伊藤整の名著「若い詩人の肖像」を読んだことのある人なら、重田根見子の名前くらいは記憶にあるのでは。
汽車を蘭島で降りて、二人は忍路(おしょろ)の友人宅に向ったが、その時通ったのが今も同じ姿で残る峠道である。
細くて急なので、車は通れない。多分今頃の時期なら両側のぶどう畑から強烈な香りがすることだろう。
文中では、誰もいない峠道を二人だけで歩いていると「この世の果てに向って」いるような気がした、
とあるが、詩人の想像力とばかりはいえない。
85年前の大正末なら、私でもそう感じたのでは。
道端で詩集を紐解いてもどこからも苦情はこない。
お薦めの場所ならいくつかあるが、なにしろなんの目印もないところなので特定は困難だろう。
こんなことを書いていると今すぐ飛んでいきたくなる。(2010.9.20記)
10年も行ってないので禁断症状が出そうだ。
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