1日仕事を勤めてから
もらってきてくれた方達の
何かしていないと
看護師クンは我が家に帰ってきました
夕食が終わって
「今日は美味しいアイスを食べる!」と言った弟にユウキが
「これで好きなアイスを買って来て」とお金を渡しました。
嬉しそうに看護師クンは
コンビニにアイスを買いに行き
自分のお金では買わ(え)ない
ハーゲンダッツを食べながら
「明日からはまな板の上の鯉だから」と言いました。
その言葉に
手術室に向かう時の
あのなんとも言えない気持ちを
思い出し
「逃げ出したくなるけれど
逃げるわけにもいかないし
手術室に行きたくないけれど
行かないわけにもいかないし」と
看護師らしからぬ発言をする私。
逃げ出したかったり
泣き出したかったりする気持ちを
こらえながら
誰もが同じ様な気持ちで手術室へ
向かうのだろうなと思いました。
手術が決まってからは
「手術嫌だなー」と言っていた
看護師クン。
いろいろ思う事があるだろうけど
その日の夜は何も言葉には出さず
2人で黙ってアイスを食べました。
入院の持ち物の中には
ナース会で行った浅草で
いただいてきたお守りと
今回の手術を知って
もらってきていただいたお守りも
入れました。
もらってきてくれた方達の
気持ちも一緒に入れて
病室のベッドに付けたかったので
お守り入れを作りました。
何かしていないと
気持ちが落ち着かなかったのですが
心をこめて作った袋に
お守りを入れたら
大丈夫な気がして
心が静まりました。
手術をしたら
しばらくお風呂に
入れないだろうから
今日はゆっくり
湯船に浸かっておいで。
そして
眠ったのか眠れたのか
わからないまま夜が過ぎて
看護師クンの入院の朝がきたのです。
続きます