-友達とボクのお話-
お昼…時間はとっくに12時を過ぎていた。
これだけの運動量であるために、さすがにお腹もすいてきた。
マウンテンバイクならもう少し楽だろうが、ただの3変速チャリ…恐いのはそう…パンクだった…
そしてもう一つ…ボク達は左側を見た。
一面の雪景色、空は曇り空。そして氷点下5℃…
地面も凍っていて、自転車を降りて歩いた。平坦な道は走って、上り坂や急な下り坂は歩いて引いていった。
ボク:「腹減った…」
リョー:「どっか店ないか?」
全くそのような気配がない。
オック:「さすがに食べないとマズいよ」
ボク:「うん、分かってる」
店も無ければ自販機もない…
しばらく歩いたり走ったりしていると、まわりが山ばかりだった道を抜けた
リョー:「これは期待出来るな」
確かにそうだ。この流れなら飲食店があってもおかしくない。うどん屋、ラーメン屋、ボロい店、なんでもよかった。いま必要なのは、休憩して空腹を癒すこと…
そして期待は現実になった…
ボク:「うお!飲食店じゃね?」
リョー:「マジやん!」
祈りが通じたのか、そこに一つだけ飲食店があった。しかもかなり立派な店が。
ボク:「入ろう!」
オック:「この先あるか期待出来ないもん」
確かに、期待は出来ない。かなり高そうな古風溢れる店だったが、関係なかった
ボク達は自転車をとめ、構わず店に入った。
店の名前は「八代」
「いらっしゃいませ~」
暖房が聞いていて、休憩にはもってこいだった
三人は定食を頼んだ。
(どのような定食を頼んだが忘れた…誰かがトンカツ定食だったような…)
オック:「あとどれくらい?」
ボク:「とりあえず北濃駅目指すから。北濃駅まではあと少し…」
リョー:「とりあえず北濃駅だよな」
三人で団欒していると、
ブーン、ブーン…
携帯が鳴った。
ボク:もしも~し
ガモ:おーい?シン?
友達ガモからだった
ボク:おう。どうした?
ガモ:今どこにおるの?
ボク:今やっと見つけた飲食店でご飯食べてる。
ガモ:そうか、大丈夫か?
ボク:何が?
ガモ:いろいろと
ボク:オックーもリョーも大丈夫。とりあえず北濃を目指してる。
ガモ:それなんやけどさ
ボク:どうした?
ガモ:北濃駅からバスがあるんやて。そっからはバスでこい!
ボク:!?なんで?
ガモ:北濃から先は雪がすごくてチャリじゃ到底無理だ。有り得んぞ。
ボク:マジ?!
ガモ:ああ、いいか?絶対バスで来いよ!
ボク:あ~あ~分かった
そういって電話は切れた
オック:「だれ?」
ボク:「ガモだった」
オック:「なんて?」
ボク:「北濃駅から先はバスで来いって」
オック:「なんで?」
ボク:「雪がすごいらしい」
オック:「なるほど」
ボク:「で?どうする?北濃駅からの先、チャリ?バス?」
みんなに一応聞いてみた。答えは…
リョー:「ここまで来たんなら…なぁ!d(-。- )」
親指を立てて合図した
オック:「ここまで来たんだから行くしかないっしょ!!」
リョー:「シンは?」
ボク:「…もちろん…ゴールするよな!」
三人の気持ちは一つだった。
ボク:「行こう!」
その時、店から福山雅治の「Squall」が流れた
この曲に癒されながら勘定した
「八代」を出るとき、アメをもらった。
「がんばってね」と…
友達の言葉を無視し、自らの意思を貫いた。
ボク:「(ごめん…ガモ)」
こう思っていたのはボクだけじゃないハズ…
そして北濃駅を目指し、出発した
つづく…
目指す場所は、遥か冷たい風の先。たどり着く場所は運命の分かれ道。その場所にいる、もう一人の自分…
次回 三人の冒険記 第六話 「ミチ」
ボクを、信じて…
お昼…時間はとっくに12時を過ぎていた。
これだけの運動量であるために、さすがにお腹もすいてきた。
マウンテンバイクならもう少し楽だろうが、ただの3変速チャリ…恐いのはそう…パンクだった…
そしてもう一つ…ボク達は左側を見た。
一面の雪景色、空は曇り空。そして氷点下5℃…
地面も凍っていて、自転車を降りて歩いた。平坦な道は走って、上り坂や急な下り坂は歩いて引いていった。
ボク:「腹減った…」
リョー:「どっか店ないか?」
全くそのような気配がない。
オック:「さすがに食べないとマズいよ」
ボク:「うん、分かってる」
店も無ければ自販機もない…
しばらく歩いたり走ったりしていると、まわりが山ばかりだった道を抜けた
リョー:「これは期待出来るな」
確かにそうだ。この流れなら飲食店があってもおかしくない。うどん屋、ラーメン屋、ボロい店、なんでもよかった。いま必要なのは、休憩して空腹を癒すこと…
そして期待は現実になった…
ボク:「うお!飲食店じゃね?」
リョー:「マジやん!」
祈りが通じたのか、そこに一つだけ飲食店があった。しかもかなり立派な店が。
ボク:「入ろう!」
オック:「この先あるか期待出来ないもん」
確かに、期待は出来ない。かなり高そうな古風溢れる店だったが、関係なかった
ボク達は自転車をとめ、構わず店に入った。
店の名前は「八代」
「いらっしゃいませ~」
暖房が聞いていて、休憩にはもってこいだった
三人は定食を頼んだ。
(どのような定食を頼んだが忘れた…誰かがトンカツ定食だったような…)
オック:「あとどれくらい?」
ボク:「とりあえず北濃駅目指すから。北濃駅まではあと少し…」
リョー:「とりあえず北濃駅だよな」
三人で団欒していると、
ブーン、ブーン…
携帯が鳴った。
ボク:もしも~し
ガモ:おーい?シン?
友達ガモからだった
ボク:おう。どうした?
ガモ:今どこにおるの?
ボク:今やっと見つけた飲食店でご飯食べてる。
ガモ:そうか、大丈夫か?
ボク:何が?
ガモ:いろいろと
ボク:オックーもリョーも大丈夫。とりあえず北濃を目指してる。
ガモ:それなんやけどさ
ボク:どうした?
ガモ:北濃駅からバスがあるんやて。そっからはバスでこい!
ボク:!?なんで?
ガモ:北濃から先は雪がすごくてチャリじゃ到底無理だ。有り得んぞ。
ボク:マジ?!
ガモ:ああ、いいか?絶対バスで来いよ!
ボク:あ~あ~分かった
そういって電話は切れた
オック:「だれ?」
ボク:「ガモだった」
オック:「なんて?」
ボク:「北濃駅から先はバスで来いって」
オック:「なんで?」
ボク:「雪がすごいらしい」
オック:「なるほど」
ボク:「で?どうする?北濃駅からの先、チャリ?バス?」
みんなに一応聞いてみた。答えは…
リョー:「ここまで来たんなら…なぁ!d(-。- )」
親指を立てて合図した
オック:「ここまで来たんだから行くしかないっしょ!!」
リョー:「シンは?」
ボク:「…もちろん…ゴールするよな!」
三人の気持ちは一つだった。
ボク:「行こう!」
その時、店から福山雅治の「Squall」が流れた
この曲に癒されながら勘定した
「八代」を出るとき、アメをもらった。
「がんばってね」と…
友達の言葉を無視し、自らの意思を貫いた。
ボク:「(ごめん…ガモ)」
こう思っていたのはボクだけじゃないハズ…
そして北濃駅を目指し、出発した
つづく…
目指す場所は、遥か冷たい風の先。たどり着く場所は運命の分かれ道。その場所にいる、もう一人の自分…
次回 三人の冒険記 第六話 「ミチ」
ボクを、信じて…