黄楊(つげ) : アケビ科
万葉の時代から、「黄楊(つげ)」と呼ばれています。
【万葉集 巻11-2500 柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より】
朝月の 日向(ひむか)黄楊櫛(つげくし) 古(ふ)りぬれど
なにしか君が 見るに飽かざらむ
【意味】日向(ひゅうが)の国の黄楊櫛(つげくし)の ように古くなったけど
どうしてあなたはいつまでも 見飽きることがないのでしょう
※枕詞:朝月の
※「日向」旧国名。今の宮崎県。
※「黄楊」常緑低木の名。黄味を帯びて堅い材は櫛などに用いられる。
※「なにしか」どういうわけで~か。原因・理由についての疑問。
万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。
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