NHKのあさイチでやってた
「女性のひきこもり」
珍しくプラスつけたらやってたので見てみた。(1週間くらいは見れるハズ)
まず、サムネが良いと思う。
見えない「圧力」感じていませんか?
良い大学良い会社に
家も仕事も完璧に
自己責任
生産性
結婚し、子供を産むべき
女性活躍
親の介護を担うべき
働いて一人前
学校には毎日通うべき
家族を持って一人前
いい母・いい妻
あと、時間帯かな。
あさイチの時間帯は8:15-だからフレックスでないフルタイム就労(大体は8:30-9:30始まりだと思うから)の人は基本見る時間ではないので、番組が届くべき人に届くのは良いことだ。
多数派の目に触れない時間だから、当事者であれば安心して見ることができるだろう。
2%が多いのか少ないのかは良くわからないが、少数派であることは確実である。
その2%のうちの40-64世代では女性が半数以上なのだそうだ。
番組でもやっていたが、就職氷河期世代で人生のどこかで躓いてしまった人や、それ以前の良妻賢母時代の人もいるだろう。
40-64世代では女性が半数以上
というのは言葉の定義や時代背景に拠るところも多分にあるのだろう。
だから、見てて思ったのはひきこもりは、まだ今まで通りの引きこもりの概念なのだな、ということ。
番組でも、どこかで引きこもりの言葉の定義が範囲を決めているのもあるし…
と言っていた。
番組に出ていらした
一般社団法人ひきこもりUX会議代表理事の林恭子さんも
ひきこもりという言葉がネガティブな意味を含んできたワードだからあまりそれに囚われすぎないようにしたらいい、その言葉と事実で楽になる人がいれば受け取れば良いし、逆に苦しくなってしまうのであればひきこもりだと思わなくて全く構わない、というニュアンスのことを言っていらしたと思う。
番組に出ていた実例を見てみると、外に出るのも怖い、人に会うのが怖いというような人もいて、範囲や程度、深さも人それぞれだな、という印象を持った。
新しい時代の外に出ない人という意味でいうと、
私のように完全テレワークで同居の親族以外は全く会話しないタイプもあれば
そもそもFIREして就労してないけど配当所得等で生活しておりとくにボランティアや事業をしておらず同じく同居の親族以外会話していないような人もいるだろうし
はたまたコロナ期に学生時代、とくに大学生など本来はモラトリアム期を人とのコミュニケーションで費やす時代に誰とも会えずバーチャルで鬱々と3年過ごした人もいるだろう。
未婚率も増えて
私のような子なしも増えて
働き方や所得の獲得の仕方も多様化してきているから
多分、昔よりは◯◯すべきという一般的概念は随分と多様化してきてる途中なのじゃないかなぁと思う。
ただまだ全然一般化はされてないよね。大多数は今も昔も働き方や生活の仕方は変わらない。特に地方は。
ここでは「女性のひきこもり」として取り上げられているけれど、総括すると「生きづらさ」なのだろうな〜と思っている。
今のような生活になる前は
主婦に囲まれ
影で子なしであることを「なんで子供居ないの?」なんて蔑まれ
なのに仕事では「子供居ないから暇でしょう?」なんて言われながら毒親の緊急入院対応など冷たい目で見られながら
同じ給料でクレーム処理や時間外休日対応など余分にフォローを求められ
テレワークは子ありだけ
本音と建前で暮らしてはいたけれど
ぁ゙ー生きづらい!と思っていた。
子あり子なしで言えば男も一緒か。
独身と子なし達で底辺連合なんて言っていたものだ。
今は生きづらさがないので
とっても楽。
ひきこもり万歳である。
あとびっくりしたのが
結婚している伴侶なのに
相手を追い詰めてる事例がいっぱいあること。
私は自分を
追い詰めてくる相手なんぞに
払う気持ちも労力も時間もないので
サッサと離婚して野良の方がいいのでは?
なんて思ってしまう派だが
子供がいたらそれは別だ。
お金の事情で別れたくとも別れられない事例がほとんどだろう(そういうのが熟年離婚に繋がるわけだが…)。
◯◯べき
は男女いずれであろうと生きづらさを産む要因だから、まぁいいんじゃないケ・セラ・セラで、どうしても無理ならお互い距離をとって離れる選択肢もあっていいと思う。
色々な家族の形態があって良いはずなのにね。
そういうわけで
色々と考えさせられた番組でした。
最後に林さんが言っていた
「自分の人生は自分で舵をとる」が良い感じの言葉だと思った。