先日、新聞を見ていたらメサイヤ演奏会の案内がでていた。
土曜日の夜6時半。
場所は末日聖徒イエス・キリスト教会。
いわゆるモルモン教。
キリスト教に詳しい人なら「フォーメジャーカルト」の一つであることくらい
先刻ご承知であろう。
私は一度も中に入ったことがなかったので、俄然興味がわいた。
だいたいの場所を調べて駅から適当に歩いて行った。
すると向こうから歩いてきた外人の青年が
「こんにちわ」
と挨拶するではないか。
これは「宣教師」に違いないと彼の後ろにくっついて行くことに。
当たりだった。私が通り過ぎた角を曲がったところにその教会が。
中は礼拝堂というよりは大会議室のおもむき。
30分前に着いたので、場内はガヤガヤと騒がしい。
メサイヤはなにしろ合唱曲であり、数十人の聖歌隊が必要である。
正面のひな壇に座席がしつらえてある。
普通の教会なら開演時間になると横からぞろぞろ入場してくるのが
当たり前だが、ここでは各自がバラバラに着席し隣の人とおしゃべりを始めた。
中にはケラケラと笑っている人も。
すばらしい。
なんとフレンドリーな。
普段着の教会。
指揮者が入場して演奏が始まった。
メサイヤ全曲なんてやったら3時間近くかかる。
だから22曲の抜粋。
ところが1曲終わるごとに拍手。
こりゃかなわん。
ソリストは個性的。
そのままキャバクラに出勤しても何の不自然もないド派手メークのケバいお姉さまもいれば、
本格的バスも。
私はアルトの声が気に入った。
リリックではなく、いわゆる賛美歌的ではないかもしれないが、すばらしい声楽曲になっている。
21曲で事件が。
通奏低音の伴奏に合唱が入りそこなったのだ。
それもご愛嬌。
仲間内の演奏会という表現がぴったり。
最後はきっちりしめて終わった。
なんという楽しい教会か。
笑顔があふれている。
このあとダンスパーティーでも始まりそうな雰囲気で散会した。
教理が聖書的でないなどとケチをつけるのはやめておこう。
これは地上に楽園を作ったのと同じではないのかね。
また行きたい。(2013.12.30記)
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