正月を彩る花、福寿草。
今でも山にいくと見ることがあるのだろうか。
幾度か春先の明るい落葉樹林帯で見たことがあった。
見たのは小さく群生しているものだった。 まだ寒い時期に、
この黄色い花を見つけると、なんとなく温かい気持ちになる。
関東では小さな鉢に雪を模した白砂を盛り、タンポポに似た花を
咲かせて売られている。 福を寿ぐ(ことほぐ)草として、
昔から正月の縁起物の花であり、病魔退散の意味もある。
元日草とも呼ばれる。
冬の花、福寿草と書いたが、本来、春先に咲く花で、年末から
正月にかけて売られているものは、ハウスで温度管理をして、
早く咲かせたものだそうだ。 野生種は、北海道から、本州、九州の
広い地域で見られ、二月から三月にかけて山地に花を咲かせる。
初春に花を咲かせ、夏まで葉をつけて光合成を終え、
翌春まで地下で過ごす春植物である。
英語でスプリング・エフェメラルといい、
「春に咲くはかないもの」の意味という。
所属は違うが、同じ仲間にカタクリなどがある。
この早春の可憐な植物が、じつは強い心臓毒を持つ毒草であることは
あまり知られていない。 毒の成分を根茎に多く含み、福寿草を心臓に
よいと聞いて煎じて飲み、死亡した事故が起きているそうだ。
福寿草はキンポウゲ科の多年草で、このキンポウゲ科の中には、
有名なトリカブトなどの猛毒なものも多い。
からだの形は、
生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
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