ジローと湯たんぽ

ジローを外猫に迎えてから
私の朝がますます忙しくなりました。

ジローの湯たんぽ用に
お湯を沸かしてから
外にいるジローのごはんを。

ジローがごはんを食べている間に
ハウスの中にある
湯たんぽを取り出して
お湯を入れ替えます。

食べ終わると
またハウスに入る時もあるので
その間に戻します。

月曜日に会ってから
火曜日からジローの姿を
見ていません。

山盛りに入れたごはんは
無くなっているので、
私が寝ている間に来ているのか
それとも鳥が食べたのか。

いつでも
ジローが来た時のために
朝夕湯たんぽを入れる私を見て
「お母さんが秀吉みたいだね」と
息子が言いました。
「朝に晩に布団をあたためて
どっちが殿様なんだか」と。

信長ばりのジローの布団を
あたためる私は秀吉のようだと
笑いました。

寒い中
外で一生懸命生きているジローに、
ハウスに戻って来た時くらいは
殿様気分を味あわせてあげたいと
思う私なのです。

ジロー
寒いから早く帰っておいで。
おふとんあったかくして
待ってるね。

とらとジロー


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