筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

万葉集 巻11-2500 黄楊(つげ)/万葉名:黄楊(つげ) 1月 2025年

2025年01月14日 | 21.万葉の花

黄楊(つげ) : アケビ科
万葉の時代から、「黄楊(つげ)」と呼ばれています。

【万葉集 巻11-2500 柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より】
朝月の  日向(ひむか)黄楊櫛(つげくし) (ふ)りぬれど
                       なにしか君が   見るに飽かざらむ


【意味】日向(ひゅうが)の国の黄楊櫛(つげくし)の ように古くなったけど
   どうしてあなたはいつまでも 見飽きることがないのでしょう

 ※枕詞:朝月の
 ※「日向」旧国名。今の宮崎県。
 ※「黄楊」常緑低木の名。黄味を帯びて堅い材は櫛などに用いられる。
 ※「なにしか」どういうわけで~か。原因・理由についての疑問。


万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。


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