「大発明だ!」シュタークスミス博士は叫んだ。「これでどんな片づけも楽になったぞ」
博士の発明したものは、小型ラジオのような形をしていた。そのスピーカーのような部分を物に向けてスイッチを入れると、大きさを千分の一にまで縮小できる音波の出る装置だった。もちろん、逆に操作すれば元の大きさに戻せる。
「次の研究のために部屋を片づけねばな」
博士はスイッチを入れた。部屋中を埋め尽くした二百以上もの道具や設計図など全てに音波を当てた。全ては小さくなり、手の平に全部乗るほどだ。
博士はそれらを、その辺にあった紙袋に放り込み、物置部屋へその紙袋を放り込んだ。すぐに次の研究へ取りかかる。
ところがある日、ある発明品の改良方法に気づき、もう一度設計図やら現物やらを調べてみる事にした。
しかし、放り込んだ物置部屋から紙袋を見つけるのに五時間、中味を机の上に出しては見たものの、どれも小さすぎて見分けがつかず、結局全てを元の大きさに戻すのに二時間、戻した中から捜し出すまでに七時間かかってしまった。
博士は汗の流れる額を手の甲で拭いながらつぶやいた。
「やれやれ、元々片づけ下手には役に立たない装置なんだなぁ・・・」
博士の発明したものは、小型ラジオのような形をしていた。そのスピーカーのような部分を物に向けてスイッチを入れると、大きさを千分の一にまで縮小できる音波の出る装置だった。もちろん、逆に操作すれば元の大きさに戻せる。
「次の研究のために部屋を片づけねばな」
博士はスイッチを入れた。部屋中を埋め尽くした二百以上もの道具や設計図など全てに音波を当てた。全ては小さくなり、手の平に全部乗るほどだ。
博士はそれらを、その辺にあった紙袋に放り込み、物置部屋へその紙袋を放り込んだ。すぐに次の研究へ取りかかる。
ところがある日、ある発明品の改良方法に気づき、もう一度設計図やら現物やらを調べてみる事にした。
しかし、放り込んだ物置部屋から紙袋を見つけるのに五時間、中味を机の上に出しては見たものの、どれも小さすぎて見分けがつかず、結局全てを元の大きさに戻すのに二時間、戻した中から捜し出すまでに七時間かかってしまった。
博士は汗の流れる額を手の甲で拭いながらつぶやいた。
「やれやれ、元々片づけ下手には役に立たない装置なんだなぁ・・・」
小さくする装置あったらいいなぁと思ってたので
おお~って思いながら読ませて貰いました
オチがとても好きです
これからも無い知恵を絞りつつ頑張りますので、よろしくお願い致します。