日本の実家で生活が始まったその年の冬。
実家は古い一軒家で、体の芯が冷えとても寒い部屋だった。
秋でも外の方が暖かく感じていた。
寒さを我慢し、実家は大家族のため、お風呂も結構遠慮してシャワーで済ます事が殆どになった。
それが原因と言える。しかも、橋本病で寒気が倍増していた。
そして、年明け辺りからお尻を畳につけて座る時、「パシャっ!」と、出血する事が月に1回か2回あった。
しかし、その一瞬だけで、だらだら不正出血が続く事がなかったため。
排卵出血?、母、祖母も43歳位で閉経しているので、結構早いけど私も閉経に向かい始めたのかなと思っていた。
そして、春になり5月いよいよ生理が長引き、出血が止まらないため婦人科クリニックを受診することにした。
クリニックでまず問診の後内診。触ると柔らかい腫瘍があるとの事だった。
「柔らかいから悪性のガンではないかもしれないけど、念の為検査しておきましょうね。」
と、言われて直ぐ検査した。
腫瘍?やっぱり何かできてるんだ。
まだ少し余裕のある気持ちではあったが、
内診する時、医師は器具を使わずいきなり指で内診したもんだから腫瘍に思いっきり触れ、余計に出血が止まらなくなった。
それで気持ちに余裕がなくなってきた。
夜になってもだらだら出血し、止血のガーゼも怖くて外せなかった。お陰様で不安が募り、なかなか寝付けなかった。
クリニックの先生のアドバイス通り、翌日そのまま総合病院へ行った。