尾花(をばな) を詠んだ歌
尾花(をばな) は、イネ科の多年草です。秋の七草のひとつであるススキが有名です。万葉集には、ススキ・をばな・草(かや)・み草の名前で登場します。
万葉集/巻8-1572 作者/大伴家持(おおとものやかもち)
我(わ)がやどの 尾花(おばな)が上の 白露を
消(け)たずて玉に 貫(ぬ)くものにもが
【意味】わが家のススキの穂の上に 置いた白露消さないで
真珠のように紐通す ことができたらいいのになあ
※「尾花」ススキの花穂。
※「玉に貫く」美しい石や真珠として紐を通す。
※「もが」願望。であればなあ。
【写真は、無料(フリー)写真素材を使用。】
万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。