ホメオパシー
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'日本学術会議は2010年8月24日、「ホメオパシーは荒唐無稽である」と公式発表し、その効果について全面否定し、医療従事者が治療法に用いないよう求める会長談話を発表した。その声明で日本学術会議会長の金澤一郎は、「現段階でホメオパシーを信じる人はそれほど多くないが、医療現場から排除されないと『自然に近い安全で有効な治療という誤解』が広がる」と指摘。「科学的根拠は明確に否定されており、医療関係者が治療に用いることは認められない」とした。また同会議副会長唐木英明は「十分理解した上で個人的に使うことは自由だが、科学的に全否定されているものを医療従事者が使うことは、通常医療を遠ざけることにつながり危険。日本学術会議として、『ホメオパシーは効かない』というメッセージを伝えることが重要と考えた」と説明した。
目次 [非表示]
1 概要
2 歴史
3 理論
4 ホメオパシーと科学
5 各国での評価
5.1 イギリス
5.2 ドイツ
5.3 スイス
5.4 アメリカ合衆国
5.5 日本
5.6 インド
5.7 中南米
6 脚注
7 参考文献
8 関連項目
9 外部リンク
概要 [編集]
ホメオパシー (Homoeopathy)は、「健康な人間に与えたら似た症状をひき起こすであろう物質をある症状を持つ患者に極く僅か与えることにより、体の抵抗力を引き出し症状を軽減する」という理論およびそれに基づく行為である。ホメオパシーは、200年以上前にドイツ人医師が提案した思想をもとにした理論である。今日でもイギリスを中心とした複数の国にホメオパシーは浸透しているが、少なくとも科学的な効果は全くないといえる。サイモン・シンらが行った根拠に基づいた医療(EBM)手法を用いた調査において、ホメオパシーはプラセボ以上の効果を持たないとして、その代替医療性は完全に否定されている。また、学術誌を含むいくつかの文献によって、科学的根拠の欠落が指摘されている[1][2][3][4][5][6]。近年日本国内でも、与えるべきビタミンKシロップを与えず、いわゆる「レメディー」を用いて新生児を死に至らしめたとして助産師が訴訟を起こされた(「山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故」参照[7])ように、現代医学や科学的な思考の否定をその構造にもつホメオパシーの危険性や反社会性を指摘する声は高まっている。
ホメオパシーが疑似科学であることは間違いない。しかしいまだイギリスを始めとして民間医療として普及している国は多い。
歴史 [編集]
ウィキメディア・コモンズには、サームエル・ハーネマンに関連するマルチメディアおよびカテゴリがあります。ウィキソースにHahnemann, Samuel Christian Friedrichに関するブリタニカ百科事典第11版のテキストがあります。
サームエル・ハーネマンホメオパシーは、ドイツ人医師であるサームエル・クリスティアン・フリードリヒ・ハーネマン(Samuel Christian Friedrich Hahnemann, 1755年 - 1843年)によって創始された。
マラリアの治療薬であるキニーネを自ら飲んだところマラリアそっくりの症状が出たことが、この理論を考案するきっかけとなったという。ハーネマンの主著『オルガノン』(1810年刊)によると、彼は類似したものは類似したものを治すという「類似の法則」を発見し、ある物質を健康な人に投与した時に起こる症状を治す薬として、その物質そのものが有効であると彼は考えた。さらに、その物質が限りなく薄く希釈される(ハーネマンの表現を借りれば「物質的でなくなる」)ほど治癒能力を得ることが出来ると考えたのだ。ギリシア語で「同じ」を意味する ὅμοιος- と、「苦しむ」を意味する πάθος の合成語として「ホメオパシー」という語を造語した(ホメオパシーの対義語として、一般的・伝統的な医療を「異なる」 ἄλλος と πάϑος を合成した「アロパシー」(allopathy) という用語で呼ぶことがある。)。これが、ホメオパシーの起源である。
理論 [編集]
ハーネマンの理論を踏襲した現代のホメオパシーは、ある病状を引き起こす成分を( そのままでは有毒であるので)水によって極めて高度に希釈したものを砂糖に染み込ませる。希釈の度合いは様々であり、10倍希釈を9回繰り返したものを9X、100倍希釈を200回繰り返したものを200Cなどと表現する。最もよく用いられるのは30C、すなわち10030=1060倍に希釈したものである。これがいわゆるレメディーである。あまりにも高度に希釈されているため原成分は1分子も残っておらず[8]、科学的にはそれはただの砂糖であるが、ホメオパス達もそれを否定していない[9][10]レメディーのもとになる原成分としては、各種の薬草、鉱物などが多い。(主なレメディーの一覧:英語)。
レメディーは、すでに現れている症状の治療目的に使われることもあるが、本格的な「治療」に当たっては、表面に表れた症状よりも、その病気を引き起こした根本的な原因を「治療」しようとする。このために、レメディーの服用にあたっては「ホメオパス」と呼ばれるホメオパシー「治療」を専門に行う者の処方による。ホメオパスになるためには数年の訓練が必要とされ、そのための専門のスクールも存在する。
このようにレメディーの元となる薬効成分は多くの場合極めて高度に希釈されており、元となる物質は1分子も含まれていないが、そこには元となる物質の「オーラ」や「波動」、「パターン」が染みこんでいて[11]、1分子も含まれていない毒物(成分は1分子も含まれていないためリスクは全くない、という)の「パターン」や「波動」に対する体の抵抗力を引き出すことにより、自己治癒力などが高まるというのがホメオパシー団体の主張である。
日本ホメオパシー協会は、レメディーは医薬品ではなく食品であると主張している[12]が、レメディーが効能・効果をもつ医薬品であるとうたわれた場合や、あたかも医薬品であり効能・効果があるという誤認を招く表現とともに販売された場合は、それぞれ薬事法、消費者保護法令に抵触する可能性が高い。
ホメオパシーと科学 [編集]
ホメオパシーの問題点は、その科学的裏付けが全く存在せず、臨床においても有効性が統計的に(つまり科学的に)全く立証されていないことである。実際ホメオパシーは数百年前にたてられたただの思想であり、実際の治療効果を疑問視する医者は少なくとも100年以上前からすでに存在した。
ハーネマンを原理とする「少量の毒によって健康を増進する」という考え方は、アレルギー治療における減感作療法と類似したものと捉えられることもあるが、与えられる物質はホメオパシーの理論上は「同種」とされるに過ぎず、医学的観点からはアレルゲンのような症状の原因ではないという点で減感作療法とは異なっている。 また、減感作療法についてはそれが有効であるということが科学的にも立証されており、またその効果は免疫に寛容を誘導することにより発揮されているというメカニズムも解明されている。しかし、ホメオパシーの理論では極度に低濃度の物質を用い、生体に何らかの影響を及ぼすことは考えにくいため、この点においても減感作療法とは全く異なる。 レメディーの原料のほとんどは前述の薬草・鉱物・動物であるが、結核や梅毒などの病原菌、各種の癌細胞、なかには(まるで冗談のようだが)X線、月光、ベルリンの壁の破片といった種々雑多な物体も使用される。これら性質も形状も全く異なるものが、「水で希釈する」という同一の操作によって治療薬となりうるというのは、科学的見地からは全く考えられない。
ホメオパシーには「自然治癒力」と言う単語がさかんに用いられている。本来これは「免疫学」の用語であるが、ホメオパシーと「自然治癒力」の関係性が「免疫学」の見地から科学的に立証されたことはない。また、ホメオパシー団体は「レメディーを服用することで医者にかからなくても症状が軽減した」という「体験談」を頻繁に利用し、その理論的根拠にしているが、そういった体験談と偶然の自然治癒を区別することは極めて困難であり、体験談の真実性・信憑性もさることながら、科学的根拠はおろか、有効な統計すらもない。にも拘らず彼らはレメディーを服用することによって体内の毒が排泄され、一時的に症状が悪化する「好転反応」が起こると主張している。[13]
これまでにもホメオパシーの有効性を立証したと主張する論文が何度か発表され、そのたびに議論になったが、いずれも対照群の設定や母集団の数、主観の入りにくい調査の実施などが不十分とされ信頼性は低い。権威ある医学専門誌ランセットの2005年8月号に、ホメオパシーに関する臨床検討の論文110報をメタ解析した調査[1]が報告され、ここにおいてもホメオパシーの効果は「プラセボ」と同等であると結論されている。しばしば物質の記憶が残るのだという一見科学的な主張もされるが、液体状の水分子は流動的で熱運動によって常に情報が失われる方向へと構造が変化しており、例え一時的に水分子が造る構造に情報が記憶されたと仮定しても、次の瞬間(ピコ秒オーダー)にはその情報は失われていると物理的には解されるのだが、彼らに理解されることはない。
以上の点を問題とする立場の者は、ホメオパシーが完全な疑似科学であるとする。ホメオパシー側はしばしばホメオパシーにプラセボ効果があることを主張している[14]が、ホメオパシーにはプラセボ効果しかないと、つまり科学的な見地を自ら否定しているのである。
プラセボ効果についても、効果以上の治癒効果の可能性が有る「代替医療」ではなく、それどころか全く治療効果のない「偽医療」であると主張している者もいる。[15]
各国での評価 [編集]
インドや南米の貧困国など一部で医学として認知されている地域も存在するが、先進国のほとんどではその科学的根拠の無さが指摘されて医療・科学の現場からは排除されている。
イギリスでは代替医療として公的保険の対象となった時期もあったが、議会がホメオパシーを「プラセボ以上の効果はなく公的保険の対象とするべきではない」と結論付け公的な保障は打ち切られつつある。
米メリーランド大学教授のロバート・L・パーク[16]等、その有効性について真っ向から反論するものも科学界には少なくない。また、ホメオパシー理論と思われる「水の記憶」の研究発表をした化学者として有名なジャック・ベンベニストには2度もイグノーベル賞が贈られている(1991年化学賞と1998年化学賞)[17]。しかし、どちらの研究も反証実験が行われており、その結果は否定されている[18] [19]。 又、病気の予防効果がないにもかかわらず予防薬として用いることが問題となっており、実際にマラリアに罹患するなどの被害が出ている。この件では、王立ロンドンホメオパシー病院理事で、エリザベス女王の主治医としても知られる Peter Fisher(クラシカルホメオパス) ですらも、マラリア予防にホメオパシーを用いることを非難している。[20]
イギリス [編集]
イギリスにおいてホメオパシー代替医療の人気は高い[21]。2007年の市場規模は推定で3800万ポンド、2012年には4600万ポンドになると予測されている[22]。2000年頃より英国内6つの大学で理学士(BSc)の学位を提供し始めているものの、いくつかの大学では教材の開示を拒否しており、Central Lancashire大学とSalford大学ではホメオパシーの授業内容を公開することを拒否している[2]。これらの大学は主に職業訓練を行ってきた学校が、政府の機会均等方針によって大学の資格を与えられた教育機関が多い[2]。これはホメオパシーに不当な科学的信用性を与えるとして、懸念する科学者もいる[2]。
ロンドン大学 ユニバーシティー・カレッジの薬理学者David Colquhoun氏は、大学がホメオパシーについて科学の学位を授けることは、科学ではなくて反科学(アンチサイエンス)であると批判している[3]。 英国王室内においてもホメオパシーは古くから利用されており、チャールズ皇太子は熱心なホメオパシー利用者として知られる。しかしながら彼の主張は、東洋医学、薬草医療、マッサージ、芸術など様々な代替医療を国民医療サービス(NHS)に組み込む事で、ホメオパシーのみを意図したものではないことに注意が必要である。一方で、彼の言動は非科学的であるという批判もある[23]。
また、マラリア予防、HIV治療などをホメオパシーに頼ることで生命の危険に晒される人が現れるなど社会問題化している。このような流れの中で、一部病院運営団体はホメオパシー治療の保険適用を拒否するなど、国民保健サービス基金の保険適用でのホメオパシー治療は保障されなくなりつつある[24]。
2010年2月22日イギリスの庶民院科学技術委員会(House of Commons Science and Technology Committee)が「プラセボと同程度の価値しかなく国家がNHS(公的保険として支援)とするに値しない」と結論づけ[25][26][27][28]、保険適用は国ではなく地元のNHSと医師の判断に委ねられた[29][30]。
ドイツ [編集]
ドイツにおいては過去に「特殊な治療の形態」として認識された時期もあったが、2004年よりホメオパシー治療はいくつかの例外を除き公的な健康保険では保障されなくなった。ただし、一部民間の健康保険ではまだホメオパシー治療を保障するものも存在している。またホメオパシーは大学教育において、医学のトピックの一部として取り扱われるだけで科学の一科目にはなっていない[2]。
スイス [編集]
スイスにおいては、医者に処方された場合に限りホメオパシー治療は公的な健康保険システムで保障されていた。しかしながら5年間の試験期間を経てもホメオパシー治療の効果が認められないとして、2005年より公的な健康保険システムでは保障されなくなった。ただし、一部民間の健康保険ではまだホメオパシー治療を保障するものも存在している。
アメリカ合衆国 [編集]
国立衛生研究所(NIH)の一部門である国立補完代替医療センター(NCCAM)においても、その有効性については疑問視されており、健康食品と同等の扱いとなっている。
日本 [編集]
21世紀に入り、イギリスやアメリカなどホメオパシー先進国の影響を受けた新興の国内団体がつぎつぎに発足しているが、前述のような「山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故」などを受けて、その危険性を指摘する声も高まっている。また、イギリスのように公的保険の対象にこそなっていないものの、2010年(平成22年)1月28日の予算委員会で長妻昭厚生労働大臣が「統合医療の省内でプロジェクトチームをつくりまして、これを一本にまとめていくということで検討していくということであります。 統合医療は、もう言うまでもなく、西洋医学だけではなくて、(中略)、ホメオパチー(原文ママ)などいろいろな広がりがあるものでございまして、厚生労働省といたしましても、この二十二年度の予算でかなりこれまで以上に、研究分野の統合医療の研究について十億円以上の予算を計上しまして、その効果も含めた研究というのに取り組んでいきたい」と答弁した[31]。また、助産師とホメオパシーの親和性がたびたび批判され、助産師界のトップにホメオパシーを支持する人間がいるのではないかといった疑惑がある。 2010年には国立市在住の43歳女性が、通っていたホメオパシー療術所「あかつき療術所」所属のホメオパス[32]の助言により体調の悪化にもかかわらず病院へ行かなかったため手遅れの悪性リンパ腫で死亡する事件が発生している[33]。この件は刑事事件としては立件されなかったものの、死亡した女性と親交のあった東村山市カンバーランド長老キリスト教会めぐみ教会荒瀬牧彦牧師が先頭に立ち「あかつき」問題を憂慮する会」を結成した。[34]
財団法人日本ホメオパシー財団は2008年12月1日に設立された[35]とされるが、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律が同日に施行されたため、同日以降の財団法人の設立はありえない(一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律43条)。実体は株式会社ホメオパシージャパン、ホメオパシー出版株式会社と、次の「日本ホメオパシー医学協会」の企業群である。「ホメオパシージャパン系」と称される。
日本ホメオパシー医学協会は1998年4月に任意団体として設立され、日本ホメオパシー財団の財団法人設立とともに、その下部組織として編入されている。[36]
日本ホメオパシー医学協会の由井寅子(同協会の「認定ホメオパス」No.1)は、著書[37]において、インフルエンザに対するそのワクチンの有効性について疑義をとなえる一方で、朝日新聞の取材[38]に対して「ホメオパシーはガン治療にも有効である」と宣言している。
この他に医療関係者などにより構成される「日本ホメオパシー医学会」、「日本ホメオパシー振興会」などがあるが、「ホメオパシージャパン系」諸団体との直接の関係はない(しばしば対立している)。
これらの諸団体も含めて、日本においてホメオパシーを標榜する任意の団体、個人から、「ワクチン危険論」と称する主張がなされることがある(HPVワクチンに関する事例)。また、予防接種の必要性についての喧伝がなされている。
インド [編集]
インドでは、十分な医療を受けることが出来ない貧困層も多いため、今も活発な伝統医学であるアーユルヴェーダの長い伝統が残り、イギリス等から持ち込まれたホメオパシーが医療の一部と認識されている。ガンジーがホメオパシーを最良の医療としたこと、お金がかからないということから70%の病気やけがの治療がホメオパシーで行われている[要出典]。 また、ホメオパシーの導入が進んだ国と考えられており、現代医学と同様に国家資格で治療している。アーユルヴェーダが病気治療よりも健康維持、健康増進を主な働きかけとするように、ホメオパシーもまた同様の目的で利用する人が多い。2007年において、およそ1億人が医療としてホメオパシーのみに頼っている。しかし、その一方では、ニューデリーの全インド医科学研究所の国立薬物監視センターが行った、120種の民間薬についての調査報告(2000年)によると、アーユルヴェーダ製品25種、ホメオパシー製品5種、その他の製品16種から副腎皮質ホルモンが検出されたこともある[39]。HIVに対する奇跡のホメオパシー治療薬の代金にするため、自分のトラクターを15万ルピーで売ったが、結局何の効果もなく、病状が悪化した男性の例なども報告されている[40]。
中南米 [編集]
インドと同様に十分な医療を受けることが出来ない貧困層が多いため、またホメオパシーが優れた医療であるという認識をもっている者も多いため、貧困層などを中心に広く行われている。
脚注 [編集]
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^ a b Aijing Shang et.al. "Are the clinical effects of homoeopathy placebo effects? Comparative study of placebo-controlled trials of homoeopathy and allopathy]" Lancet Volume 366, Issue 9487, 27 August 2005-2 September 2005, Pages 726-732. DOI: 10.1016/S0140-6736(05)67177-2
^ a b c d e "Degrees in homeopathy slated as unscientific", Nature 446, 352-353. DOI: 10.1038/446352a
^ a b "Science degrees without the science", David Colquhoun, Nature 446, 373-374 (2007). DOI: 10.1038/446373a
^ 「Pressure grows against homoeopathy in UK while it booms in India」 Lancet Public release date: 15-Nov-2007
^ T・シック・ジュニア & L・ヴォーン 『クリティカルシンキング―不思議現象篇』 ISBN 4762824070。—第9章で、基本的な説明から医学的報告のその後の評価までが要領よくまとめられている
^ マーティン・ガードナー 『奇妙な論理 <1>』 市場泰男訳 早川書房 ISBN 4150502722。—ホメオパシーの非科学性を論じた古典。
^ http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20100709-OYS1T00214.html
^ いわゆるアボガドロ数程度を基準にする。例えば、http://www.jpsh.org/homeopathy_about02.html
^ 「つまり10の24乗の希釈の段階では物質の最小単位である分子が存在しないと考えられている。」http://www.jpsh.org/homeopathy_about02.html
^ 「原成分はほぼ残っていないのではなく、1分子も全く、残っていません。」http://www.jphma.org/About_homoe/jphmh_oshirase0805.html
^ 前述の吉井氏以外では、日本ホメオパシー協会が量子力学における「波動」を重視している http://nihon-homeopathy.net/archives/seminar/sinrabansyo/sinrabansyo1_3.htm
^ http://www.jphma.org/syokugyou/horei_jyunshu.html#yakuji
^ 典型的な説明として http://homoeopathyclinic.room.ne.jp
^ 「本当はプラシーボ効果というのは凄いことなのです。信じたり祈ったりするだけで病気が治る生命の働きというものこそ今から本当に掘っていかなければならない大鉱脈なのです。」 日本ホメオパシー振興会http://nihon-homeopathy.net/homeopathy/index.htm
^ Philip Stevens Jr.は、ホメオパシーを含む代替療法は類感呪術と感染呪術に基づいていると指摘している Magical Thinking in Complementary and Alternative Medicine, Phillips Stevens, Jr., "Skeptical Inquirer" magazine, Volume 25, Number 6, July August, CSICOP
^ ロバート・L. パーク 『わたしたちはなぜ科学にだまされるのか—インチキ!ブードゥー・サイエンス』 ISBN 4072289213。欧米で普及している政治的背景などにも言及している。
^ . 「イグ・ノーベル賞」 マーク・エイブラハムズ著 阪急コミュニケーションズ
^ . 「Human basophil degranulation is not triggered by very dilute antiserum against human IgE」 S. J. Hirst, N. A. Hayes, J. Burridge, F. L. Pearce & J. C. Foreman, Nature 366, 525 - 527 (09 December 1993)
^ . 「Can specific biological signals be digitized?」 Wayne B. Jonas, John A. Ives, Florence Rollwagen, Daniel W. Denman, Kenneth Hintz, Mitchell Hammer, Cindy Crawford and Kurt Henry, The FASEB Journal. 2006;20:23-28
^ 「Malaria advice 'risks lives' 」 BBC Newsnight
^ 2004年4月30日付の朝日新聞のロンドン特派員メモには、「最近注目」のホメオパシーを応用した薬を知人からもらったという福田伸生記者の証言がある。花粉症に悩まされていた彼には「幸いにもよく効いた」、という。
^ http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-11/l-pga111407.php Pressure grows against homoeopathy in UK while it booms in India
^ http://www.dailymail.co.uk/health/article-500045/Homeopathy-putting-peoples-lives-risk-warns-scientist.html Homeopathy is putting people's lives at risk, warns top scientist
^ " BBC NEWS | Health | NHS trusts 'reject homoeopathy"日本語訳
^ “House of Commons Science and Technology Committee Evidence Check 2:HomeopathyPDF” (英語). House of Commons Science and Technology Committee (2010年2月22日). 2010年8月16日閲覧。
^ Wogan, Tim (2010-02-22). “"End Homeopathy on NHS," Say British MPs” (英語). サイエンス. http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2010/02/-end-homeopathy-on-nhs-say-briti.html?etoc 2010年8月16日 閲覧。
^ 畝山 智香子 (2010年2月22日). “英国議会は「NHSでホメオパシーはもう扱わない」と言う(End Homeopathy on NHS," Say British MPsの抄訳)”. 食品安全情報blog. 2010年8月16日閲覧。
^ 「イギリスではホメオパシーが保険適用されている」というのは日本のホメオパシー団体の常套句であった
^ “Government's response to the Commons Science and Technology Committee Report, 'Evidence Check 2: Homeopathy'PDF” (英語). イギリス政府 (2010年7月26日). 2010年8月16日閲覧。
^ 畝山 智香子 (2010年2月22日). “下院科学技術委員会の報告書「エビデンスチェック2;ホメオパシー」への政府の回答”. 食品安全情報blog. 2010年8月16日閲覧。
^ 第174回国会 予算委員会 第3号 平成22年1月28日(木曜日)
^ ホメオパシーによる治療等の相談を受け指導する役職。各ホメオパシー推進団体により民間資格として発行されている。
^ [1]
^ [2]
^ http://jphf.or.jp/aboutus/summary.html
^ http://jphf.or.jp/activity/index.html
^ 『それでもあなたは新型インフルエンザワクチンを打ちますか?』(ISBN-13: 978-4863470095) ほか
^ http://www.asahi.com/health/feature/homeopathy.html
^ 「健康食品 中毒百科」 内藤裕史 著、丸善株式会社 ISBN 4621078402
^ 「Pressure grows against homoeopathy in UK while it booms in India」 Lancet Public release date: 15-Nov-2007
参考文献 [編集]
マーティン・ガードナー 『奇妙な論理 だまされやすさの研究』1、市場泰男訳、早川書房〈ハヤカワ文庫 NF〉、2003年1月。ISBN 4-15-050272-2。
原題 Fads and Fallacies in the Name of Science, 1957年。(In the Name of Science, 1952年。)ホメオパシー(同種療法)の非科学性を論じた古典。他にも地球空洞説や創造論など多くのニセ科学理論を批判している。
T・シック・ジュニア・L・ヴォーン 『クリティカルシンキング 不思議現象篇』 菊池聡・新田玲子訳、北大路書房、2004年9月。ISBN 4-7628-2407-0。
第9章で、基本的な説明から医学的報告のその後の評価までが要領よくまとめられている。
サイモン・シン・エツァート・エルンスト 『代替医療のトリック』 青木薫訳、新潮社、2010年1月。ISBN 978-4-10-539305-2。
ホメオパシーについて臨床試験に基づいたデータを元に批判している。
リン・マクタガート 『フィールド 響き合う生命・意識・宇宙 the zero point field』 野中浩一訳、インターシフト、2004年11月。ISBN 4-309-90607-9。
ニューエイジ系の本。量子力学を独自に解釈し、超能力やホメオパシーといった超常現象について肯定的な事柄を収録しているが、否定的な事実については述べられていない。
関連項目 [編集]
ウィキソースにHomoeopathyに関するブリタニカ百科事典第11版のテキストがあります。ウィキメディア・コモンズには、ホメオパシーに関連するカテゴリがあります。代替医療一覧
代替医療のトリック
疑似科学
根拠に基づいた医療
バッチフラワー
比較
ホルミシス効果
減感作療法
その他
サンプラザ中野くん - 一時「サンプラザ・ホメオパス・中野」を名乗っていた。
大葉ナナコ ホメオパシーに傾倒しており、ホメオパシージャパン及びその関係先を自身の公式サイトで肯定的に紹介している。
UA (シンガーソングライター) ホメオパシーへの傾倒を公言している。
外部リンク [編集]
クラシカルホメオパシーJAPAN
jpHMAこの団体に所属する助産師がホメオパシー治療によって新生児を死に至らしめたとして訴訟された。
英語圏のホメオパシーに関する批判的ページへのリンク[3]
Skeptic's Wikiのホメオパシーの項目
日本統合医療学会
ホメオパシー被害 「あかつき」問題を憂慮する会-ホメオパシーを信じて悪性リンパ腫の正当な治療を受けずに死亡した人の問題について
ホメオパシーに対する疑問と批判(未訳、英語原文のまま)-The Skeptic's Dictionary 日本語版
「http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A1%E3%82%AA%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%BC」より作成
カテゴリ: 出典を必要とする記事/2010年8月 | 出典を必要とする記事 | 疑似科学 | 代替医療
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