2011年8月5日(金)
この日は生涯忘れられない日になりました。
ブログやmixiの日記にすぐ書こうと思ったけど、全くどう書いていいのかまとまらないまま日にちだけが過ぎた。
今こう書きながらも頭の中では全くまとまっていない・・・・
しかし、この強烈な余韻が残っている間に書かなければ・・・と思いキーボードを打ってます。
8月5日(金)にroom bar@加古川で行われた、factory079の2周年イベント。
ゲストには東京から DJ KENSEI
自分のDJの原点でもありスタッフとして働いていた、加古川駅前にあった「いちもんせん」というお店。
後に加古川のDJ RIGOがそのお店を運営していた時代に、DJ KENSEI & DJ MASTERKEYが加古川に来るというので遊びに行き、何とも贅沢なその日の楽しさは鮮明に覚えているし、加古川の夜の大きな歴史の1ページだった。
それから15年。。。。
再びDJ KENSEIと加古川で会える日がやってきた。
15年前は二人のPLAYを体感して楽しすぎたし、日本最高峰のDJと「話をしたい」なんて事は考えもしなかったし、もちろん「話が出来るかも」なんて事は思ってもみなかった。
しかし、今回は「絶対話がしたい」と思った。
特に「コレが聞きたい」「教えて欲しい」などはなかったのだが、例えば出演される他のイベントに行っても話なんて出来るわけがないし、話ができるチャンスはこの夜しかないと思った。
21時過ぎに会場に到着してRIGOと挨拶を交わし、早速「KENSEIさんは?」と聞くと「食事に行っている」ということだったので、「帰ってきたら紹介して欲しい」と頼んだ。
そして、RIGOとしばらく談笑をしているとKENSEIさんが帰って来て紹介してもらった。
「はじめまして」と握手しながら、「実は15年前に加古川に来られた時に遊びに行きました」と伝えると、「そうなんだぁ」と笑顔。
そして、対面のソファーに腰掛けるなり、自分のTシャツを見て「それイイね」と言ってくれた。
実は自分のイベント用に「DJ smokyee」とプリントしたTシャツを作ったのだが、それを作る際に以前からあったアイデアもついでに形にしようと作ったTシャツを着て行ったのだ。
DJなら誰もが知っている定番シリーズのジャケをプリントしたヤツ。
その言葉を皮切りに年齢の話になり、同じ歳であることがわかり一気に和やかムード。
KENSEIさんは3月生まれで学年は一つ上になるのだが、所は違えど同じ時代をすごしてきた世代として、時代を遡った話をすると全て頷ける内容。
会う前はとてもクールな印象があったのだが、挨拶をした時から会話中も笑顔がたくさんある人だった。
とりあえず他の知り合いもたくさんいたので一旦席を立ち、PLAYまでの時間はいろいろな知り合いと談笑しながら、VJまで少し触らせてもらったww
そして時は23時半になり、DJ KENSEI登場。
主催者のオーナーとKENSEIさんがテキーラショットで乾杯しスタート!
周年イベントらしく、バースデーソングからスタートする粋な計らいで、その後はレゲエから入りKENSEIワールドへいざなわれる。
キレのいいスクラッチや2枚使いをスマートにこなすOLD SCHOOL PLAYを観てみたかったのも正直なところだったが、どんな形であれ表現されるのは全てDJ KENSEIの感性。
当たり前のように引き込まれていったのは言うまでもない。。。
自分が人のDJのカッコよさを感じるところに、「DJブースでの立ち姿」というのがある。
「そんな事はどうでもよくて、選曲やPLAYでしょ?」と言われるかもしれないが、それと同じようにブースで動いている姿やちょっとした手さばきに魅力を感じる。
そのような雰囲気を出せるDJって、ローカルではまず出会えないでしょう。
人にとってはどうでもよいことでも自分にとってはすごく惹かれる部分で、そのようなDJは選曲も個性的な感じがする。
DJ KENSEIも間違いなくその一人で、同性でありながら見惚れてしまう(汗)
パイオニアのミキサーの機能をフルに使いこなす感覚もとても勉強になったし、その指さばきは繊細で巧み。
全てに無駄がないんだなぁ。。。
当然自分の体は終始揺れっぱなしで満足満足ww
あっという間に時は過ぎ、DJ RIGOへバトンタッチ。
RIGOはRIGOで、いつもの彼のスタイルから選曲の幅広さは毎回感心すると共に楽しませてくれる内容。
そしてRIGOのタイムも終わり、フロアにたたずむKENSEIさんに声をかけると「ゆっくり呑もうよ」とソファーへ。
軽く音楽の話をしながら、同年代トークで盛り上がる。(自分だけかもww)
方や日本のトップクラスのDJであっても、自分が常々感じている事と同じ事を感じていて、「そうだよね」って言ってくれる。
後半PLAYしている若いDJがかけている曲についても、同年代だから同じように感じていたりして、共感できる事がいっぱいあった。
東京を中心に全国を駆け回るDJが「音楽に関することをどう感じているのか?」なんて聞ける事がないのだが、KENSEIさん曰く「自分達と同年代から上の人は、みんな同じ事いってるよ」と言われて妙にホッとした部分もあり、「自分と同じように感じてるんだなぁ」と。。。。
そうこう話ていると、「音楽好きとして」「DJとして」「人生について」などなど、あらゆる話をしまくった。
「しまくった」というのは、いつの間にかKENSEIさんが歳の近い兄のような感じがして、普段から自分が思っている事を吐き出していたんです(汗)
「すんません・・・・」
だけど、しっかり向き合って話をしてくれて、自分が吐き出したことに関して、
「間違ってない!」
「それでいいよ!絶対大丈夫!」
「だってね・・・・」
と、後輩を諭すようにいろいろ話してくれて、感動して涙が出そうだった。。。。
自分は長い間DJをやってるけど、所詮ローカルのDJで、最初から全て一人で試行錯誤しながらやってきた。
音楽の知識は人より多少は長けていたけど、DJの機材は当時の神戸でも売ってなかったので、音楽雑誌を見て通販広告を見てローンを組んでターンテーブルを買って、食費を削ってでもレコードを買い捲って、わけがわからないままひたすらターンテーブルと向き合っていた。
その後に神戸のディスコでDJをされていた人と知り合い、DJとして本格的なスタートをきったが、昔は完璧な縦社会で何一つ教えてくれないし、意見すら言ってくれない。
横でブスッとした表情で聴きながら「ふ~ん。。。」て顔をするだけで、突然痺れを切らしたように「代わろか」と言われ自分のタイムが終わる。
何年かはその繰り返しだった。
その後も自分の感性が人に対してどうなのかは、ずーっと確信できる事はなかった。
認めてくれる人が周りにいたのも事実だが、それを素直に喜べない自分がいたのも正直なところだ。
だけど、数年前から自分の中での音楽に対する想いが変化したり、原点に戻ったりと改めていろいろな向き合い方をした。
「やはり音楽が好きだから」
そして、KENSEIさんと話をしている中で、
「音楽を伝えたいんだよね」
「場所なんてどこでもいいよね」
「結局は自分の想いを音楽に乗せるんだよね」
「やはり自分が好きな音楽じゃないと伝わらないよね」
等々、極めてシンプルな話を繰り返していた。
これは、あくまで「営業DJ」を経験した人間がいえる言葉であり、単純に「好きな音楽をかけるのがDJ」というのとは分けが違う。
だから説得力があり、本当に心底わかる言葉なんだ。
そして、初めて自分のやってきた事が間違ってなくて、2年以上続けてきた「加古川ディスコナイト」も意義があって、これからやっていく事も間違っていないと思う。
「自分がアクションを起こすと何かが伝わり、何かが変わっていくんだよ。そうやっていろんな人とも繋がっていけるし、こうやって繋がれたんだよ。もし、今日来てなければ出会えてなかったわけでしょ?出会えて本当に嬉しい。DJをライフワークにして下さい。ゆっくりとね。」
DJとしての立場は全く違うのに、こんな温かい言葉を掛けてくれて、KENSEIさんの自然体な姿や笑顔に本当に励まされ癒され勇気づけられました。
コレは余談ですが、平日に東京のBARで、同年代のDJやお客さんと楽しい時間を過ごされている日があるらしいので、「また絶対遊びにいきます!」といったら、「好きなレコード10枚くらい持って来てよ。ちゃんと場所は空けとくから」と言ってくれて、普通なら「ほんまかいなぁ?」と突っ込むところだが、間に受けて喜んでしまった(笑)
気がつけば2時間以上喋りっぱなしで4時を過ぎてた・・・
「すんません・・・・」
最後はがっちり握手をしてハグしてお別れしました。
繋げてくれたRIGOに感謝!
そして、ありがとう DJ KENSEI!!
まとまらないままブログに書きなぐりましたww
ボクの嬉しさ・・・少しは伝わりました?
嬉しすぎる夜でしたw