柏市、松戸市、流山市、我孫子市の新築戸建情報
浄化槽の物件はどうか？？
新築物件の図面を見ていると
“設備”という欄の中に「上水道、下水道、都市ガス」というように
いわゆるライフラインについての記載があります。
この中に下水道ではなく「浄化槽」を利用している物件があります。
お客様の中には
「浄化槽の物件は嫌です」
と断言する方がたまにいらっしゃるのですが、
浄化槽という項目以外は良い物件だと思われる物件も多々ありますので
浄化槽のメリット、デメリットについて、私たちが思うことをお話させていただきます。
まず、浄化槽とはどういうものか？
浄化槽には集中浄化槽と個別浄化槽の２つがあります。
集中浄化槽と言うのは下水道が通っていない地域において
数十から数百戸単位の大規模な宅地分譲をする際に、
その分譲地内に大きな浄化設備を設置してその浄化設備を分譲地内の各戸が
共同利用する仕組みになっています。
そのため、その分譲地では分譲マンションにおける管理組合のような組合を結成して
毎月定額の維持管理費を拠出しあう仕組みを採用することが一般的です。
この仕組みを採用するケースは郊外での大規模開発の場合にありますが、
最近ではあまり聞かれませんし、柏市、松戸市、流山市、我孫子市のあたりではほとんどありません。
個別浄化槽の方が一般的でありまして、
これは各戸の敷地内に大人が一抱えするほどの大きな器を地中に埋め込み、
そこに汚水を流して浄化した後に宅地外の側溝等に浄化した水を放流する仕組みです。
個別浄化槽を管理する責任は各戸の所有者にあり、
専門のメンテナンス業者に管理をお任せすることになります。
通常この管理料金は年間契約で１５，０００円前後です。
以上のことから、集中浄化槽では毎月の維持管理費（概ね月額５，０００円程度）
を支払えば下水道を利用している状態と変わり有りません。
ただし、空き家が増えて管理組合が成り立たなくなってしまうような事態になると、
この仕組みは破綻してしまうのでそのリスクはあります。
もし、そうなってしまった場合には自分で個別浄化槽を設置するしかないと思います。
しかし、柏、松戸、我孫子、流山では個別浄化槽が主流のため、
次からは個別浄化槽に絞ってメリット、デメリットを確認したいと思います。
【個別浄化槽】
《メリット》
☆下水道料金と異なり水道使用量に比例して料金があがることはない。
そのため、水道使用量が多い家庭ほど下水利用の場合に比較して料金が安く済む。
（浄化槽の維持費はメンテナンス業者への定額支払いのみ）
《デメリット》
☆将来物件の前まで下水道が敷設されると行政から浄化槽を廃止して下水道を使用
するように指導される。接続する場合の費用は自己負担となり、下水道の受益者
負担金が土地1平米あたり数百円（市町村によって異なります）と接続工事代金が
約２０万円前後かかる。
※敷地と道路に高低差や距離があると２０万円以上かかる場合があります。
☆浄化された水が宅地外の側溝等に放流されるため、側溝が詰まると水が流れてゆかず
蚊等の虫が湧く原因になる場合がある。
どうでしょうか？
確かに、下水道利用の場合の方が面倒無く気が楽ですから良いとは思います。
しかし、浄化槽だからと言って絶対にダメだというほどではないのではないでしょうか？
私は下水道利用なのか、浄化槽利用なのかはあくまでも物件の良し悪しを判断するための
１つの材料に過ぎないと感じています。
ただ、下水道が来ていない地域は住宅地として未整備なケースや「準工業地域」のように
住宅以外の建物があり騒音や臭気を発生するような建物がある地域である場合があります。
そのため、周辺環境をしっかりと確認する必要がありますね。
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