そらんぢ堂

アーカイブ図書館として残します。

言の葉供養0180

2023年03月03日 19時00分00秒 | 言葉遊び、言の葉供養
『終末の相棒』

倦怠感だけ
横たわる世界

未来を見る筈の目は
とうの昔に腐り果てた

様々な澱を垂れ流し
傷を舐め合う二人

そうさ
俺達はきっと

終末の相棒だろうよ
変わらぬ相棒だろうよ

なあ
そうだと言ってくれ

虚無を覗くお前と
味の無い舌を絡め合う

二人はきっと
終末の相棒

ずっとずっと
果てない相棒

3/3某アプリに書下ろしたもの。

『上の世界〜天国と地獄〜』

2023年03月03日 16時00分00秒 | 小咄
昔々、天国と地獄の世界の住人達が熾烈な戦いをしていました。

やがて自分達の世界に傷が付くことを嫌った両者は、大地と人間という『自分達の分身人形』を作りました。

やがてその大地にも様々な『国』が出来ました。

例えば『日本』という国もその一つです。

そこでは『天界側の人形』を『エリート』や『意識高い系』と呼び、『地獄側の人形』を『底辺』や『反社』、『チー牛』や『老害・Z世代』と呼びました。

誰が呼んだのか?
それはどちらにも属さない『無意味な有象無象たち』で、これは自然に湧いた『魑魅魍魎』達の末裔です。

このもの達は『魑魅魍魎』が『地獄側の人形』だと勘違いしてますが、それこそ『天界側の策略』で、完全に洗脳されています。

しかし本来の『地獄側人形』は、『ただ本能の欲求に素直』なだけの存在でした。

『天界』が示した綺麗事を嫌った為に、二つの世界に別れてしまう経緯を辿ります。

しかし、天界も地獄も人間達も、忘れてしまっていました。

そう『さらなる上の世界の存在』を。

遥かなる上位の世界を。

今…その『上位の世界』では、そこの住人による決定的な言葉が発せられました。

「こいつらの進化ゲームを見てきたけどさ、はじめの頃こそ面白かったけど流石に飽きたわ」

「んじゃどうする?潰す?」

「だなぁ。一旦全部消して再構成だなぁ」

この意味を理解出来るものは、天界にも地獄にも人間界にも皆無でした。

やがて時を待たずして、それまでそこにあったいくつかの世界は、全て完全なる『無』になりました。

〜完〜



言の葉供養0179

2023年03月03日 15時00分00秒 | 言葉遊び、言の葉供養
『知らない街で』

季節の変わり目
変調に苦しむ朝

電子な文字列が
君からの報告を届ける

『店に変わる』

そうなんだ、と
重い頭で肯定してみる

私の知らない街で
ほんの少しだけ

何かが変わった
君がまた歩き出す

もしかしたら
知らないネットの片隅に

『只今出勤中』なんて
書かれたりするのだろうか

分かりようもない
二人の間の距離感

それでも君と私は
また違った場所ではパートナー

不思議で
楽しい関係

怠過ぎる今日が
また流れてゆく

ただ穏やかで
あればいい

※3/3某アプリの私がマスターの大人詩スレに書下ろしたもの。

季節の変わり目、私の変わり目🤢

2023年03月03日 10時00分00秒 | 日常記事
季節の変わり目は私の変わり目なのだろうか。

精神も神経もここのところ乱れまくっていて、今まで問題なくこなせていた日々のルーティンが、まるきりめちゃくちゃになっている。

決められた容量を遥かに超えるアルコール、喫煙こそは再開していないものの、ベイプに頼る頻度も上がっている。

今月下旬にある定例通院の採血検査では、きっと過去(黄泉がえり後)最悪の記録を打ち出せそうだ。

実際毎回悪化していて、前回の検査通院時には、次回も数値が悪ければ、薬を『更に強いもの』に変えます、と主治医に告げられている。

これは確定だろうな。
まあ、思い起こせば『現在終活中』だった筈の私。

『その日』が近付くのは、ある意味喜ばしいことなのだけれど、とにかく『痛い』のだけは嫌(過去に尿路結石を二回経験)なので、前回私の右半身を献上した閻魔様にお願い申し上げとく。

終活中として、様々なものを処分しながら、新たなものが増えてゆく矛盾。

生きることってやっぱり矛盾だらけで面倒くさい。

はぁ。
この頭の重さと、モヤモヤ感と、一日付き合わなくてはいけないのだろうか?

憂鬱だなぁ。

あ、まもなくヘルパーさんが来ちゃうわ。

憂鬱だなぁ、ホントに。

言の葉供養0178

2023年03月03日 05時00分00秒 | 言葉遊び、言の葉供養
『Spring in sepia』

薄茶色に色褪せた
遠い遠い春の日

人気の消えた
帰路沿いの公園

黄昏空に
飛行機雲

僕は遅い声変わり
君は切ない心変わり

暮れ行く空に
伸びる一本の線は

僕らの明日からの道
悲しげに示していた

※3/3某アプリ内で例題詩として書いたもの。