11月2日(日)の朝日新聞に『不安障害 働き盛りに増加』心の科学?として医療現場の実態が取り上げられていた。今回から4回にわたり、心の病を克服しつつある患者の体験や治療法を紹介するとの事で、初回が『不安障害』であったが、少ない紙面で記事を書かなければならない事もあるのだろうが、残念ながら私の経験からすると、この記事では何を伝えたいのかも趣旨も分からない。
単にドライに取材した例を数例あげただけで、『不安障害』の背景にある社会現象や原因までには突っ込めていない。
記事で取り上げている内容では、精神科の外来患者は05年に267万5千人に達し、6年前より約100万人増えたとの事。
不安障害の中ではパニック障害と社会不安障害、強迫性障害の3つが代表的であり、日本人の10人に一人くらいの割合で、症状に悩んでいる人がいるというデータがある。との事である。
《不安障害の代表的な疾患名と症状》
?パニック障害
?社会不安障害
?強迫障害
?空間(広場)恐怖症
?個別的恐怖症
?全般的不安障害
?適応障害
?急性ストレス障害(ASD)
?心的外傷後ストレス障害(PTSD)
の症状を紹介されてはいるが、実態には余り迫っていない。
またこの区分でくくれないのも、この病気の特徴だと私は思っている。実際は10人に一人ではなく、潜在的にはモット多いと予測している。
最も、この症状を病気と思うかどうかが分かれ目であり、朝日新聞の記事を書いた方が思っているほど、現実はあまくない。
予想以上の多くの人が、不安障害になっているのは想像に難くないが、その苦しみを知るのは、かかった人だけである。
この病気を取り上げてもらえるのは、大変ありがたいと思うが、記者の思いはあまり感じられない。
しかし取り上げてもらえるだけでも、社会への認知に繋がるのが少しでも増えればよいと私的には考える。
チョット前であれば、病気の認識がなく、精神論の世界で、怠けている等と考えられた世の中であった事も事実であるが、宗教とは異なる世界で病気である事を皆が認識する事から、次のステップにいけると考えている。
私の場合は、?を認識して、薬を使うまでの期間が長かったが、結局薬物療法を使った。結果は本ブログで掲載している通りである。
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