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推し活の無銭オタクというワード

2024-09-01 | 推し活
アイドル界隈では侮蔑の言葉として使われる「無銭(むせん)」。

無銭とはそのまま「お金を払わないこと」の意味で、いわゆるアイドルやアニメや趣味の領域においてお金を払わず(コストをかけず)に何かを楽しむことを言う。
主に無銭オタクとか無銭キッズとか無銭乞食といったワードで用いられる。

アイドルのオタク界隈は、アイドルにいくら課金するかで、ある意味オタク界の中のカーストが決まる。

正直課金額でカーストが決まるのはアイドル界隈に限らない。資本主義社会においては財力はパワーであって、当然あるに越したことはなく財力の前にひざまずく姿は人生で沢山見た。

商売人がお金をかける人間を大事にするのはこの資本主義社会ではある意味当然のことで、単価の高い商品ほどそうなりやすい。優良顧客ほど自分の好みは良く分かっていて販売コストは低くて済みがちだし、優良顧客はロイヤリティが高めなので一度購入して気に入ってくれると長く買ってくれやすい(気がする。偏見)。

無銭が嫌がられるのは基本的にはどの界隈でも一緒で、主に理由は2つあると思う。

  1. いわゆる「フリーライダー」問題
  2. コストを払う者に対して無料で情報が得られるかのような意識の勘違いをしている人がいる
1.経済学や社会学における「フリーライド」(フリーライダー問題)とは、公共財や共通資源の提供や維持に関して、すべての利用者が対価を支払うわけではない状況を指し、ある人やグループが他の人やグループが提供するサービスや財の恩恵を受けるが、自分はそのためのコストを負担しないことを言う。

例えば公式が出しているような無料コンテンツを浴びて特にCDも買わずライブにも行かずファンクラブにも入らず何にも課金していない状態がこれに該当すると思われていると思うが、これは集客のために販売元が出したいから出しているわけであって、無銭側が有料のコンテンツを買いたいとまでは思わないのは、エンタメ商品である商品と運営側の問題であり、広告出されても買わないという行動それ自体は、本来消費者の適正行動である。

この「課金していない」状態はシンプルに、無料で必要な欲求が十分に充足できているか、充足するまでもない(商品に魅力がないorコスパが合わないと判断されてる)状態であるか、単純にターゲットとされた購買者にお金がないかのいずれかであると思われる。

アイドルの難しい所は本来売ってるはずの芸能それ自体を超えてアイドルの存在が商品化されることによって、購入側に人間としての複雑な感情が産まれること。

そして実際売上がアイドルを演じる人間の待遇や環境に影響する(契約によってはそうでない人もいるが)ので、消費者の行動に喜んだり悲しんだり色んな反応が帰ってくる。

2次元の場合は後続が作られるか打ち切られるか、グッズが増えるか、スピンオフになるか、世界進出するか、実写化されるか位の話で、キャラクター自身がリアルタイムでお気持ち表明したりすることは(今のところ)ない。V界隈は今のところまだ中の人がいるのでアイドル扱いということで。

そのへんの「反応が返ってくる」ところがファンの中の同調圧力(円盤積めとか◯◯しろ)に繋がってくるのかな?と思っている。

そして最初は純粋に好きや応援したい気持ちだったのがだんだん
競争的消費(Competitive Consumption/人々が他者と競い合って多くのお金を使うことで、自分の社会的地位や価値を高めようとする現象)や
地位財消費(Positional Goods/ 地位財=他者よりも多く消費することで自分の社会的地位を示す財のこと)
に変化していくのだろうなぁと思っている。

アイドルは別に公共財でもないし共通資源でもないのだけど、「だって活動資金なくなったら見れなくなっちゃうんだよ?」という言葉とともに公共財扱いされたりする。おそらく、無銭をフリーライダー💢と思う人々は自分の推すものを公共財と思うくらいには崇拝していて感情的没入感を味わっているわけである。 

場合によっては、無銭オタクがSNSなどでの露出や話題性を高めたりして新たなファンを呼び込むきっかけになることもあるかも分からないわけで、無銭ガァ💢と思う人々はだいぶ入り込んでいると推察する。

それに、無銭がお金がないと端から決め付けていて、充足するまでもない(十分な魅力がない)と判断されている状態なのかもしれない、という視点がないから簡単に無銭ガァ💢と思っているように見える。

さほど…という人からしたら(オオウ…なんか知らないけど凄い強気じゃん👀)みたいになり、もともとはその人が抱いていなかった悪感情認知(あーあのヤバい系オタクを製造するアイドルね😮‍💨)が進み、最悪は(あの界隈はヤバいから界隈ワード一式SNSミュートしよ)みたいになって忌避されたりする危険性を孕んでいる。

もちろん趣味への没入感は大事だが、自分が大事にしているものを下げられて不快な思いをしたくないのであれば、あまり無関係な人にヘイトを撒き散らさないほうがいい気はする。

ちなみにテレビやアニメ等無料で見れてたコンテンツをお金をだしても買おうとする人は5%くらいらしい。
今では昔ほどコンテンツの所有にお金を払う人は少なくなり、盛り上がりそのものに対してお金を払っているのだそうな。

凄い怖い未来は、競争的消費や地位財消費を煽ってくるAIだけど、chat gptに聞いてみたらもう技術的には可能らしい😱しらん間にAIに煽られているかもしれない…怖い😱😱😱

2.コストを払う者に対して無料で情報が得られるかのような意識の勘違い、というのは、どちらかというと買わない理由が「熱量は高いがお金がない」人が多い。

勿論何をするにも時間金労力は必要だが、それらを「あわよくば」フリーに入手しようと積極的にアクションする様子が見られる。また、それが相手にとって負担がある行為だと想像できないか、想像してもなお行動してしまう自分の欲求の強さが見受けられる。

アクションされると、それらを振り払う労力も必要なわけで、時間と労力を使ってマイナスな感情を得るというダイレクトに「損」な状況になるので、うざったがられることになる。

もちろん当然ながら無銭が皆そういう行動を取るわけではない。


結局のところ、オタク活動に限らず人に迷惑かけず、自分の熱量と財力の範囲で楽しむのが良いと思う。

人には人の推し活がある、ということで。



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