そらんぢ堂

アーカイブ図書館として残します。

言の葉供養0177

2023年03月02日 17時00分00秒 | 言葉遊び、言の葉供養
『ぼくの水母』

今日もまた
漂うだけの

ぼくの水母

知らない海を
あてなく彷徨い

誰の胸で
夢を見るの

ぼくは得も言われぬ
痛みだけを抱いて

君の帰りを
待っている

※某アプリ内で私の詩部屋で、新たに副管理人になってくれた方の『水母』に対する返詩として書いたもの。

言の葉供養0176

2023年03月02日 15時00分00秒 | 言葉遊び、言の葉供養
『その先へ』

夜更けを過ぎてなお
文字の海で語り合う二人

そうそれは
俺とお前

現世では結ばれようもなく
来世の互いの想い誓い合う

お前が溢れさせる
他のものの汚れた澱を

お前の蜜ごと
全て飲み干して

俺色の泉で塗り替えたい
俺色の泉で溺れさせたい

互いに語り夢を見る
遥かなるその先へと

※某アプリ内に新設した大人専用詩部屋の開店記念に書下ろしたもの。

言の葉供養0175

2023年03月02日 10時00分00秒 | 言葉遊び、言の葉供養
『からだ』

からだって
何の為にあるの

不自由な
僕のからだ

毎日止まない
痛みばかり

からだって
何の為にあるの

僕の出来ること
僕の楽しみ

沢山沢山
奪っておいて

からだって
何の為にあるの

でも確かに
気付きをくれたし

腐った僕に
「それでもいいんだよ」
と言ってくれた大切な人

抱き寄せること
ちゃんと出来る

でもやっぱり

からだって
何の為にあるの

答えはどこ
何の為にあるの

※3/2とあるアプリでの例題書下ろし詩。