私は、縁あって国立大学、公立大学、私立大学のすべての種類の大学に仕事で関係しています(たぶん、このような方はあまりいないのではないでしょうか)。このように大学と関わらせていただいている中で最近感じることとして、同じ教育機関でありながら、種類の違う大学を比較することはほぼ不可能ということです。たとえば、会計の分野においては、国立大学法人会計と公立大学法人会計は類似していますが、国立大学法人会計と私立大学が適用している学校法人会計は全く別物です。
今まではこれで良かったかもしれません。しかし、前にも述べたとおり、現在国公立私立大学の枠組みを超えた統合を視野に入れた再編が検討されています。このような中においては、国立大学と私立大学等とを比較する会計ツールも必要になるのではないでしょうか。
いずれそれぞれの種類の大学の会計基準の見直しの議論が生じるかもしれませんね。