
いつもの朝ご飯。
たけぞうはトッピングのお肉を先に食べてしまって
フードの前で固まっている。

「ねぇ…もっとトッピングをしてくれないでしか?」
と言う目でねぇねに訴える。
ほんとうに甘えん坊なたけぞうです。
ねぇねが「お母さん、じんぺいはご飯を食べん子やったでね。」
突然思い出したようにつぶやいた。
そうやったね。
ご飯、好きじゃなかったよね~。
今日は…3月6日か。
ねぇ、お天気はどうだい?

あ~。
今日は雪か。。。

きゃはは~~~~!
なんて顔してはしゃいでるんだ。

大きな体のくせして
とうちゃんに抱っこかい。

じんぺい、今日はキミの9才のお誕生日だよ。
あれから4年が過ぎたんだね。
朝ご飯の時にねぇねがキミの名前を口にしたからちょっとびっくりしたよ。
今も、キミはそばにいてくれるんだね。
昨日ねぇねと本棚を片づけていたらこんな古い写真が出てきたよ。
最後に宿毛に降った大雪の日だね。
キミは2才前だったかなぁ。
ボール命のじんぺい。


ここはリビングのお気に入りの場所。
へそ天でいつも呑気に寝ていたね(笑)
今年も宿毛には雪は積もらなかった。
たけぞうは今だ雪遊びができないよ。
もうすぐ春がやってくる。
春になったらねぇねもまた行ってしまうよ。
全く性格の違うたけぞうがこの頃、キミによく似てきたよ。
実はこの写真を見たとき、あれ?たけぞう、いつ雪遊びしたっけ?
今もキミを思いながら、とうちゃんと笑い話だ。
そう言えばじんぺいとは一緒に寝たことなかったっけ?
いや・・・
具合が悪くなってからずっと三人で寝てたやん。
じんぺいは朝のお散歩を急かしたことなかったね。
私たちが目を覚ますのをじっと階段の下で待っていた。
でも、起きた気配を悟ったら
「ぴす~ぴす~!」鳴いて呼んでいたよね。
ほんとう!お鼻を上手に鳴らす子だった(笑)
実は数日前の朝、
たけぞうがとうちゃんとお散歩に行く様子をお布団の中で聞いていたら
枕元に何か気配があってね。
「ブルブル~~~~ッ!!」と体を振るわせてるの。
あれ?たけぞうかい?お散歩の準備してるんじゃなかったっけ。
その後、掛け布団の上からかあちゃんの足を踏み踏みしながら確認してる。
たけぞうならそうした後は必ず掛け布団の上に丸くなるはずなのに…。
確かめただけなのか?
・・・かあちゃん、寝ぼけていたのかな?
やっぱりたけぞうはとうちゃんとお散歩に行くために玄関にいたようだもの。
と、この話をしたらねぇねが「じんぺいじゃない?」と言う。
じんぺいだったのかなぁ。
「ん・・じんぺいくんだったでしかね~。」

じんぺい、にぃにやねぇねを見守っていてね。
たけぞうをしっかり守ってね!
と思う三月の晴れた朝です。

