みなさんこんにちは
コンタクトレンズの講習会がありましたので参加してきました学術的なことは専門的な内容が多くブログには適さないかもしれませんがユーザーのみなさんにもわかりやすそうなところを自分の備忘録的に書いていきます
3人の演者の先生方はとても有名な方々です。
今回のブログは(2)についてのみ書きまーす。
月山先生の発表は、メイクによるソフトコンタクトレンズの汚れについてでした。
最近の酸素透過性の高いシリコーンハイドロゲルレンズは脂質汚れがつきやすいと言われます。具体的にはアイメイクやクレンジングオイルによるレンズの汚れが問題になります。数日間使用することによ視力低下を来すこともあるということです。そうならないためには「CL first」といって化粧する前にCLを装用化粧を落とす前にCLをはずすようにしましょう。
またプラズマコーティングされているチバビジョンのエアオプティクスアクア、エアオプティクスEXは汚れに強いという結果でした。これらのレンズは当院でも人気の商品ですね。
次にカラーコンタクトレンズの話です。カラコンっていってもみんな同じではないんですよね。3つに分類してお話をされました。
ちゃんとしたカラコン(チバビジョンのイルミネート、ジョンソンエンドジョンソンのディファイン)
以前のブログにも書きましたが高含水のレンズで比較的酸素透過性にすぐれ安全に使えます。しかし期限を超えての使用はリスクを高めます。
色素も完全にレンズ内にサンドイッチ構造になっておりますので安心して使えます。
最近厚生労働省に承認をとったレンズ。いわゆる雑貨店やネット通販で多く流通しているものです。
すべてではありませんが粗悪な商品もあるそうです。
カラーの着色が上のディファインと比較してみると角膜・結膜側にあり角膜障害を起こす可能性があります色素がサンドイッチ構造になっているものもあれば中にはやはり色素が漏出しているものもあり使い捨てレンズといえどレンズを「こすり洗い」すると容易に色素があはがれていることがわかりますね。メーカーは1日使い捨てレンズとしてますが中には”もったいないお化け”で洗って2回使う健康意識の少ない人もいるかもしれませんよね。これは(1)のレンズと比較すると安全とは言えませんよね。
国内未承認のカラコンをネット通販で個人輸入業者を介して購入するもの
下の商品は明らかに色素がサンドイッチ構造になっておらずレンズの裏面にプリントされているものです。誰がみてもやばそうですね。
最近のカラコンのトラブルは、度入りカラコンが発売されてから明らかに眼障害の数が増えてます。数年前までは主な眼障害の理由はユーザーの使い方(装用時間・消毒)に起因することが多かったのですがレンズの性能面の劣りより生じているケースも多々見られますね。はっきりいってGroupI素材(低含水38%程度)のカラコンが最も危ないですのでくれぐれもご注意下さいね