今の年寄りの多くが戦後育ちである。
思考停止世代である。一部の団塊世代は本を読んできたが、そのほとんどはTV世代であり、資本主義の権化というべき、CMに支配されて育ってきた。
物さえ買えれば幸福な人々である。生きることではなく食べることを目的に生きるような人々である。それだけに死ぬのが何よりも怖い。食べ物の多くは死物である。死体を食べながら生きている。
食べ物が工場から大量にできあがってくる。奇妙な光景である。すべてが規格化されている。人間的リズムがない。労働者も同じである。
という私の世代もさらにひどい人間世代である。三無主義、物欲主義、企業中心。TVを宝のように愛する世代でもある。言うなればアホばかり。大量生産の大學の教授連も阿呆化されいる。人間が不在だがつまらぬ知識はある。このような人々も退職後は年金生活である。払うのはバカツターと呼ばれる若者たちである。
私は心筋梗塞と脳梗塞でそろそろお陀仏か? 『棺桶生活』という小説を書いたが生きながら棺桶を寝床にする男である。ビニールシートに覆われ体液が漏れない。夏冬冷暖房付きである。これもキッザルト(子供っぽい大人)化するおとなの考えかもしれない。