なお、過去に石垣島の飼育されているイルカと泳ぐドルフィンセンターに行ったことはあるが、あれは訓練されたイルカでちょこっと引き馬に乗るようなもので「イルカと泳ぐ」という感じでもないので、個人的な経験としてドルフィンスイムとは認めていない。(個人の見解)
結果としては途中で帰りたいと思うくらいには辛い旅行だった。実際10月に入れていた2回目のツアー予約はすぐにキャンセルした。もう最初で最後。
【辛かったこと】
- 泳力や知識がある程度必要
- ツアーに一緒になった人と相性がよくなかった。団体行動無理
- ガイドさんもはっきりしない人だった
- ご飯がなくてインスタントだった
- イルカを追っかけて先回りする駅伝観戦ゲーだった
- レンタルのシュノーケルマスクが水入ってくるやつだった
【辛かった理由詳細】
1.「普通わかるでしょ?」という感じの慣れた人ばかりで、初めてでこういう形式の旅行にさほど慣れていない私に対するとある参加者の方の視線が冷ややかだった。講習だけではわからないこと一杯あるのに…
リピーターが多いだけに溢れる内輪感。
2.同上。イルカに対する温度感が全然合わなかった。なんとなくふわっとイルカ見たいな、くらいの弱動機の人だっているはずだが凄く排他的。その人と相部屋なのもさらにしんどかった。相部屋しんどいがハイシーズンだと残念ながら大体は相部屋になってしまう。
正直モチベに差がある同士で同じ群れ行動は無理がある。しなくていい団体行動はもう二度としないぞと固く心に誓った。
3.何気に凄くこれがストレスだった。時間や場所ややることに対する指示が不明確で全体的にぬるりと進める方で、ツアーそのものがぬるりと進んだ。
必要最低限の情報は宿の掲示板に書いてあるので問題はなかったが、色々不明で挙動不審者になってしまった。
ドルフィンスイム界隈は、基本的に自分のウェットやフィン、マスク、カメラを持っている人が多いので、基本放置であることは理解していてもなんだか全体的に不親切に感じた。
あと謎のあだ名呼びのノリがしんどかった。普通に◯◯さんで良いでしょう。子供でもないのだし。
業者さんを利用するメリットがあるのは、多分島のお宿や船主のツアー予約枠を確実にできるからで(どうやら抽選らしいし)、あまり普通の「旅のガイドさん」を想定しないほうが良い気がする。
4.事前に分かってはいた。
朝昼晩インスタントやパンや簡易食事なのは耐えられないわけではないし、山の上のテント泊より食糧があるから全然問題ないが、旅では食事で癒されることもある。
5.どこにいるか分からない駅伝選手を探して、見つけて、一瞬応援して、別のポイントへ向かう、みたいな気忙しく、かつ、待ち時間の多いアクティビティだった。コース上でゆったり海遊びしながら待っているわけではない。
イルカに会っても追いかけないでね、と指導されるが実際には船で追いかけてるし、参加者も通り過ぎるのを観察して眺めるというより、追っかけ記者のように追っかけて激写していた。
そもそもドルフィンスイムというアクティビティ自体が船でイルカの群れを見つけるまで島の周りをぐるぐるして、群れを見つけて船を飛ばしてその先の進路に先回りしてさぁゆけ!とイルカの前に人間をポチャンと落とす。
船のエンジン音が大きいので、イルカにとっては船が近づいてくることもストレスになるであろうし、イルカ頻出ポイントには5艘以上もいるので、さぞゆく先々で謎の生き物に追いかけられて五月蠅かろうと若干気の毒に思った。
これでも出せる艘数を制限しているらしい。
そういう環境下に昔から育っているからもうイルカ達も何も思っていない説もあるが、今回、船の進行方向から露骨に方向転換して避けたり深く潜るイルカの集団を何度も目撃したので、「確かにイルカからしてみたら集団ストーカー状態だよな…」と感じた。アイドルに群がるファンみたいな(笑)
一応2時間で8ダイブまでの上限があるようだったが、上限いっぱいダイブすることは一度もなかった。
6.水が入ってくるマスクに悩まされた。顔の形が標準でないので、自分にあったシュノーケルマスクを探さないといけない。マスクから水が入ってくると潜水できないのでキツい。
大分文句が長くなってしまったが、ネットにはおそらく良い感想しか落ちてないので、自分の体験として正直に残しておく。
体験としては新しく良いこともあった。
ここからは良い話。
島の周りは外洋なので、波や流れも強く日頃都会に生きていると感じない「水の圧」を質量として感じた。
船の上からだとここに落ちたら見つからないだろうな…と思って怖かったが、島の周りで海に入ると、水が綺麗で水深が深くても底が見えるから恐怖感はなかった。すんごい深いところと割と浅い所があった。
イルカという生き物自体は大変に愛らしくまるまるとしていて、目もつぶらな瞳で大変可愛かったし、横で並泳したり、水面を泳いでいると下からヌゥとイルカが出てきたりして「野生のイルカと泳ぐ」という一生のうちにやってみたかった目的は達成された。
思ったより縦も大きくて個体差があるし、上からみたイルカは本当に流線型でまるまるとしていた。
あまり潜れなかったが、少し潜水して横に泳いでいると勝手にイルカが追いついてこちらをチラリ(居るね…)と言う感じで眺めながらすぅーっと(サービスサービス)という雰囲気で通り過ぎていった。穏やかで可愛い。
ちなみに上下左右人の近くを通ったり横目でチラリと見ているのはイルカが関心があって人間がイルカを観察してるようにイルカもまた人間を観察してるんだって。可愛い。
…と思ったけど、実際にはイルカは人間でいう視力0.1くらいしかなく、色も分からず、人間のシルエットだけをぼんやり認識していることが明らかになっている。
それにしてはそれなりに遠くからこちらを認識しているかのような素振りだったのは音波を使って物体の存在を測定する能力「エコーロケーション」を用いることで、人間の距離・方向・大きさなどを把握していたかららしい。
お!小さい何かが水面に浮いてるぞ?みたいな感じだったのかな〜見えてなくても可愛い。
海自体は綺麗で、イルカの他に数々の魚やアオウミガメ、エイが沢山いた。
感激したのはトビウオで、船で進んでいるとびっくりした飛魚が飛び出て逃げていくのだが、その飛び方が凄かった。
水切りみたいにピョンピョン飛んでいくのかと思いきや、シュッと水面にでた後シュッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーチャポンみたいな感じで、飛び出た後の滑空時間が物凄く長く遠い生き物だった。初めて見た。沢山いた。
↑youtubeからお借りしました
でも動画よぉく見たら水面から出るときと落ちそうになったとき尾びれで水面をスカーリングするみたいにかいてめっちゃ勢いつけてるのね👀トビウオも奥深い。
ツアーに参加している人種としては、写真好きか、動物好きのいずれかだった。
私以外の参加者は皆、犬と猫を複数飼っていて驚いた。根本的に生き物が好きな人種ばかりだった。あと装備や住まいからして都会のお金持ちが多かった。
スキューバから流れてきた人は写真が趣味で、いかつい装備のカメラを持っていらした。
今回私が楽しめなかった一番の理由は、色々なデメリットに対して上回るほどのイルカ愛がなかったということなんだろうと思う。
海遊びを辛く感じたのは初めてで悲しかったが、とりあえず🐬スタンプは押した。
🐬さんありがとう。君達に罪はない。
幸せに暮らすんだよ。
次の海遊びは絶対に快適に過ごして、やっぱり海遊びは楽しいんだ❢と思い直す旅にしたい。