北欧風の住宅の有名なハウスメーカーにスウェーデンハウスさんがあります。
北欧風の住宅外観デザイン上のアイデンティティとなっているのが、三角の妻飾り(ゲーブルペディメント)です。
うちの家は、スウェーデンハウスだと間違われるくらい、この妻飾りデザインは知名度があるようです。
しかし、スウェーデンハウスのように価格が高い住宅は、予算が足りないのでスウェーデンハウスではありません。笑
スウェーデンハウスのようなデザインではありますが、断熱性能やサッシなどは、日本の住宅方式を踏襲しています。
庇を深くして、窓を開けて自然の風を取り込み、エアコンにできるだけ頼らない家にしたつもりです。
とくに窓は、北欧住宅のもう一つの特長である木製サッシには惹かれますが、輸入窓である木製サッシの開閉は回転式で、網戸が付けられません。
虫が多い田舎には、網戸が必須です。ゆえに、窓は普通の複層樹脂サッシにしています。(樹脂でない部屋もあります)
スウェーデンホームのような輸入住宅に見せかけて、じつは生粋の日本住宅です。(*'▽')
外観を北欧風に仕上げるにはこのゲーブルペディメントは必須でした。
このデザインの妻飾りは「どこから買いましたか?」という質問を多く頂きます。
確かに、新築当時全国色々な輸入建材屋さんに聞いたらしく、入手は苦労したというのです。
現在ネット上でもなかなか、見かけません。最後の手段は、造作も覚悟しました。
しかし、たまたま輸入建材屋さんに運よく、最後の在庫があったらしく、造作せずに付けられる屋根にはすべて既製品を付けることができました。
よーく見ると、スウェーデンハウスのものとは若干違います。うちのは下が丸く出っ張っています。
この妻飾りデザインを映えさせるために、背景となるサイディングは濃色のキャスティングウッドを選んでいます。
全部で8つつけています。屋根のデザインは結構こだわっていて、複雑な形をしています。
棟梁も、この家の屋根は大変だった、と言われていました。
近年にない複雑さだと。。。。すみません、大工さん。でも、かっこよい家ができました。ありがとうございます。
瓦は耐久性が高い陶器瓦にして、イニシャルコストは多少高くても、できるかぎりメンテナンスコストを下げています。
この角度から見ると三角屋根が5か所あって、2軒建っているように見えますが、上から見ると
「エ」の字の構造になっており、非効率な間取りです。
しかし、これでもスウェーデンハウスよりはるかに坪単価は安価です。
セルロースファイバーの断熱材、外壁:スイス漆喰+サイディング、内装壁:スイス漆喰+パイン材パネル+ビニール(布)クロス仕様でも、日本の季節に順応できます。
断熱材や塗り壁は本家のスペックより、良いのではないでしょうか?ブランドより実益を取りました。(#^.^#)
サッシは、全ての窓の枠、ケーシングを天然木材にして木製サッシ調に見えますし、結露も防止できます。
床は、無垢のパイン床です。今年の夏は籐のあじろカーペットを敷きました。これがさらっとして気持ち良いです。
無垢のフローリング材もさらりとしますが、籐はベトつくことがなく夏は気持ち良いです。
デザイン的にも違和感ありません。
夏を涼しくするには、籐敷物が最適です。これも四季に応じて敷物を衣替えする日本人の知恵の一つと思います。