『りず〜共に見る夢の果て〜』
どんな関係かと
問われれば
場末の
萎びたカフェで
たまたま横にいて
たまたま口づけをして
あと引くような
唾液の糸が
ずっと繋がる
そんなだろうか
か細すぎる
その糸が
なんとなく
切れないような
はたまた
暖炉前で
逝きかけた老人の私に
そっと寄り添いまどろむ
もふもふの犬みたいなものか
うまく説明出来ないし
する必要さえ感じない
何か感性が
反応し合っただけのこと
背負った影が
呼び合っただけのこと
来世で一緒に
居れたらいいね
なんて
言い合ってみたり
来世なんて無いこと
良く知る二人なのにね
※3/19某アプリ内で仲良くしている人をモチーフに書き下ろした純粋な言葉遊び作品。
