック:「仕方ないよ。食べないよりマシだよ」

確かにそうだ、この先、このような店があるとは思えない。ましてやコンビニなんて…

とりあえず買えるものは買っとこうと、ボクはトッポを買っていった。

そして時間は朝9時…その小さな店を出発した。

しばらくは平坦な道。ただ気温は氷点下だった。寒さは感じない、疲れもあまりない。休憩を多くとっているからだろう。

そしてしばらくまた上り坂。平坦→上り→平坦→上り。と繰り返される。

これが「156」の恐怖だ。そして常に氷点下。ある上り坂で、何故かテンションが上がっていた ボク達はある行動に出た。いや、行動というか…

ボク:「よし!熱唱しよう!」

リョー:「おっけぃ!」

実はこの挑戦を行う前、ボク達は勝手にこの挑戦の主題歌を決めていた。

GLAY 「いつか」

欲しいものは何もない ただ蒼くキラめいた
情熱の行方だけ 今独り探してる
すれ違う人の群れ 幸せは闇の中
ただならぬ出来事ですぐにホラ見失う
 
Way out
凍てついたこの世の希望全て編み上げたような
お前という口唇に Just wanna be love
I Love you more than you love me honey

きっといつか この先またどこかでオマエに逢える
かまわないで 今は独りでいい 声の無い街角

きっといつか この先また何処かで抱きしめ合える
触らないで 今は半端でいい この愛よ眠れ


永遠をつかみ取る夢を見てたあの頃を
この頃やけに想い出すのは
冷たい風のせいかもしれない

Way out
目の前のリアルに顔を酷く殴られたような
愛想をつかしてもDon’t wanna be a loser
Baby you give me truth

誰にでも誰にも言えない夜が 泣いた夜があるね
言わないで優しい言葉はまだ 嘘つきになるから
きっといつか この先またどこかでオマエに逢える
かまわないで 今は独りでイイ 声の無い街角

きっといつか・・・
        
きっといつか・・・


何故かチャリに乗りながら熱唱。

スッキリしたボク達。そこでもう一曲「突撃ラブハート」(マクロス7)を熱唱する始末。

テンションはMAXだ。

そしてまさに「いつか」の歌詞ように…

「きっといつか この先またどこかでオマエに逢える かまわないで 今は独りでいい 声の無い街角」

回りに人はいない。この先会わなければならない人達。

そう…この本来の目的「別荘に行く」
そう、この別荘に行くのは三人だけではない…

他にもリョーの高校の友達たち、ボク達の友達…

時は11時を過ぎていた。

ひたすら山道が続く道。

そこで…

カンカンカンカンカンカンカンカンカン…

踏切が鳴った…

ボク:「(まさか…な)」

ある予感を察したボク

時間的にピッタリだった。

ボク:「ちょっと急ぐぞ」

リョー:「どうした?」

隣には常に「長良川鉄道」が走っている「156」

電車がよく見えるまで走る。そして後ろからは2両の電車がきた。ボク以外の二人も察した

その2両目から…

「おーい!!!」
「頑張れよー!!」
「頑張れぇぇ!!」

別荘に向かう電車組だった。

リョー:「うぉーい!!!」

オック:「おーい!!!」

自転車を漕ぎながらボクは叫んだ。

ボク:「絶対ゴールしてやるからなぁぁぁー!!!!!」

そして追い抜かれたボク達は、走り出した…まだ見ぬ永遠に…


つづく…

走りだした先は、天国か地獄…極寒の中、待ちわびる人達の場所へ向かう三人…そして、きっといつか…

次回、三人の冒険記 第五話 「ヤシロ」

あなたの勇気を、見てるから…