防人の歌 (万葉集より)
万葉集/巻20-4426 作者/不明
天地(あめつし)の 神に幣(ぬさ)置き 斎(いわ)ひつつ
いませ我(わ)が背(せ)な 我(あれ)をし思(も)はば
【意味】天地の神に幣(ぬさ)を捧げて 身をつつしんで祈りつつ
旅してほしい いとしい人よ 私のことを思うなら
※「あめつし」〈あめつち〉の転。
※「幣」神に祈るときに捧げるもの。
※「斎ひつついませ」〈斎ふ〉吉事を祈って禁忌を守る。
※「もはば」〈おもはば〉の転。
「万葉の歌」に触れて、万葉時代にタイムスリップしてみませんか。
防人・・・➡「 崎 さき 守 もり 」の意味
古代、筑紫(つくし)・壱岐・ 対馬 など北部九州の防備に当たった兵士。 663年の 白村江 はくそんこう の戦い以後制度化され、初め諸国の兵士の中から3年交代で選ばれ、のちには東国出身者に限られるようになった。
防人歌(さきもりのうた)とは、九州沿岸の守りについた防人の詠んだ歌。 また、その家族などが哀別の情を詠んだものをもいう。 万葉集の巻14・巻20にあります。
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