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アニメ映画ゼーガペインSTA見た【⚠ネタバレ有】

2024-08-26 | 推し活
映画ゼーガペインSTAを見た。

やっぱり聖地の舞浜で見たいのでわざわざ舞浜の上映館まで遠征した。


アニメ系って「推し活」カテゴリなのか「外出・遊び」カテゴリなのか良く分からなくなる。
過去のアニメ見に行った系記事もバラバラなカテゴリになってた😅が2次元も推し活だから推し活カテゴリなのかなと思い推し活カテゴリにいれてみる。

以下、ネタバレあり。
ネタバレ嫌な人は見るなよ
見るなよ!
注意は喚起したからね!!

ゼーガペイン…サンライズ製作のSFロボットアニメ作品で、2006年4月6日から同年9月28日までテレビ東京系列で放映されていたらしい。

らしい、というのは私はリアルタイムで見ていたわけではなくて、スーパーロボット対戦というありとあらゆるロボットアニメのロボットが出てくるゲームで出てきた時に初めて知った。

昔のパッケージスパロボは、それぞれのロボットアニメのストーリーや設定が一部盛り込まれた形でゲームストーリーが出来ていて、その中でゼーガペインの設定も出てきていたのだった。

これを知ったときは大変な衝撃で、アニメ本編を絶対に観ようと思って、その後見た。今はdアニメストアで配信で見れる。

設定も含めてだんだんと明らかになっていく様子が秀逸。

季節設定は夏。プールで学生のソゴル・キョウ(京)が綺麗な女性(シズノ)に会ったところからシーンが始まる。

見ているうちは「よくある学園アニメかな?」と思う。幼馴染や友達との何気ない学生生活やゲームをする日常の描写が続く。

でも実際はゲームだと思っていた崩壊した地球側が【現実】で、今まで自分が(視聴者が)現実だと思っていた世界全て及び今までに出てきた登場人物全員が舞浜にある「サーバーに保管された人体データ(幻体)」であることが分かる。

サーバー上の幻体である住人達はサーバー容量が有限であるがゆえに、延々夏をループしているのだった。

ロボットに乗って戦う者はセレブラントと呼ばれ「サーバーに保管された人体データ」のうち現実世界で戦える適正のあるその世界の真実を知る者あって、それ以外の人体データ達はこの世界がサーバーデータであることを知らない。

また、実在の人体データを保管しているわけだが全員が全員そうだというわけではなく、シズノ先輩は実は人間ではなかったし、島会長も曰くつきデータで実体のある人間ではなかった、というのが後々明らかになる。

そしてデータであるがゆえにデータ破損による死、という概念もちゃんとあるのだった。

これは大変な衝撃だった。

それまで攻殻機動隊やニューロマンサーなど、実体(肉か機械かに関わらず)はとりあえず普通にあって電脳世界へダイブするという作品はあったが、かつて実体があったはずの登場人物全員が実体のないデータとなっているディストピア設定は人生で初めてで、随分と素晴らしい作品だと思った。その後に出来たアニメでは、「楽園追放」等で似たような設定が出てくる。この発想の設定が2006年に地上波TV(しかも夕方に)オンエアされてるのが神ってる。

とにかくなぜ人類は消えたのか、戦ってるのは一体何者なのか、等設定てんこもりで、あらすじが知りたい方はwikipediaをみなはれ。

アニメの方は最終的には京が1人先にリザレクション(実体化)システムで実体化し、他のサーバーの住人を実体化させるべく機械増設や研究を頑張り、他の人間も実体化しているらしき描写で終わる。

今回のSTAは、2006年にTV放送されたSFロボットアニメ『ゼーガペイン』の後日譚で、セレブラントとして舞浜サーバーを守ったソゴル・キョウが、冬の舞浜で目を覚ます。記憶の欠損に困惑するキョウだったが、そこに新たな脅威・オルタモーダが出現。キョウは光対装備で対抗する。TVシリーズと2016年に公開された「ゼーガペインADP」を振り返る『レミニセンス編』と、TVシリーズ最終話のその先を描く『オルタモーダ編』の二部構成。

前編におさらいがあるので、あーそんなんあったあった!という思い出しになって大変良かった。残念ながら初見が見て分かるものではないので、TVアニメを観ていることが前提。

でもTVのラストを知っていると、???京って実体化したんじゃなかったの?なんでデータに居るの?と混乱する。

TV本編で記憶を取り戻す前バージョンの京の千切られた残存データの一部が残っていた、ということがその後明らかになる。自分のオリジナルは実体化しているのにという事実を知ったデータ京はちょっとは悩むが必要以上にウジウジしないのは熱血主人公の良いところ。

TVアニメでは京と実体化したらしきカミナギ・リョーコが幸せに生きてそうな世界観で終わるが、今回の映画STAはダブルヒロインであった消滅したはずのデータ、シズノのための救いの物語。

京とシズノはお互いに欠損したデータでありつつも、一部復活し、出会い、最終的には無事難を凌いでサーバーで(文字通り)一緒になる。

もし住人全員がリザレクション(実体化)されたらこの子達最後の1人としてサーバーが潰えるまでループして逝くのかと思うと切ないが、彼らにとっては幻体も【現実】ということで幸せなのだろう。

後編の敵や鏡世界の設定はこの物語のために敢えて作られた余分なパーツ感は否めず、また戦闘自体がこれ「まどマギ」やんと思うようなポップな感じで、正直微妙と感じてしまったが、全てはシズノ先輩の救いに繋がったのであればそれもまたヨシと言う感じで、TV本編との矛盾も生じない形で大団円で終わった。

それにしてもTV版はもう18年も前か〜SEEDよりは後なんだな。
原作は矢立 肇、伊東岳彦氏であるが、TVシリーズも映画も全体的にストーリーがきれいにまとまっているのは誰の功績なんだろう。監督の下田正美氏なのだろうか。
それとも脚本陣(関島眞頼、桶谷顕、村井さだゆき、久保田雅史、高山カツヒコ 氏等)のいずれかだろうか。
ストーリーもまとまりは大事だからね。

どうでもいい蛇足だが、なぜか日本のアニメ界は夏をループするのが好きで、私も確かに夏をループするアニメは結構見ている気がする。

知っているだけでも
  • 夏色キセキ
  • サマータイムレンダ
  • ひぐらしのなく頃に
  • 涼宮ハルヒの憂鬱(エンドレスエイト)
  • シュタインズ・ゲート
  • 時をかける少女
がある。
シュタゲは見れてないが、やけに夏を繰り返すのは永遠にしたい夏休みの願望のなせるわざなのか

残念ながらそろそろ2024年の夏も終わってしまう。

はー
思ったより熱く語ってしまった。

PSYCHO-PASSが一番好きなアニメだが、ゼーガペインもまた好きなアニメのひとつだな。