SHINKO の ブログ日誌

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多田銀、銅山へ

2014-06-26 | ハイキング ・スポーツ



豊臣秀吉の黄金伝説の里、歴史ロマンの多田銀銅山へ

先日、兵庫県猪名川町にある多田銀銅山へハイキングに行きました。北摂地域にわたる

鉱山で奈良時代の東大寺大仏建立の際に、多田銀銅山で採掘された銅が使われました。

猪名川町域では銀山地区を中心に栄え 豊臣政権時には直轄鉱山となり「台所間歩」や

「瓢箪間歩」など 秀吉ゆかりの間歩(坑道)が残っています。 江戸時代には代官所が設置

され、幕府直轄地となり「銀山三千軒」といわれ賑い栄え我国鉱山史の一端を担いました。






青々とした水田と里山がひろがっています





阪急川西能勢口からバスで銀山口で下車、ここから歩く。    高札場跡・高札は法度、掟書、犯罪人の罪状などを板札に墨で記し
                              人々に広く周知させる為、交通量の多い人目に付く場所に掲げていた。
脇に銀山橋があります。 
                                                 



   
代官所の門 ここに移築したそうです。          門は当初、馬に乗ったまま通れるほど
                                          高いものだったそうです。               



    
金山彦神社                                 神仏習合の名残りが色濃い「両部鳥居」             



 
金山彦神社・鉱山の守り神 大同2(807)年創建。   「 神宮寺 」 現在では珍しく、神仏習合の形のままで残っています。
                                 鉱山労働者は、換気の悪い坑道内の粉塵や灯明の油煙のため、
                                  眼病を患う者も多かったようです。眼病への霊験がある薬師如来が
                                  右側に、祭神として、山を支配する大山祇命が左側に祀られてる。
 



    
「青木間歩」山地の中に生える常緑低木の「アオキ」が間歩の周辺に密生して
いたところから名付けられた。 昭和38年、日本鉱業によって開坑されました。
坑口は大きく、大人二人が並んで歩ける程です




青木間歩の坑道内          機械掘りで、全長52メートル。坑内の天井の一部に鉱脈を見ることができる



坑道内は、ひんやり、しっとりとしている。 平成12年、町によって整備され、体験入坑できる唯一の間歩です。
  




     <江戸時代の手掘りの跡>     青木間歩の横にある道を10m程上がれば、江戸時代の手掘りの跡が残っている。                       



   
水抜き通風穴 「坑道を掘って出た地下水は、手動でバケツリレー、滑車などを使って水を”水抜き通風穴”から
                  流していた。  右の画像は  「 大露頭 」で 鉱脈が地表に露出している部分です。                 




   
「台所間歩」秀吉時代に開坑された間歩で、銀・銅が豊富に採掘され、大坂城の台所(財政)を
賄うほどだったことから「台所間歩」という名がついたということです。                  



   
「瓢箪間歩」 秀吉の採掘時期(天正〜慶長期)の代表的な間歩です。秀吉の馬印の千成瓢箪を
            間歩の入口に立てることを許されたことから、「瓢箪間歩」と呼ばれた。                   



   
瓢箪間歩は大富鉱の銀鉱で、銀山地区で最大規模の横相坑道(通路上の坑道)です。                      



   
水田と里山が続きます。                       池は白く濁っているようでしたが
                                       回りの木々が映り込み癒される風景です。



   
木漏れ日がさす杉林の中を歩く心地よさ~         青々と育つ水田のなかに栗の木も群生していました。





今回のハイキングも、 多田銀銅山の 歴史や主な史跡や 遺跡を見学できて 興味深いものでした。
又悠久の館の館内には 多田銀銅山に関わる絵図や古文書、鉱石・鉱山道具などの 資料を展示して
おり、当時の銀山地区の様子がよくわかりました。貴重な歴史にふれ、里山の自然探勝もできました。

\(◎o◎)/!