約30年ぶりにサーカスを観に行きました。どこのサーカスかというと、木下サーカスです。30年前は友達のお母さんに連れていってもらいました。30年後に自分の子供と一緒に見れた幸せと、木下サーカスさんにありがとうの気持ちでいっぱいです。幕張(千葉県)で確か2月まで行われいるので、もしよければ足を伸ばしてみていただければと思います。間違いなく、観る価値は個人的にはありました。
さて、今日のアウトプットはうって変わって成年後見制度についてです。
長い漢字が続くとうわっ!って思いますが、この制度は説明するのにも法定後見制度やら任意後見制度やら家庭裁判所やらと、なんだかお堅い漢字が出てくるので、敬遠しがちになってしまいます。
でも将来自分や家族がこの制度を前向きにも後ろ向きにも使わざる負えない状況になるかもしれないので、今日は記事にしてみます。
成年後見制度は、意思能力に欠ける認知症の高齢者や精神、知的障害者などを守るための権利擁護の仕組みと一般的には考えられています。#もう堅い。
ようは自分でお金の管理や契約書のやり取りができなくなってきたら利用する制度となります。いやいや、自分のことなんだから自分でお金は管理するし、契約書だって大丈夫ですからって思ってたとしても、例えば銀行でお金がおろせなくなったら銀行さんから、成年後見制度を利用してくださいと言われたり、施設入所することになったときに、施設の方から成年後見制度を利用してくださいと言われてしまうこともあります。認知能力が落ちると、自分では大丈夫と思っていても、社会がそうはさせてくれない制約がいろいろと出てくるんですね。
もし、成年後見制度を利用することになると、後見人という方を家庭裁判所が選んで後見人としてその人につきます。そうすると、後見人が財産管理や施設入所などの身上監護 #身体のことや生活のことを考えてくれることです。を行ってくれます。
この後見人って誰がやるの?家族?って思う方がいるとは思いますが、これは弁護士や司法書士、社会福祉士などの専門職後見人と呼ばれる方々であったり、NPO法人や社会福祉協議会などの法人後見人と呼ばれる方々であったり、研修を受けた一般市民からなる市民後見人、あとはもちろん家族や親族の場合があります。
これは自分や家族がこの人で!!とは決められず、家庭裁判所が選びます。そして選ばれた人は原則一生変更は認められません。
#どんなに嫌な後見人だったとしても。
このように、今お伝えしただけでも結構強制力がありそうな制度だな…と思う方もいるとは思います。そう、そうなんです。この成年後見制度は個人の人権を擁護する側面もありながら、人権を侵害してしまう側面があるんです。
だって例えば後見人がつくと、お金の管理が後見人が行うこととなります。そうすると、髪を切りたい。旅行行きたい。あれこれ買いたいと言っても認めてもらえなければ、全てできないんです。現役時代に老後を見据えてお金を貯めてきても、見ず知らずの後見人さんにお金を握られて過ごすことになるんです。なかには、勝手に土地や建物を売られ、身上監護の名のもとに、施設に入所することになる方もいらっしゃいます。
これのどこに人権を擁護するためのと思えるものがあるんでしょうか。
もちろん、本当に本人のことを考え、本人の意思決定を丁寧に丁寧に行い、本人のために寄り添ってついてくれる後見人さんもたくさんいます。
大切なのは、この成年後見制度は人権を擁護する側面と人権を侵害する側面があるとの認識です。
この成年後見制度は2000年に介護保険制度と共に生まれました。その間大きな改正はされずここまで運用されています。それが2027年に初めて制度改正される流れとなってきています。
ぼく個人としては立場的には、成年後見制度を推進する立場にあります。ただ、何度も言いますが、成年後見制度は権利を侵害する怖れがあることを忘れてはいけないと思っています。
成年後見制度を推進する主張の人。成年後見制度を反対する主張の人。もちろん立場のちがいはあるとは思いますが、改正の話しが進んでいくなかで、より良い制度になっていけば、ぼくももっと仕事がし易いなぁと期待してます。
もし、ご興味がある方は頭の片隅に入れていただければと思います。それではまた!
※ちなみに今日の話しは基本的には法定後見制度の話しとなっています。任意後見制度となるとまたちょっと変わってきますが、長くなるのでやめました。ご了承くださいませ。
↓ご興味あれば。でもこれも一つの考え、主張であることを忘れず。
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