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城西雑録--日々のあれこれとよもやま。

谷俊山と谷開来

2014-04-01 | 中華大全
 失脚した重慶市長の薄煕来の場合、事件発覚のきっかけになったのが、腹心の部下の王立軍が、成都にあるアメリカ総領事館に駆け込んで、「薄煕来の妻の谷開来が、イギリス人のコンサルタントを毒殺した」と訴えた出たことだったわけなのですが――。
 で、谷開来は、裁判の場で罪を認めて、執行猶予(!)がついた死刑判決を受けたわけです。

 この谷開来は、山西省出身の人民解放軍少将の谷景生の長女とされています。
 
 さて、きょう(1日)は、中国の軍事検察院が人民解放軍総後勤部の谷俊山中将を、売官(賄賂で官位を売る、の意)容疑で起訴したとの北京発の共同電がありました。
 周永康追い落とし劇の幕開けという位置づけなのですが、この谷俊山と、前述の谷開来との関係が、話題になっているので、わたし的な興味本位のNAVER的なまとめ。
 
 ① 谷俊山の父親は、河南省出身の谷景文で、山西省が本貫の谷開来の父親の谷景生とは、一見は、出自が違う。
 ② しかし、谷景文と谷景生は、「景」の文字を共にしているので、兄弟であっても不思議ではない。(習近平の実弟の場合は、習遠平とか)
 ③ 建国当時の内戦のころは、共産党の指導部は転戦につぐ転戦を繰り返していたので、兄弟の出身地が異なる場合もあるらしい。
 ④ その場合、さきの事件の谷開来と今回の谷俊山は、父系の従姉弟あるいは従兄妹になるの?
 ⑤ 薄煕来と周永康は、中国指導部のなかで、大の仲良しだった。
 ⑥ 一方は、薄煕来の配偶者となり、他方は、周永康の腹心の部下となったわけで、縁族がそんな具合に納まっても、べつに違和感はない。
 ⑦ 薄煕来は、薄一波の太子党で、周永康は、江沢民系の上海閥ながら、中国の最上層部は、重層的に関係があって、(一部は?)汚職まみれらしいから、なんとなく、血族なんだろうなあ、という憶測も成り立つ。

 それにしても、毒殺してしまう(--相手は外人だぜえ)とか、天文学的な超巨額の賂(--すごいんだぜえ)とか、このあたりのスケール、ちょっと、わたしの日々の暮らしを超絶しての展開ではありますわ。。ね。

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